ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)
- 学名
Eucalyptus gunnii
- 英名
- Cider gum
- 別名・流通名
- グニユーカリ
- 科名
- フトモモ科
- 属名
- ユーカリノキ属
- 原産地
- オーストラリア、ニュージーランド、タスマニアなど南半球
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)の特徴
ユーカリ・グニ―はフトモモ科の常緑高木です。原産地の南半球では20mを超す高木になります。銀葉と呼ばれるシルバーがかったグリーンの葉が美しい樹種です。丸みを帯びた葉のフォルムも可愛らしく、枝の華奢さも相まって切り花でも庭木としても人気があります。
日本の気候でも育てやすいことから庭木や鉢植えでも流通しています。ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は植えっぱなしにしておくと、とても大きくなるので、適宜剪定を行うようにしましょう。
ユーカリの仲間は乾燥した気候を好みますが、ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)はユーカリの中でも比較的湿度に強い品種です。それでも日本の夏の高温多湿には弱く、夏季は少し元気がなくなります。ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は風通し良く蒸れにくい環境で管理する必要があります。
また冬の寒さにも弱いので、冬季の植え付けや植え替えは行わないように気をつけてください。
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 20m以上 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
コアラが食べないユーカリ!ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)
ユーカリの中でもコアラが餌にしているのは、実はごく限られた品種だけ。ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は食べません。 コアラが主食にしているのはプンクタータ、テレチコルニス、カマルドレンシス、ロブスタ等の限られた数種類だけです。いずれも香りが強くなく、樹液に糖分を多く含むのが特徴です。
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は強い香りが印象的な品種です。清涼感のある芳香です。 プンクタータは園芸品種としても出回っており、赤味を帯びた細長い葉が特徴です。
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 |
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)の栽培環境
日当たり・置き場所
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は日当たり良く、風通しの良い場所を好みます。特に夏の蒸れが苦手です。湿気の少ない場所で管理してください。
用土
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は水はけの良い土壌を好みます。鉢植えのユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)の育て方のポイント
水やり
庭植えのユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は根付いてからは特に水やりの必要はありません。
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は乾燥気味に管理します。鉢植えのユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は表土が乾いて白っぽくなってから、さらに1~2日ほど間を置いて水やりをしましょう。
肥料
特に追肥の必要はありません。
病害虫
風通しの悪い環境ではうどんこ病にかかりやすくなります。見つけ次第薬剤を散布します。
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)の詳しい育て方
選び方
主幹がしっかりとしていて、枝が徒長していないものを選びましょう。
植え付け
植え付けは春から初夏の暖かい日に行います。ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は根を触られるのが苦手です。植え付け時は根鉢を崩さないように注意してください。植え付け後はたっぷりと水やりを行います。
仕立て方
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は若木のうちは主幹が細く、風に煽られて折れてしまう恐れがあります。支柱を立てて、しっかりと主幹を支えるようにしましょう。
剪定・切り戻し
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は横に大きく枝を伸ばしていきます。好みの樹形を保つために適宜剪定を行う必要があります。真夏と真冬の剪定は株全体に負担をかけるので、春か秋の気候の良い時に剪定します。
また、主幹のトップを切り詰めることで、ある程度全体の大きさを抑えることも出来ます。
植え替え・鉢替え
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)の植え替えは春から初夏の暖かい日に行います。2~3年に1度鉢底から根が見えるくらいになったら、1~2回り大きな鉢に植え替えます。
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は根を触られるのが苦手です。植え付け時は根鉢を崩さないように注意してください。
植え替え後はたっぷりと水やりを行います。
収穫
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)の葉は清涼感のあるとてもいい香りがします。枝を切って切り花として飾ったり、ドライフラワーにして楽しむことができます。
夏越し
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は日本の夏の高温多湿が苦手です。蒸れに気を付けて管理しましょう。
冬越し
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は冬の寒さが苦手です。冬は夕方に水やりを行うと、土中の水分が凍ってしまい根を傷めかねません。水やりは昼間に行う他、寒冷地では株元にマルチングを施すなどの工夫が必要です。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は挿し木で増やせます。
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)が突然枯れた原因は?
ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は秋になると突然、枯れてしまうケースが目立ちます。考えられるケースは2つ。 まずは夏季の高温多湿です。ユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は乾燥気味を好みます。夏季の暑さと蒸れのダメージが秋になってやってくることもあります。夏のユーカリ・グニ―(グニユーカリ)は風通し良く管理するように注意しましょう。
もうひとつは日本の寒さです。 南半球原産の樹種なので、日本の寒さが苦手です。地上部は元気に見えても土中の根がダメージを受けていることもあります。冬は夕方に水やりを行うと、土中の水分が凍ってしまい根を傷めかねません。水やりは昼間に行う他、寒冷地では株元にマルチングを施すなどの工夫が必要です。