メギとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- メギ
- 学名
Berberis thunbergii
- 和名
- 目木
- 科名
- メギ科
- 属名
- メギ属
- 原産地
- 日本
メギの特徴
メギは、メギ科メギ属の落葉低木です。日本の本州、四国、九州に4種、世界には約500種が分布しています。メギは漢字で目木と書き、枝や根に含まれるベルベリンに殺菌や抗菌の効果があることから、目薬に利用されていることに由来します。また、地域によっては「メギの箸で食べると、ものもらいによい」といった伝承もあります。
メギは、春の花、夏のみずみずしい葉、秋の赤い実と紅葉と、四季を通して美しい姿を楽しめる庭木です。樹高は2m程度、枝にはトゲがあります。メギのトゲは葉が変形したもので、密度高く茂った葉のなかに鋭いトゲを隠し持っています。このトゲのために、「ヨロイドオシ」「コトリトマラズ」といったおもしろい別名があります。強い刈り込みにも耐え、葉の密度が高く、トゲもあることから、生垣としても人気があります。メギは、丸みを帯びた葉のフォルムと、色の美しさも魅力の一つです。葉の色は、グリーン、オーレア呼ばれるライムグリーン、プルプレアやパープレアと呼ばれる暗い赤、斑入りなどがあり、カラーリーフの低木として重宝します。
メギの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
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草丈・樹高 | 2m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 薄い黄 |
開花時期 | 4月~5月 |
メギの種類
オオバメギ
- 学名:Berberis tschonoskyan
オオバメギは、日本の関東以西、四国、九州に自生するメギの種類です。
ヘビノボラズ
- 学名:Berberis sieboldii
ヘビノボラズは、日本に自生するメギの種類。名前の由来は、ヘビも上らないほどトゲが鋭いということによります。
メギの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け |
メギの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
用土
それほど土壌は選びません。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
メギの育て方のポイント
水やり
根付いてからは、降雨に任せて問題ありません。夏季などの極端に高温や乾燥が続くようなときは、表土が乾いていたら水やりしましょう。
鉢植えは表土が乾いたら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりします。
肥料
ほぼ追肥の必要はありません。生育状態が芳しくないと感じたら、様子を見て緩効性肥料を施します。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
メギの詳しい育て方
選び方
葉が黄色くなっていないもの、枝に勢いのあるものを選びましょう。
植え付け
植え付けは、3月~4月、10月~11月が適期です。
剪定・切り戻し
樹形を整えるような剪定は、落葉期に行います。ただし、あまり強く剪定すると翌春の花を楽しめないかもしれません。花が終わった5月~6月は混み合った枝を整理する程度の剪定をします。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、3月~4月、10月~11月です。1~2年に1度、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
メギは、4月~5月に淡い黄色の小さな花を咲かせます。ただし、庭木のメギは、コンパクトに仕立てるために刈り込んであるので、花が咲かないことも多いようです。
冬越し
冬は落葉して休眠します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やせます。