さつまいもの育て方~植え付け編~
LOVEGREEN編集部
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植え付け時期がゴールデンウィークにピークをむかえる春夏野菜の栽培は、気温が十分上がる5中旬を過ぎると2回目のピークに入ります。
今回御紹介する野菜の植え付けは「さつまいも」。小さい頃の芋掘りが懐かしいですね。あの「さつまいも」を自分で一から、しかもベランダで育ててみませんか?
目次
さつまいもの苗の選び方
安納芋
甘くておいしいさつまいもを収穫するために、まずは品種選びが大切です。
甘くてホクホクした品種なら「鳴門金時」や「紅あずま」。しっとり系さつまいもが大好きな方は「紅はるか」や「シルクスイート」。果肉が黄色い蜜ような「安納芋」、他にも紫色や白色のさつまいもの品種がたくさんあるためどれにしようか悩みます。
今回sana gardenで用意したさつまいもの苗は「紅あずま」と「紅はるか」。ホクホクとしっとりしたさつまいもの収穫が今から楽しみです!
さつまいものポット苗
さつまいもの苗はポット苗と切り苗がありますが、ポット苗は主にサツマイモの元苗を作るために使用されます。
さつまいもの本葉が8~10枚になった頃摘芯して、わき芽を増やします。そのわき芽が、サツマイモの苗になるというわけです。伸びたわき芽の葉が5~6枚ほどの葉をつけたら、切り取ってさつまいも苗として使用します。
さつまいもの切り苗
一方さつまいもの切り苗は10本程の束になって売られています。初めて育てる方は切り苗をおすすめします。
さつまいもの切り苗の選び方
さつまいもから発生した蔓を20cmくらいでカットしたものが売られています。元気がよく蔓がしっかりしていて葉の色がよいものを選びましょう。
さつまいもの切り苗の植え付け準備
ベランダの限られたスペースでさつまいもを育てる場合は、袋栽培(目安として1袋に1~2苗)でもかまいません。袋に数か所穴をあけ、排水性の良い環境で育てましょう。
プランターの準備
さつまいものプランター
通常畑でさつまいも栽培をする方は、つるの生育が旺盛なので畝幅70~100cm程の充分な広さを確保すると良いです。
今回用意したプランターは、w81cmで高さが45.5cm。編集部の人数が多いので収穫時の争奪戦にならないようにかなり大型なプランターを用意しました(笑)。
土の準備
土は野菜用の培養土で育てますが、さつまいもの栽培で大切なのは排水性です。水はけの良い土を用意しましょう。
さつまいもは基本追肥は必要ありません。逆に養分が多すぎると蔓ボケになり、さつまいもの実が出来なくなります。そのため、窒素を含む肥料は控えめに、カリ分を多く施す方が好ましいといわれています。
以前さつまいもを袋栽培で育てたとき、肥料分が多すぎてつるボケしてしまい実ができないという経験をしましたので、今回は秋冬に野菜を育て終わった肥料分の少ない土に腐葉土を足して育ててみます。
さつまいもの切り苗を植え付けるタイミング
関東地方などの一般地の植え付けは5月中旬以降から6月頃が適期です。
購入したばかりのさつまいもの切り苗
新鮮でみずみずしいさつまいもの切り苗なので、すぐ植え付けたくなりそうですが…。
茎をみてください。冷静に考えてみると、植え付けた後どこから水分を補給するのでしょうか。
つまり、この苗を発根しやすい苗に変えるため、もうひと手間かける必要があります。
数日間~1週間ほど日陰で保管したさつまいもの切り苗
こちらのさつまいもの切り苗は、数日間日陰で保管したものです。
通常は数日間日陰で乾かしてから植え付けますが、仕事で次の週の休みまで植え付け作業ができない方にとっては、さつまいもの切り苗が枯れてしまいそうで心配ですね。
そんな時はバケツに深さ1㎝くらいの少量の水を入れ、そこにさつまいもの切り苗を入れて日陰で保管します。
買ったばかりのさつまいもの切り苗と違い、発根していますね。これならプランターの土に上手に活着してくれそうですね。
さつまいものいろんな植え付け方
発根しやすくなったさつまいもの切り苗を植え付けていきたいと思います。
植え付け方により、さつまいもの大きさや収穫できる個数が決まります。
垂直(直立)植え
真っすぐに苗を植え付ける垂直植えは、丸い形のさつまいもが育ちます。
袋栽培で育てる場合、1袋に2苗植え付けることができるためおすすめ。
斜め植え
垂直植えよりもほっそりしたさつまいもが収穫できます。
土の中に滑り台を作るように掘り、植え付けます。
船底植え
小ぶりですが、数が多く収穫できる植え方です。
土の中がUの字になるように掘って、そこに添わせるようにして植え付けましょう。
水平植え
土に埋まっている部分を増やすことで、さらに多くさつまいもを収穫することができます。
茎を折らないように気を付けて植えましょう。
最後に水やり
プランターの土が湿っている場合は水やりの必要はありません。土が乾いているようならば、発根しやすいように水を与えて土を湿った状態にしましょう。
数日間は気を付けて、さつまいもの苗が枯れていないか確認しましょう。苗がしなびているようならば、水を与えて発根を促しましょう。
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