ホワイトセージの使い方や浄化方法とワンド(バンドル)の作り方
峰亜由美
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温かいハーブティーが恋しい季節になってきましたね。リラックスできるホワイトセージティーでも飲みながらゆっくりお部屋で過ごすのも豊かな時間です。
今回はホワイトセージの原産国のアメリカカリフォルニア州に暮らしていた、ネイティブアメリカンが聖なる植物として大切にしてきたホワイトセージとの関わり方や、現在の私達の暮らしにも取り入れられる素敵なホワイトセージの使い方をネイティブアメリカンの暮らしの中から学び、日本で言う所のお香のようなワンド(バンドル)の作り方と使い方をご紹介します。
目次
■ホワイトセージを浄化で使用していたネイティブアメリカンの文化
■ホワイトセージで浄化!ワンド(バンドル)とドライリーフを作ってみよう
ホワイトセージってどんな植物?
ホワイトセージ(サルビア・アピアナ)はシソ科アキギリ属、原産国はアメリカのカリフォルニア州南部から伝わって来た植物です。
高さ1.5m程になり、半耐寒性常緑低木。茎や葉に特徴があり、白い産毛のような粉に覆われている様子からホワイトセージと呼ばれています。花は薄紫色の小さな花をつけ、咲き始めは白ですが少しずつ淡い紫色に変化してきます。
葉は細長くボート型をしその使用方法はさまざまです。そのままサラダとして食用されたり、また肉料理の臭みを消したり、肉料理との相性が良い為、香りづけとしても使用されています。乾燥したホワイトセージはハーブティーとしても人気が高く、乾燥したホワイトセージの葉は焚くと独特の清潔感がある香りが広がり、この香りもリラックスすると言われています。
ホワイトセージは原産地であるアメリカカリフォルニア州南部のネイティブアメリカン(アメリカ原住民)との繋がりが深く、生活に利用され神聖な植物として宗教儀式の中で焚いたり、薬草として使用されたり、食用にも用いられていました。
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ホワイトセージを浄化で使用していたネイティブアメリカンの文化
ホワイトセージは、アメリカ原住民である、様々な部族のネイティブアメリカンの儀式の中で1000年以上前から「スマッジング」という方法で浄化の儀式が行われてきました。
ホワイトセージを使ったスマッジングって何?
スマッジングのスマッジ(smudeg)には、燻すという意味があり、燻した煙で空間を清めたり、ネイティブアメリカンの部族が成功を収める為や、精霊や先祖を呼び出したり、自分たち人間も自然の一部であるという解釈をし、母なる地球と繋がる為の大切な儀式として、宗教とは違い自然崇拝の文化の為に行われていました。
自然の中に存在する火、水、風、植物、大地、空気など、地球上にあるすべての存在にスピリットが宿り、それらと調和を保ちながら共に生きる事を崇拝していたと言われています。
また、火を焚く事が邪気を焼き尽くすという意味合いを持ち、空間だけではなく、人やモノを浄化する時にホワイトセージを焚いたと言われています。
スマッジングをネイティブアメリカンはこうして行っていた
ネイティブアメリカンが行っていたスマッジングは自然界の四大要素と言われている「地、火、水、風」という存在を大切にして、水を思わせる貝殻の上に、地から自然に生まれ這えてきたホワイトセージを乗せ、火でホワイトセージを燃やし、風で仰ぎ煙を出す事で、ホワイトセージを燃やしたあとの灰も神聖なものとして、色々な用途に大切に扱われています。
ホワイトセージで浄化!ワンド(ハンドル)とドライリーフを作り方
■準備するもの
- ホワイトセージ 数本
- 紐(タコ紐など、木綿の紐)
- ハサミ
今回はお庭で育てたホワイトセージでワンド(バンドル)を作ってみる事にしました。ホワイトセージの根に近い方の分かれた枝を数本カットします。ホワイトセージはホームセンターや園芸店で苗を購入する事が出来ます。苗のポットより二回りほど大きめの鉢に植替えて育ててみるのもおすすめです。
ホワイトセージを2~3本を同じくらいの長さに枝をカットしておきます。枝の下の方の葉はドライリーフとして使用する為、葉は別にしてとっておきましょう。
