ガーベラとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ガーベラ
- 学名
Gerbera
- 英名
- Gerbera、Transvaal daisy
- 和名
- 花車
- 別名・流通名
- アフリカセンボンヤリ
- 科名
- キク科
- 属名
- ガーベラ属
- 原産地
- 南アフリカ
ガーベラの特徴
ガーベラはキク科の多年草で、まっすぐに伸びた花茎から5~10cm程度の花をたくさん咲かせてくれます。切り花として活用できる大輪のものから、「ミニガーベラ」の別称で販売されている3cmほどの改良種まで多彩な品種があります。花は赤、オレンジ、黄色、白、ピンク、紫など豊富な色幅があり、春と秋の2度、開花を楽しめるのが特長です。冬には地上部分は枯れてしまいますが、東京以西であれば上手に冬越しさせると翌年の春に再び芽を出してくれます。最近では、暑さ、寒さ、病害虫に強く改良され、早春から晩秋まで咲くガーデンガーベラ(宿根ガーベラ)も販売されており、丈夫で育てやすく人気があります。
ガーベラの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 25~70cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 赤、白、ピンク、黄、オレンジ、紫、緑、複色 |
開花時期 | 4~6月、10~11月 |
ガーデンガーベラ(宿根ガーベラ)という種類のご紹介
ガーデンガーベラ(宿根ガーベラ)は普通のガーベラに比べて暑さや寒さ、病害虫にも強く改良された品種です。寒さにはマイナス5℃まで耐えられるので、東京以西では屋外で越冬することができます。冬には地上部分に若干葉が残る程度で生長が止まりますが、水やりを続け、春に枯葉を取って株元にたくさん日を当ててあげると、新芽が出て再び花が咲きます。
開花期は早春から晩秋と長く、夏の暑さの中でも花数は少なくなるものの、休むことなく咲き続けます。草丈は30~40㎝くらいで、花色は赤や黄色、オレンジ、ピンク、白などがあります。
咲いた花を切り花用にカットしても、少しすると次々に花が上がってきます。
肥料は、花が次々と咲く時期は水やりを兼ねて液体肥料を週に1回程度施すか、緩効性肥料を月に1回程度あげましょう。冬は必要ありません。
ガーデンガーベラは普通のガーベラと比べると、病気や虫に強く改良されていて育てやすいです。本来長雨に当たってしまうと、うどんこ病が発生したり根腐れしやすいイメージのガーベラですが、ガーデンガーベラは庭植えにしても問題なく育ちます。
ハモグリバエ、アブラムシが発生することがありますが、早めに対処すれば問題ありません。
ガーベラの花言葉
ガーベラの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
株分け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ガーベラの栽培環境
日当たり・置き場所
ガーベラは日光が少ないと、花があまり咲かなくなったり、生育が悪くなります。風通しと日当たりが良い場所に置いて育てましょう。できれば西日が強すぎる場所は避けた方が良いです。
温度
10℃~20℃がガーベラの栽培適温です。温暖な気候を好みます。
用土
ガーベラは一般的な草花用の培養土で問題なく育ちます。
ガーベラの育て方のポイント
日常の管理
ガーベラは屋外で育てられますが、花や蕾は雨に弱く、長雨に当たると腐りやすく過湿には弱いです。水をあげすぎると根腐れするので注意が必要です。
水やり
土の表面が乾いたら株元にたっぷりと水をあげます。ガーベラは過湿に弱いので、鉢植えなら梅雨時期は雨のかからない場所に移動させるなどの工夫が必要です。
真夏の水やりは、朝の涼しいうちか夕方以降に暑さが落ち着いてから行います。一方、冬の水やりは日中の暖かい時間帯に行いましょう。
肥料
開花中の春と秋に追肥します。
置き肥をする場合はガーベラの根から少し離した所に肥料を置くようにしましょう。ガーベラは肥料を好む草花なので、定期的に追肥します。
病害虫
アブラムシ、うどんこ病、白絹病などがあります。いずれも古い葉をこまめに取り除くことで予防します。
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対処しましょう。
白絹病はおもな発生時期は6月から9月で、発生部位は根と茎です。カビ(糸状菌)による伝染病で、菌糸が網のように張り立ち枯れてしまう伝染性の病気です。菌が強いのでかかってしまった部位をそのままにしておいたり、よけてほかの所に置いておいたりしても、病原菌は土の中で越冬してしまうため、春に暖かくなってから活動しはじめてしまいます。発見したら他の株とは分けて置き、すぐに焼却処分や廃棄処分をするようにしましょう。
ガーベラの詳しい育て方
選び方
なるべく新芽やつぼみの多くついた、葉っぱの緑が生き生きとした色の苗を選びます。ガーベラは種類によって、花丈が低いものと茎がすっと伸びてくる背丈の高いものがあります。また、種類によって地植えできるものと難しいものがあるのでプランツタグを確認し、その品種にあった植え方をしましょう。
種まき
ガーベラはタンポポのような綿毛のついた小さな種をつけます。種は傷みやすいので、確実に咲かせたいなら苗から育てるのが良いでしょう。
植え付け
ガーベラは日当たりの良い場所を好みます。生長が早く根詰まりを起こしやすいので、鉢植えのガーベラは毎年、春か秋に植え替えましょう。ガーベラは種類よって鉢植え(寄せ植え)向きなもの、地植えできるガーベラなどがあります。地植えにしたい時は、種類を確認しましょう。
剪定・切り戻し
花がらと古い葉をこまめに摘み取る以外は剪定を必要としません。
植え替え・鉢替え
ガーベラの植え替えは、春か秋に行いましょう。とても生長が早いので毎年の植え替えが理想的です。
花
ガーベラの花は4月~6月、10月~11月に開花します。花が問題なく咲いているなら必要ありませんが、もしも葉っぱばかりが茂って、花が咲かない場合は葉を少し整理して、花芽がつく中心部分に日光を当てる工夫が必要です。
夏越し
ガーベラは真夏の高温になったら、風通しの良い明るめの半日陰に移動させると生育の良い状態で夏越しできます。
冬越し
ガーベラは東京以西であれば軒下やマルチングなどで防寒することで越冬可能です。地上部分は枯れてなくなりますが根は生きているので水やりを続けましょう。冬の水やりは少な目で大丈夫です。ガーベラは霜に弱いので、霜に当たらないように注意しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ガーベラは春か秋に株分けで増やします。