雲南萩(四季咲きハギ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 雲南萩(四季咲きハギ)
- 学名
Campylotropis poluantha
- 科名
- マメ科
- 属名
- ハギ属
- 原産地
- 中国西南部
雲南萩(四季咲きハギ)の特徴
雲南萩は中国の四川省や雲南省に自生する萩の仲間の耐寒性落葉低木です。「秋の七草」でもある萩の開花時期は晩夏から秋であるのに対して、雲南萩は春と秋の2回咲くことから四季咲きハギ、四季咲き雲南萩とも呼ばれます。開花時期は主に春と秋の2回ですが、5月~9月にかけて断続的に咲く四季咲き性の性質があります。
樹高2mくらいになり株元は太くなりますが、茎は枝垂れて優し気な印象で、枝一面に紫みを帯びたピンクの花が無数に開花します。低木で花期も長く、剪定を工夫すれば宿根草のように育てられる他、高木の足元の根締めとしても利用されています。こだわった剪定をすればスタンダード仕立てもできる他、萩の中では小型で分枝性も良いため、盆栽としても流通しています。
雲南萩(四季咲きハギ)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 1~2m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | ピンク |
開花時期 | 4月~5月、9月 |
雲南萩(四季咲きハギ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
雲南萩(四季咲きハギ)の栽培環境
日当たり・置き場所
雲南萩は、日当たりと風通しが良い場所が適しています。
用土
肥沃な土を好みますが、他の草花が開花している場所なら問題なく育ちます。鉢植えの場合は、花木や草花用の培養土でも栽培可能です。
雲南萩(四季咲きハギ)の育て方のポイント
水やり
地植えの雲南萩は、根付いてからの水やりは降雨に任せて問題ありません。
鉢植えの雲南萩は、鉢の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
肥料
少なめの肥料でも栽培可能ですが、植え付け時に腐葉土や堆肥を漉き込んで植え付けます。
植え付け後は、秋の花後もしくは春の芽吹きの頃に緩効性肥料や油粕などを与える程度で十分です。
病害虫
特別な病害虫の害はありません。
雲南萩(四季咲きハギ)の詳しい育て方
選び方
ポット苗のサイズから流通しています。葉の色が美しく、好みの枝ぶりのものを選びましょう。
雲南萩は庭木としての他、盆栽として栽培することもできます。
植え付け
地植えの他、鉢植え、盆栽、寄せ植えとして楽しむことが可能です。地植えにする際は、落葉期に植え付けるのが株の負担がありませんが、真夏と真冬を除く時期なら植え付け可能です。
仕立て方
1~2m近くまで大きくなりますが、刈り込んで低めの丈を維持することもできます。盆栽の素材としても利用されています。
剪定・切り戻し
分枝性に優れ萌芽力がある雲南萩は、コンパクトに仕立てたい場合は春や秋に地上部分を根元で剪定して宿根草のような育て方をするとよいでしょう。
自然樹形で楽しむ場合は、枝が込み合ってきたら根元から不要な枝を剪定し、風通しの良い株を維持します。
植え替え・鉢替え
鉢植えの雲南萩は1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
雲南萩は主に春と秋の2回開花しますが、それ以外の時期にもまばらに断続的に開花します。
枝垂れた枝につく花はとても美しく、切り花として楽しむこともできます。
冬越し
雲南萩は晩秋に落葉して越冬します。耐寒性があるので特別な冬越しの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。