エディブルガーデン12か月|6月の作業

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古幡真恵

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illustration:小野寺 葉月

エディブルガーデンとは?

野菜や果樹、ハーブなど食べられる植物を取り入れ、育てて収穫を楽しむことができる庭や菜園のことを意味します。

今年から家庭菜園を始めようとしている皆さんと一緒に楽しいエディブルガーデン作り始めましょう。

さあ、エディブルガーデン12か月の始まりです!

目次

二十四節気〜6月は芒種・夏至

家庭菜園〜6月の作業

病害虫対策はしていますか?

春夏野菜のトラブル発生!

二十四節気〜6月は芒種・夏至

〜芒種〜  穀物の種まきの時期を意味します。関東では梅雨入りの季節に入ります。  現在の穀物の種まきの時期は5月と時期が早くなりましたが、昔の種まきの時期は梅雨の始まるこの頃でした。  日本人にとって穀物すなわち、稲は大切な作物です。この芒種の時期は一年の豊作を祈るような大切な気持ちで迎えたのかもしれませんね。

〜芒種〜

穀物の種まきの時期を意味します。関東では梅雨入りの季節に入ります。

現在の穀物の種まきの時期は5月と時期が早くなりましたが、昔の種まきの時期は梅雨の始まるこの頃でした。

日本人にとって穀物すなわち、稲は大切な作物です。この芒種の時期は一年の豊作を祈るような大切な気持ちで迎えたのかもしれませんね。

 

〜夏至〜  1年の中で一番昼が長く、夜が短い日です。夏野菜の収穫が増える嬉しい時期です。  この日は、北極圏では白夜(びゃくや)になり一日太陽とともに過ごします。  反対に、南極圏では極夜(きょくや)といって日中でも太陽が沈んだ夜空とともに過ごします。天体が織り成す、不思議で独創的な一日です。  ※春分、夏至、秋分、冬至などでおなじみの季節をあらわす二十四節気。季節と共に生長する植物たちにとってもゆかりの深い昔ながらの暦です。

〜夏至〜

1年の中で一番昼が長く、夜が短い日です。夏野菜の収穫が増える嬉しい時期です。

この日は、北極圏では白夜(びゃくや)になり一日太陽とともに過ごします。

反対に、南極圏では極夜(きょくや)といって日中でも太陽が沈んだ夜空とともに過ごします。天体が織り成す、不思議で独創的な一日です。

※春分、夏至、秋分、冬至などでおなじみの季節をあらわす二十四節気。季節と共に生長する植物たちにとってもゆかりの深い昔ながらの暦です。

5月のおさらい

ミニトマトの仕立て方

キュウリの仕立て方

ナスの仕立て方

・5月に植え付けられる苗

 

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家庭菜園〜6月の作業

「恵みの雨」とはいいますが、毎日のように雨が降り続くこの時期に作物を育てるうえで気を付けたいことは、作物の密植状態による風通しの悪い蒸れた環境を防ぐことです。病害虫の温床とならないような、風通しの良い環境作りを心がけましょう。

風通しの良い環境つくりの対策

プランターとプランターの間隔を空ける。

プランターとプランターの間隔を空ける。

 

つるや枝を誘引して、株をコンパクトにまとめる。

つるや枝を誘引して、株をコンパクトにまとめる。

 

不要なわき芽、黄葉は取り除く。

不要なわき芽、黄葉は取り除く。

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病害虫対策はしていますか?

自然豊かな山野に「病害虫」という言葉はあまり使われません。  庭や畑など、人間が手掛けた人工的な生態系の中に「病害虫」というものは存在します。生態系のバランスがとれていれば、植物も虫も上手に共生することができるのです。

自然豊かな山野に「病害虫」という言葉はあまり使われません。

庭や畑など、人間が手掛けた人工的な生態系の中に「病害虫」というものは存在します。生態系のバランスがとれていれば、植物も虫も上手に共生することができるのです。

植物の病気とは?

