フリージアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- フリージア
- 学名
Freesia
- 英名
- Freesia
- 科名
- アヤメ科
- 属名
- フリージア属
- 原産地
- アフリカ南部ケープ地方
フリージアの特徴
フリージアは半耐寒性の球根植物です。アフリカ南部のケープ地方が原産と言われています。フリージアの花は香りが良いことで有名です。オランダで品種改良がすすみ、150以上の園芸品種が存在します。
スイセンのような細長い葉を10枚ほど出した後に、3~4月頃に6~12ほどの花を茎に連ねるように咲かせます。草丈は50cm~80cmほど、花色は黄色や白のほか、紫やピンク、濃いピンク色、ツートーンカラーなど多様です。八重咲きの品種も育成されています。
フリージアは切り花としても人気があります。春の訪れを報せてくれる香りの良い花としてお正月のアレンジメントにも使われることもあり、切花のフリージアは年末ごろから流通します。
フリージアの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
---|---|
草丈・樹高 | 50cm~80cm程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白、黄、ピンク、紫、オレンジなど |
開花時期 | 3月~4月頃 |
来年もフリージアを楽しむために
フリージアの花が終わったら、葉はそのまま残して日向で光合成をたっぷりさせることが大切です。翌年のために球根を太らせるようにします。6月頃に葉が黄色くなったら掘り上げて葉を根元で切り取ります。球根についている土や前年に植えた古い球根を取り除き、きれいにします。そのまま秋の植え付け時期まで直射日光を避けた風通しの良い場所で、カビが発生しないように保管しましょう。
フリージアの香り成分
フリージアの香りは、好きな香りランキングで常に上位にあげられるくらい人気です。香水などは多くの場合、合成香料が使用されています。フリージアの品種によっても若干香りは異なりますが、フリージアの香りの中には「リナロール」という成分が多く、心を落ち着かせる効果がある言われています。 室温が低いほど花もちが良く香りも長持ちしますので、家の中の置き場所にも気を配ってみてはいかがでしょうか。
フリージアの名前の由来
フリージアはデンマークの植物学者C.F.Ecklon(エクロン)氏が南アフリカのケープ地方で植物採集の際に発見しました。彼は友人でドイツ人医師のFreeze(フリーゼ)氏に敬意を表してフリージアという名前をつけて発表したと言われています。
フリージアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
フリージアの栽培環境
日当たり・置き場所
フリージアは日当たりの良い場所を好みます。
用土
フリージア水はけと水持ちの良い土壌を好みます。
フリージアの育て方のポイント
水やり
フリージアの水やりは表土が乾いたらたっぷりと行います。
冬のフリージアは、まだ芽は出ていませんが、根が動いていますので水やりを忘れないようにしましょう。
肥料
フリージアの開花前に緩効性肥料を施します。
フリージアの詳しい育て方
選び方
フリージアの球根は、傷やカビのついていない健康なものを選びましょう。芽出し苗を購入する場合も病気にかかっていないかを確認し葉色の濃いものを選びましょう。
植え付け
球根の植えつけは10月下旬から11月頃が適期です。植え付けが多少遅れても地温があがってくる頃にぐんと根を伸ばすのであまり心配はいりません。早く植えすぎるよりも芽の小さい状態で冬を越す方が良い株に生長します。
球根の間隔は5cm~10cmほどでプランターの場合は球根の頭が隠れる程度の浅植えにします。葉が伸びてきたら土を足して倒れないようにします。地植えの場合は3cm程度の深さに植え付け、葉が伸びてきたら土を寄せて倒れないようにしましょう。
仕立て方
花茎が伸びてくると倒れやすくなるので、支柱を立てるようにしましょう。
剪定・切り戻し
フリージアの花が終わったら、花茎を根元から切り取ります。枯れた花をそのままにしておくと、種を作ろうとして栄養を使ってしまいます。花がらは早めに剪定し、残った葉に光合成をさせるようにしましょう。
植え替え・鉢替え
フリージアの植え替えは1年に1度、1~2回り大きな鉢に植え替えます。この時、球根が大きく生長していたら、株分けを行うようにしましょう。
花
フリージアは、3~4月頃に黄色やピンクなどの色鮮やかな花を咲かせます。
収穫
庭や鉢植えで咲いたフリージアの花を摘んできて、花瓶に生けても楽しめます。
夏越し
翌年の開花の為に、夏の間にフリージアの球根に栄養を蓄えさせます。しっかりと光合成をさせましょう。
冬越し
冬のフリージアは、地上部が枯れたようになって休眠します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
フリージアは分球で増やせます。