ケイトウ(鶏頭)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ケイトウ(鶏頭)
- 学名
Celosia
- 英名
- Cockscomb
- 和名
- 鶏頭
- 科名
- ヒユ科
- 属名
- ケイトウ(セロシア)属
- 原産地
- アジア、アフリカ、アメリカの熱帯域
ケイトウ(鶏頭)の特徴
ケイトウは、ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)の非耐寒性一年草。フワフワ、モコモコとした暖かな質感の花が特徴的です。ケイトウの名前は、花の形が鶏のトサカに似ていることから名づけられました。漢字では「鶏頭」と書きます。花の形や大きさ、色は品種によって違い、茎が長いタイプ、短いタイプがあります。
切り花として花束やアレンジメントによく用いられ、ドライフラワーにも向いています。花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、グリーン、アンティークカラーなど様々です。
ケイトウは、日なたと水はけの良い用土を好み、暑さに強く寒さに弱い性質があります。真夏の炎天下でも咲き続ける丈夫な花で、7月から11月頃まで咲き、寒くなると枯れてしまいます。原産地では多年草ですが、日本の気候では寒さで枯れてしまうので一年草として扱われています。夏から秋まで長い期間花を咲かせ、手入れも簡単なため、ガーデニング初心者にもおすすめの花です。
ケイトウ(鶏頭)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 10~200cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、ピンク、黄、オレンジ、グリーン、アンティークカラーなど |
開花時期 | 7月~11月頃 |
ケイトウ(鶏頭)の種類
羽毛ケイトウ(フサゲイトウ)
円錐形の花穂が羽毛のように柔らかく、ふさふさとしています。
ノゲイトウ(セロシア)
茎の先が枝分かれして、キャンドルのような花穂がつきます。
トサカケイトウ
小さな花が密生して鶏のトサカのような花房をつけます。花房は平べったい形をしています。
久留米ケイトウ
トサカケイトウを切り花用に品種改良したもの。花房が球状をしています。
セロシア’ヴィンテージ’
花穂がピンクベージュで、茎や葉まで全てがアンティークな色合いをしています。
ケイトウ(鶏頭)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
開花 |
ケイトウ(鶏頭)の栽培環境
日当たり・置き場所
ケイトウは、日当たりと水はけの良い場所を好みます。
用土
地植えの場合、事前に植える場所を耕して腐葉土などを混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えの場合、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
ケイトウ(鶏頭)の育て方のポイント
水やり
土が乾いたらたっぷりと水やりします。
真夏は日中に水やりすると蒸れるので、朝または夕方以降の涼しい時間帯に行いましょう。美しい花色を保つためには、花に直接水がかからないように、株元に水やりしましょう。
肥料
地植えの場合は、肥料はそれほど必要としません。
鉢植えの場合は、植え付けのときに元肥入りの培養土を使えばその後はそれほど肥料を与えなくても育ちます。窒素成分の多い肥料を多く与えてしまうと、茎葉がよく茂り、花があまり咲かないことがあります。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ケイトウ(鶏頭)の詳しい育て方
選び方
茎がしっかりとしていて、咲いたばかりの花やこれから咲く花がたくさんついている株を選びましょう。花が咲ききっていたり、下葉が枯れていたり、株がぐらついているような苗はおすすめしません。
種まき
熱帯原産のケイトウは25℃以上になってから発芽するため、暖かくなるのを待ってから種をまきましょう。種類によって花芽の形成に特徴があります。種の袋に記載してある種まきの時期を確認しましょう。
ケイトウは嫌光性の性質があります。種は光を嫌うので、必ず種が隠れるくらいまで土をかぶせましょう。
嫌光性とは・・・発芽するのに光を遮る必要がある→種に土をかけて種から光を遮ります。
植え付け
ケイトウは、直根性で移植を嫌う植物です。植え付けの際は、はなるべく根を傷めないようにしましょう。
直根性とは……根が途中で分かれることなく、まっすぐ下に伸びる性質
仕立て方
台風などの強風で倒れないように、草丈の高いものは支柱を立てておきましょう。
剪定・切り戻し
隣の株と重なり合ったところが蒸れやすいので、蒸れて傷んた葉を見つけたらカットし、風通し良く育てましょう。
植え替え・鉢替え
ケイトウは一年草なので、基本的に植え替えは必要ありません。
根をいじられることが嫌いな植物なので、1度植えたら植え替えなくて済むように、植える場所や植える鉢をよく考えてから植え付けましょう。
花
ケイトウの花は長期間、次々と開花します。花色があせて美しくなくなったらカットしましょう。咲き終わった花を取ると、下の脇芽から次の花が出て再び美しく咲きます。
収穫
ケイトウの花は生花として利用できます。発色が良く、乾燥しても色が変化しにくいので、ドライフラワーにもできます。
夏越し
ケイトウは暑さに強いため、特別な夏越し対策は必要ありません。
▼オリンピック2020花壇では、夏に強い花として選ばれて美しく咲き誇っていました。
冬越し
ケイトウは一年草のため、冬越し対策の必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
花後に種を採って増やします。ケイトウは性質が強いため、こぼれ種で発芽することもあります。