2~3本切り揃えておいたホワイトセージを手で束ねて行きます。
ホワイトセージを束ねたら、紐を巻き付けていきます。一本の茎に紐をかけます。
ホワイトセージの茎の下の方に紐をかけたら、らせん状に葉の先まで、ホワイトセージをまとめる様にギュッと巻き付けていきます。
巻き付けるときは乾燥すると葉が縮むのでキツメにまきつけるのがポイントです。紐が緩すぎると乾燥した時に抜けおちてしまう事があります。
ホワイトセージの先端まで紐を巻き付けたら、また茎の方へ折り返して巻き戻して行きます。
ホワイトセージの茎の最後まで巻き戻したら、紐の最後の部分を茎の中に掛けます。
最初に茎の先端に掛けた紐の最初と最後の部分を結んだら完成です。
ホワイトセージのハンド(バンドル)が完成したら、風通しの良い日陰で干しましょう。
ドライリーフは3日~5日ほど乾かします。ワンド(バンドル)は1~2週間程干して乾燥させたら完成です。
秋から冬にかけては湿気も少なく乾燥させやすい季節で綺麗な色でドライになります。
梅雨時から夏にかけては湿気が多すぎたり、日光が強すぎたりして葉の色が変色したり、カビなどもすることがあり上手く乾燥しない場合がありますので、乾燥しにくい季節に作る場合はシリカゲル等の乾燥剤を使うと綺麗に乾燥させる事が出来ます。
ホワイトセージのリーフを焚いてみよう
日陰の風通しの良い場所で干したホワイトセージの葉が乾燥しました。さあ、いよいよ焚いてみましょう。
乾燥させたホワイトセージはお香としても楽しめますが、お湯を注げばハーブティーとしても楽しむ事が出来ます。
ホワイトセージの葉の焚き方ですが、ネイティブアメリカンは貝殻の上で焚いていたようなので、今回は貝殻を準備してみました。貝殻が無い場合は、お皿や香炉、灰皿などでも良いでしょう。必ず耐熱性の器を準備しましょう。
ホワイトセージの葉の先に火をつけます。
ホワイトセージに火をつけたら、貝殻(又は代用の受け皿)の上に載せます。火をつけても一度に燃える事はなく、お香の様にゆっくりと火が燃えてゆくのが特徴です。
乾燥したホワイトセージは軽量な為、風に飛ばされたりしない様に火をつけた後は気を付けて管理しましょう。
※火をつけた後は火災にはくれぐれも注意しましょう。また、煙が多く出ますので、体調の悪い時は使用を控えましょう。ホワイトセージを焚く時や焚いた後は必ず窓を開けて換気が必要です。
ワンドハンドルを焚いてみよう
乾燥したホワイトセージのワンド(バンドル)を焚いてみましょう。乾燥した際、巻き付けた紐との間に隙間ができて纏まりが悪い場合は紐を巻きなおすと纏まります。
準備が整ったら、乾燥したワンド(バンドル)の葉先の方に火をつけます。
ドライにしたホワイトセージのワンド(バンドル)は一枚で焚くドライリーフよりも煙が多く出る為、少量燃やすだけで香りを楽しめます。
一回焚くと、長時間焚くことができますが、途中でやめるときは灰皿などで消し、燃えた先をハサミでカットして保管しておくと、次使用する時もホワイトセージの新鮮な香りを楽しめます。また、少量をちぎって必要な分だけ焚く事も出来ます。
保管する場合は湿気を含みやすい為、乾燥剤等を入れたビニール袋などに入れておくと長持ちします。
※火をつけた後は火災にはくれぐれも注意しましょう。煙が多く出ますので、体調の悪い時は使用を控えましょう。焚く時や焚いた後は窓を開けて換気が必要です。
ホワイトセージまとめ
今回はホワイトセージを使って、ドライリーフとワンドハンドルを作ってみました。
古来よりネイティブアメリカンが空間を浄化したり、儀式をする時に聖なる植物として焚いたと言われるホワイトセージ。
最近、ホワイトセージは日本だけではなく世界中で人気が出て来たハーブです。現在の暮らしの中でもリラックスしたい時の気分転換や、お部屋の匂い消しや、お掃除の後の仕上げのリフレッシュ等にお香の様に焚いて楽しむ事が出来ます。
個性的な香りは気分がスッキリとし、少し焚いてみるだけで気持ちが切り替わったり、リラックスしたり明るい気分を運んでくれます。
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