夏に強い花、ケイトウの育て方や植え替え、花がらの取り方

戸松敦子
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「暑さに強い」「猛暑でも元気に咲く」ケイトウの育て方をご紹介!ケイトウは花期が夏から秋までと長く、花持ちもとても良いのでお手入れが簡単です。ガーデニング初心者にもおすすめの植物なので、育て方のコツを覚えて寒くなるまで花を咲かせて楽しみましょう。
目次
ケイトウとは
ケイトウは、ヒユ科の非耐寒性一年草。日なたと水はけの良い用土を好み、真夏の炎天下でも咲き続ける丈夫な植物です。花は、7月から11月頃まで咲き、寒くなると枯れてしまいます。
フワフワ、モコモコとした暖かな質感の花が特徴的です。ケイトウの名前は、花の形が鶏のトサカに似ていることから名づけられました。漢字で書くと「鶏頭」です。
トサカのような花穂が丸い品種もあったり、花の形や大きさ、色も多種多様で、茎が長いもの、短いものとあります。
色んな色のケイトウを1つのポットにたくさん咲かせたにぎやかな苗もよく出回っています。
切り花としても人気があり、花束やアレンジメントに用いられます。乾燥させても美しいので、ドライフラワー作りにも向いている花です。
ケイトウの育て方
ケイトウは、屋外の日あたりの良い場所で育てます。水は土が乾いたらたっぷりとあげましょう。真夏の水やりは、朝または夕方以降の涼しい時間帯に行います。高温時の水やりは、蒸れの原因になるのでおすすめしません。
また、美しい花色を保つためには水やりの時に注意が必要です。花に水がかからないように株元に水やりしましょう。
ケイトウの植え替え
ケイトウは根をいじられることが嫌いです。ポット苗から取り出すときは、はなるべく根を傷めないようにしましょう。
植え付けのときに元肥入りの培養土を使った場合、その後はそれほど肥料をあげなくても育ちます。窒素成分の多い肥料を多く与えてしまうと、茎が太くなり葉もよく茂る分、花があまり咲かないことがあります。
寄せ植え、ハンギングバスケット、花壇植えなど様々な植え方ができます。隣の株と重なり合ったところが蒸れやすいので、蒸れて腐ってしまったところはカットして新しい芽を伸ばしましょう。
ケイトウの花がらの取り方
ケイトウの花はとても長持ちしますが、花色があせて美しくなくなったらカットします。下の脇芽から次の花が出てくるので、その上でカットすると次々に花を咲かせてくれます。
ケイトウのまとめ
ケイトウを上手に育てるための大切なポイントは3つです。この3つのポイントをおさえて、お気に入りのケイトウを育ててみてくださいね。暑さに負けないケイトウを育てて元気をもらいましょう!
- 日の当たる風通しの良い場所で育てる。
- 夏は、毎日朝か夕方以降に水やりをする。花にはなるべく水をかけない。
- 植え替えの時に根をあまりいじらない。
▼ケイトウの育て方はこちら
ケイトウ(鶏頭)
- ケイトウ(鶏頭)は、ニワトリのトサカに似た赤い花を咲かせることからその名が付けられた一年草です。原産地では多年草ですが、日本の気候では花後に枯れてしまうので一年草として扱われています。 トサカケイトウや久留米ケイトウのようにうねうねとした形状の花はケイトウ(鶏頭)ならではで、本来は一か所しかない花の生長点が帯状にひろがったことで生まれた形だと言われています。これは「石化(せっか)」と呼ばれる突然変異によるものだそうです。ケイトウ(鶏頭)はこの石化が珍重され、遺伝的に固定されるようになりました。現代も石化を強調した品種改良が盛んに行われており、細かいひだの入った20cm以上にもなる大輪のケイトウ(鶏頭)などが生み出されています。 他にも筆を逆さにしたような形状の花穂を持つ羽毛ケイトウ(フサゲイトウ)や、花穂がキャンドルのように咲くノゲイトウ(野鶏頭)などの種類があります。
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