植物がカビや細菌、ウィルスなどの病原菌に感染することをさします。発症したときはまだ目で確認できないため、気付いた時にはかなり進行した状況ということが多いです。

病害虫の発生する要因

〜病害虫が発生する環境〜  ・雨が続く  ・日当たりが悪い  ・湿度が高い  ・風通しが悪い  〜病害虫が発生する植物の状態〜  ・植物環境が悪い  ・手入れが悪い  ・元々の苗の状態が悪い  植物が健康に育つためには ・良い環境を作り  ・いち早く植物の変化に気付く  ・適度な栄養と水を与える  葉や苗全体の状態を観察し、いち早く気付くことで病害虫からの被害を防ぎましょう。

〜病害虫が発生する環境〜

・雨が続く

・日当たりが悪い

・湿度が高い

・風通しが悪い

〜病害虫が発生する植物の状態〜

・植物環境が悪い

・手入れが悪い

・元々の苗の状態が悪い

植物が健康に育つためには

・良い環境を作り

・いち早く植物の変化に気付く

・適度な栄養と水を与える

葉や苗全体の状態を観察し、いち早く気付くことで病害虫からの被害を防ぎましょう。

食害性害虫発見のチェックポイント

アオムシが小さいうちはこんなに小さな穴ですが、そのままにしておくと、ドンドン食害が広がるばかりです。 発見ポイント では、どのような被害のポイントに注目すれば、アオムシの被害だと特定できるのでしょうか。 ・葉が食害されている。 ・被害が進むと、葉脈以外全体的に食害される。 ・葉の上にフンがある。 ・被害を受けている野菜は、アブラナ科である。 以上のことから、おおよそアオムシの仕業であると考えられます。 大発生すると葉がボロボロになり、私たちが食べる部分が無くなるほど食害されてしまいます。

葉が食べられた形跡はありませんか?

 

作物に虫のフンのようなものはありませんか?

作物に虫のフンのようなものはありませんか?

 

鉢底や葉のかげにナメクジなど虫がひそんでいませんか?

illustration:小野寺 葉月

鉢底や葉のかげにナメクジなど虫がひそんでいませんか?

 

葉の裏に害虫の卵が産みつけられていませんか?

illustration:小野寺 葉月

葉の裏に害虫の卵が産みつけられていませんか?

 

吸汁性害虫発見のチェックポイント

アブラムシやハダニなどの害虫が植物の汁液を吸うので、葉がかすれたような状態になります。一見すると病気と見間違いそうな葉の状態です。食害性の害虫よりも小さい虫ですが、大量に発生して被害を拡大させます。

アブラムシやハダニなどの害虫が植物の汁液を吸うので、葉がかすれたような状態になります。一見すると病気と見間違いそうな葉の状態です。食害性の害虫よりも小さい虫ですが、大量に発生して被害を拡大させます。

 

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春夏野菜のトラブル発生!

6月は梅雨時期をむかえるため、育てている野菜もコンディションを保つのが難しく、作物の生育の状況が一気に悪くなることがあります。あれっと気付いた時には株全体に病害虫の被害が広がっていることもあります。

ミニトマトに穴が開いている!

ガの仲間で「タバコガ」という虫の幼虫が実を食べたかもしれません。たった1匹でも放置すると次々被害が広がります。穴が開いたミニトマトは実ごと取り除きましょ

illustration:小野寺 葉月

ガの仲間でタバコガという虫の幼虫が実を食べたかもしれません。たった1匹でも放置すると次々被害が広がります。穴が開いたミニトマトは実ごと取り除きましょう。

 

キュウリの枝先の葉が黄色っぽくなり、巻きひげも弱々しい…

肥料不足かもしれません。肥料と水を与え、キュウリの草勢を強めましょう。

肥料不足かもしれません。肥料と水を与え、キュウリの草勢を強めましょう。

 

ナスの葉に無数の斑点のようなものが付いている

小さくて赤や黄緑色をしている「ハダニ」という虫の仕業かもしれません。乾燥すると発生しやすい害虫ですので、日頃から木酢液やニームの希釈液をスプレーして予防しましょう。あまりにもハダニの被害がひどい葉は取り除きましょう。

小さくて赤や黄緑色をしているハダニという虫の仕業かもしれません。乾燥すると発生しやすい害虫ですので、日頃から木酢液やニームの希釈液をスプレーして予防しましょう。あまりにもハダニの被害がひどい葉は取り除きましょう。

 

いかがでしたか?

長い梅雨の時期が明けた頃、うどん粉病などが大変発生しやすくなります。病害虫に侵されない環境作りを今のうちから整えましょう。

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古幡真恵

農業研究センターで6年間、大豆と稲の研究作物の栽培及び実験助手業務に従事。その後、屋上ガーデン・屋上菜園などの管理業務、エディブルフラワー事務局を経て、植物ライターに。植物・園芸サイトやフリーペーパーなどで活動。

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