ハイビスカス・トリオナムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ハイビスカス・トリオナム
- 学名
Hibiscus trionum
- 英名
- Flower of an hour、Venice mallow
- 和名
- 銀銭花(ギンセンカ)
- 別名・流通名
- ハイビスカス・シンプリーラブ、朝露草(チョウロソウ)
- 科名
- アオイ科
- 属名
- フヨウ属
- 原産地
- 地中海沿岸~中央アフリカ
ハイビスカス・トリオナムの特徴
ハイビスカス・トリオナムは、アオイ科フヨウ属の一年草です。本来は多年草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として扱われています。日本には江戸時代に鑑賞用として渡来し帰化植物となり、和名では銀銭花(ギンセンカ)と呼ばれています。
6月~10月にかけてクリーム色の花が次から次へと開花しますが、ひとつひとつの花は一日花です。クリーム色の花弁は中心が濃い紫色で、花弁の裏側もほんのりと紫がかっているものもあり、花色には個体差があります。花は昼過ぎには閉じてしまうことからFlower of an hourという英名もあります。
ハイビスカス・トリオナムの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 30~60cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | クリーム |
開花時期 | 6月~10月 |
ハイビスカス・トリオナムの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
種まき | ||||||||||||
開花 |
ハイビスカス・トリオナムの栽培環境
日当たり・置き場所
地植えでも鉢植えでも栽培可能です。日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
用土
水はけの良い肥沃な土が適しています。
ハイビスカス・トリオナムの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。ただし、乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。
肥料
あまり多くは必要ありません。開花中、花つきの様子を見ながら与えましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ハイビスカス・トリオナムの詳しい育て方
選び方
葉の色がきれいで葉が密についた苗を選びましょう。ハイビスカス・トリオナムは、昼過ぎには花が閉じる性質です。花を見て購入したい場合は午前中に園芸店に行きましょう。ハイビスカス・シンプリーラブという名で販売されていることもあります。
種まき
4月~6月が種まきの時期です。発芽適温は20℃前後なので、十分に暖かくなってから種をまいた方が発芽しやすくなります。
直まきか箱にまき本葉2~3枚程度でポットに上げるか、ポットに数粒ずつまいて良い芽を残して育苗します。種をまいたら軽く覆土して発芽を待ちましょう。
植え付け
種から育てた場合は、ポットの根が回ってきたら定植します。さほど横に張らずメインの茎が上に伸びていくので、やや密植気味に植え付けた方が見栄えがします。
植え替え・鉢替え
日本では一年草扱いのため、植え替えの必要はありません。一度植え付けて生長してからの移植は不向きです。
花
6月~10月が開花時期です。ひとつひとつの花は、お昼を過ぎると閉じてしまう半日花です。開花時間には個体差があります。
収穫
種を採りたい場合は、花がらをそのままにしておくと風船のようなさやができます。さやが茶色くなったら種を採りましょう。
夏越し
高温多湿に強いため、特別な対策は必要ありません。
冬越し
ハイビスカス・トリオナムは、日本では一年草扱いです。温暖地では花が終わったら株元で切り戻し、マルチングをして防寒、霜よけをすると宿根化することがあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができます。環境に合うとこぼれ種でも増えていきます。