枝垂れ桜(シダレザクラ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 枝垂れ桜(シダレザクラ)
- 学名
Cerasus spachiana
- 別名・流通名
- 糸桜(イトザクラ)
- 科名
- バラ科
- 属名
- サクラ属
- 原産地
- 日本
枝垂れ桜(シダレザクラ)の特徴
枝垂れ桜(シダレザクラ)は糸桜(イトザクラ)とも言い、エドヒガンの枝が細く枝垂れるように垂れ下がったものを指します。枝垂れ桜(シダレザクラ)の中でも花色が濃いものを紅枝垂れ(ベニシダレ)、花が八重咲きのものを八重紅枝垂れ(ヤエベニシダレ)と呼びます。
枝垂れ桜(シダレザクラ)はソメイヨシノより少し早い、3月後半から咲き始めます。花は薄紅色から濃いピンク、一重咲きから八重咲きまであります。枝を大きく枝垂れさせるのが特徴で、花が咲いている優美な姿は思わず見とれてしまうほどです。
枝垂れ桜(シダレザクラ)は種からも発芽しますが、面白いことに親と同じ枝垂れる株は少ししか出てこないので、エドヒガンの幹に枝垂れ桜(シダレザクラ)を接ぎ木をして作られています。
枝垂れ桜(シダレザクラ)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 10m以上 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 薄紅色~恋ピンク色 |
開花時期 | 3~4月 |
枝垂れ桜(シダレザクラ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
枝垂れ桜(シダレザクラ)の栽培環境
日当たり・置き場所
枝垂れ桜(シダレザクラ)は日当たりの良い場所を好みます。
用土
枝垂れ桜(シダレザクラ)は水はけよく肥沃な土壌を好みます。庭植えの枝垂れ桜(シダレザクラ)は、植え付け前に腐葉土をたっぷりと漉き込んでおくとよいでしょう。
鉢植えの枝垂れ桜(シダレザクラ)は市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
枝垂れ桜(シダレザクラ)の育て方のポイント
水やり
地植えの枝垂れ桜(シダレザクラ)は根付いてからは特に水やりの必要はありません。鉢植えの枝垂れ桜(シダレザクラ)は、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
肥料
枝垂れ桜(シダレザクラ)を地植えにする場合は、緩効性肥料を腐葉土等に混ぜて作った元肥を、掘った穴の底に入れて植え付けます。
秋の終りから冬の落葉期には、樹木の株元の周囲に数か所穴を掘って、「寒肥」を与えます。また枝垂れ桜(シダレザクラ)は、花が終わった後にも「お礼肥」として、5月頃施肥をします。
病害虫
枝垂れ桜(シダレザクラ)は、病害虫対策が必要な樹木です。枝垂れ桜(シダレザクラ)はテング巣病にかかりやすい樹木です。枝が細く糸状にほうきのように枝分かれしている部分を発見したら、この病気に感染しています。テング巣病は剪定で使うハサミでも感染するので、剪定作業をする前にハサミ等の消毒が必用です。
枝垂れ桜(シダレザクラ)は、コスカシバの幼虫やモンクロシャチホコなどの食害に注意が必用です。コスカシバの幼虫は幹の中に入って樹木を食べるので、幹の皮からヤニが出ていたら食害を受けています。出来るだけ枝垂れ桜(シダレザクラ)の樹木の根元はきれいにして、雑草などは取り除きます。モンクロシャチホコは主に葉を食べてしまうので、日頃から注意して観察し、見つけたら駆除します。
枝垂れ桜(シダレザクラ)の詳しい育て方
選び方
枝垂れ桜(シダレザクラ)の苗木は、樹木の株や枝がしっかりしていて、病気や害虫が付いていないものを選びます。枝垂れ桜(シダレザクラ)は植付け時期は花が付いていないので、樹木に付いている説明書を確認して、品種を間違えないようにしましょう。
種まき
枝垂れ桜(シダレザクラ)は種から発芽しても親と同じように枝垂れ桜(シダレザクラ)になるとは限りません。種まきから育てるには不向きです。
植え付け
枝垂れ桜(シダレザクラ)の植付けは12月から3月の落葉期に行います。植え付ける場所に苗木より一回り位大きな穴を掘り、腐葉土を庭の土に漉き込んでから植え付けます。
この時期の枝垂れ桜(シダレザクラ)は、葉を落とし休眠しています。根をいじらないように気を付けましょう。
仕立て方
枝垂れ桜(シダレザクラ)の苗木は主幹が細く安定していません。しっかりと根付くまでは添え木等をして支えるようにしましょう。
剪定・切り戻し
枝垂れ桜(シダレザクラ)の剪定は、12月から3月初めまでに完了するように行います。枝垂れ桜(シダレザクラ)の樹木は生長してから太い枝を切ると長期間花が咲かなくなることがあります。枝垂れ桜(シダレザクラ)の剪定は、落葉期に混み合った枝を整理する程度にしましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えの枝垂れ桜(シダレザクラ)は1年に1度、植え替えの必要があります。冬の落葉期に、1回り大きな鉢に植え替えましょう。落葉期の枝垂れ桜(シダレザクラ)は休眠していますので、根をいじらないように注意してください。
花
枝垂れ桜(シダレザクラ)の花は3月の後半から楽しめます。花期は長く、1ヶ月ほど楽しめます。
枝垂れ桜(シダレザクラ)には薄紅色ので一重の品種の他、色の濃いベニシダレや、八重咲きのヤエベニシダレなどがあります。
夏越し
枝垂れ桜(シダレザクラ)にとって夏は生育期です。特に必要な夏越しの作業はありません。
冬越し
枝垂れ桜(シダレザクラ)は落葉樹です。冬は葉を落として休眠しています。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
枝垂れ桜(シダレザクラ)は接ぎ木で増やします。