シンフォリカルポスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- シンフォリカルポス
- 学名
Symphoricarpos
- 英名
- Snowberry
- 和名
- 雪晃木(セッコウボク)、白玉瓢箪木(シラタマヒョウタンボク)
- 別名・流通名
- スノーベリー
- 科名
- スイカズラ科
- 属名
- シンフォリカルポス属
- 原産地
- 北アメリカ
シンフォリカルポスの特徴
シンフォリカルポスは、秋から冬にかけて、真珠くらいの大きさの白やピンクのかわいい実をつけるスイカズラ科の落葉低木。実がついた枝物が秋から初冬にかけて多く流通しています。
シンフォリカルポスは、初夏にすずらんの形に似たうつむきがちの小さな花が開花した後、秋にとてもかわいらしい実をつけます。今のところ切り花の流通の方が多く、鉢物としての出回りはさほど多くありませんが、暑さ寒さに強く、丈夫で日本全国で栽培可能で剪定でコンパクトに仕立てることもできるので、扱いやすい花木のひとつです。
シンフォリカルポスの英名は「Snowberry」、和名は「雪晃木(セッコウボク)」と呼ばれ、どちらも白い実を雪に例えて名付けられたようです。実は秋から初冬までと鑑賞期間が長く、落葉後もしばらくは実がついた状態を楽しめます。
シンフォリカルポスの詳細情報
園芸分類 | 落葉 |
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草丈・樹高 | 1~2m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白~ピンク |
開花時期 | 7月~8月 |
シンフォリカルポスの花言葉
シンフォリカルポスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
実の鑑賞期 |
シンフォリカルポスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりが良い場所から半日陰程度の場所に植栽可能です。極端に日差しが足りないと花付きに影響します。真夏に西日が強く当たりすぎる場所だと葉焼けを起こすことがあります。
用土
極端に乾燥する土でなければさほど土を選びません。通気性と水はけが良く、保水力もある土が理想的です。
鉢植えは、花木用の培養土で栽培可能です。
シンフォリカルポスの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは真夏に日照りが続く時以外は特に水やりの必要はありません。
鉢植えは、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい与えます。
肥料
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても栽培可能です。生長の様子を見ながら判断しましょう。
鉢植えは、春と秋に緩効性肥料を株元に施します。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
シンフォリカルポスの詳しい育て方
選び方
樹形の美しい苗木を選びましょう。
実の色は、白やピンクのほか、ワインレッドの品種があります。
植え付け
厳寒期を除く落葉期が植え付け適時です。
根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。
剪定・切り戻し
剪定は、落葉後の冬~春が適時です。
株立ち樹形でさほど大きくならないため、古枝や混み合った枝を剪定して自然樹形で栽培することも可能ですが、冬から春に全体的に半分程度に切りそろえると、こんもりとしたまとまった樹形に仕立てることができます。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、1~2年に一度、落葉期に一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
初夏にすずらんの形に似たうつむきがちの小さな花が開花し、花の後、秋に白やピンクのかわいらしい実がつきます。
収穫
実の鑑賞期間が長く、枝物花材として秋から初冬に多く出回ります。
夏越し
夏に強い日差しに当たり続けると葉焼けを起こすことがあります。鉢植えは、鉢を移動させて日差しを調節するとよいでしょう。
水切れを起こすと、葉を落とし枯れてしまうことがあります。鉢植えは、夏の水切れに注意しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。
切り花のシンフォリカルポスの扱い方
枝の切り口に切れ込みを入れたり、枝の皮をカッターでそぐと水の吸い上げがよくなります。多くは実より葉が先に傷んできます。傷んだ葉や実をその都度取り去ると美しさを保ちます。