泰山木(タイサンボク)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 泰山木(タイサンボク)
- 学名
Magnolia grandiflora
- 英名
- Southern magnolia
- 和名
- 泰山木
- 科名
- モクレン科
- 属名
- モクレン属
- 原産地
- 北アメリカ
泰山木(タイサンボク)の特徴
泰山木(タイサンボク)は、樹高が20mにもなるモクレン科の常緑高木です。初夏に香りの良い白い大輪の花が開花します。香水の原料や化粧品の香料として「マグノリア」と言われる場合は、泰山木(タイサンボク)のことを指します。
泰山木(タイサンボク)の葉は、表は光沢のある深い緑、裏はブラウンのリバーシブルです。独特な雰囲気の葉は枝ものとして流通し、装飾や花束、アレンジ、リースやスワッグの材料として人気があります。生花としては「マグノリアリーフ」という名前で流通することが多いようですが、それはこの泰山木(タイサンボク)のことです。
泰山木(タイサンボク)の詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
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草丈・樹高 | 20m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 5月~7月 |
泰山木(タイサンボク)の種類
ホソバタイサンボク
タイサンボクの変種。基本種より細い葉で、花はやや大きい。花は若いうちから開花する。
タイサンボク・リトルジェム
矮性種。生長は穏やかで樹高3~5m程度。四季咲きで若いうちから開花する。
ヒメタイサンボク
基本種より樹高も花も一回り小さめで、樹高は10m程度。本来は常緑だが、寒冷地では落葉することもある。
ヒメタイサンボク・マッティ メイ スミス
常緑の斑入り品種で樹高5~10m程度。四季咲きで若いうちから開花する。
泰山木(タイサンボク)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 |
泰山木(タイサンボク)の栽培環境
日当たり・置き場所
泰山木(タイサンボク)は、日当たりの良い場所を好みます。
用土
特に土質は選びませんが、極端に乾燥しない肥沃な土が適してます。
泰山木(タイサンボク)の育て方のポイント
水やり
根付いてからは雨に任せて問題ありません。地面が割れるような日照りが続く場合は、水やりをしましょう。
肥料
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。
やせ地と思われる場合は、2月頃に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を株元に埋めておきましょう。
病害虫
風通しが悪いとカイガラムシがつくことがあります。
泰山木(タイサンボク)の詳しい育て方
選び方
主幹がまっすぐでしっかりとした、きれいな樹形で、葉の色つやが良いものを選びます。基本種のほか、矮性種もあるので、植栽する場所に応じた品種を選びましょう。
植え付け
泰山木(タイサンボク)の植え付けの適期は春です。基本種は樹高20mほどになり、枝を横に広げて生長します。移植は困難なので、枝が広がるスペースを考慮した植え付け場所を決めましょう。
根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。
剪定・切り戻し
泰山木(タイサンボク)は自然に樹形が整うので、特に剪定の必要はありません。枝が邪魔になるなど剪定の必要がある場合は、花後早めに剪定しましょう。
花
つぼみ
5月下旬~7月上旬くらいに直径20cmほどの大輪で香りのする白い花を咲かせます。
咲き進むと花弁は開きます。
雄しべが花弁の上に落ちたあと、花弁は次第に茶色くなり地面に落ち、中心部分が果実になります。
冬越し
泰山木(タイサンボク)は常緑です。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
泰山木(タイサンボク)は、挿し木で増やすことができます。