バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)
- 学名
Clitoria ternatea
- 和名
- 蝶豆(チョウマメ)
- 別名・流通名
- チョウマメ、クリトリア
- 科名
- マメ科
- 属名
- チョウマメ属
- 原産地
- 東南アジア
バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)の特徴
バタフライピーは、東南アジア原産のマメ科のつる性のハーブです。花の形が蝶に似ていることから和名では「蝶豆(チョウマメ)」と呼ばれています。最近、メディアでバタフライピーの美容や健康効果が紹介され、一気に人気になったハーブのひとつです。
原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため日本では一年草として扱われています。暑さにとても強く、真夏でもつるをぐんぐんと生長させ、たくさんの花を咲かせます。この性質からグリーンカーテンの素材としても使われ、明るい緑色の美しい葉と青い花のグリーンカーテンは、日を遮るだけでなく、夏の庭を明るくしてくれます。
バタフライピーの花の青にはアントシアニンという天然の青い色素が含まれています。お茶として煎じるときれいな青いお茶になります。ハーブのマロウティーと同じく、レモンなどの酸性の液体を垂らすと青からピンクに変化します。また、バタフライピーの若いさやも食べることができます。花はフレッシュでもドライでも利用することができますが、一日花なのでフレッシュとして使う場合は日々摘み取る必要があります。
バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)の詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | 100~300cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 青 |
開花時期 | 6月~9月 |
バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)の栽培環境
日当たり・置き場所
バタフライピーは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけが良い土が適しています。
鉢植えは、草花用やハーブ用の培養土で問題なく育ちます。
バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)の育て方のポイント
日常の管理
気温が高くなってくるとつるがぐんぐん伸びます。その都度誘引しながら育てていきます。
水やり
地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。
鉢植えは、鉢の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
バタフライピーはマメ科の植物のため、肥料はほとんど与えなくても育ちます。窒素分が多い肥料を与えすぎると、弱ったり虫がつきやすくなることがあるので注意しましょう。
地植えは、すでに草花が問題なく咲いているなら特に肥料の必要はありません。
鉢植えは、植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。追肥は株の様子や開花の状況を見ながら、植え付け後1か月以上経過してから少量施す程度で十分です。最近の培養土は、元肥入りの商品が多いため、確認してから元肥を入れるかを判断しましょう。
病害虫
害虫はアブラムシにやられることがあります。 新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
バタフライピー(チョウマメ、クリトリア)の詳しい育て方
選び方
ポット苗の場合は葉の色が濃く、つるが伸びすぎていないものを選びましょう。
種まき
バタフライピーの種
バタフライピーの種まきは5月が適時です。自然の環境下でそれよりも前にまくと、発芽率が下がります。
移植を嫌うので、直まきが向いています。もしくはポットに数粒ずつまき、良い芽を残して育苗するのも手軽な方法です。
植え付け
バタフライピーは移植を嫌う性質なので、根を傷つけないようポット苗から優しく抜き取って植え付けます。
仕立て方
とても生長力のあるつる性植物です。行燈仕立てにするか、フェンスやトレリスに這わせてグリーンカーテンとして楽しむこともできます。伸びたつるは、定期的に誘引して管理していきましょう。
摘芯(摘心)・摘果
つるが20cm前後になったら茎の先を摘芯すると、摘んだ下からわき芽が伸びてきます。摘芯を何度か繰り返し、ボリュームを出していくことによってたくさん収穫できる株になります。
植え替え・鉢替え
バタフライピーはマメ科のため、移植を嫌う性質があります。一度植え付けたら、植え替えはしない方がよいでしょう。
花
6月から9月までの長い期間開花します。ひとつひとつの花は一日花です。
収穫
バタフライピーは花の他、若いさやも食べることができます。花はハーブティーとして楽しめ、フレッシュでもドライでも利用することができます。
単体でも癖のないハーブですが、味はほとんどありません。レモングラスなどの香りの良い、好みのハーブとのブレンドティーとして楽しむのが一般的です。バタフライピーのハーブティーは、レモンやライムなどのしぼり汁を数滴たらすと、青からピンクに変化します。写真は炭酸水を加えたところ、紫に変化した状態です。
夏越し
夏は生長期です。次々と開花し、つるがぐんぐんと伸びるので、こまめに誘引しましょう。
冬越し
バタフライピーは寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。冬前に株元で切り詰め、敷き藁などでマルチングをして防寒すると、暖地なら越冬することもあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
バタフライピーは種で増やすことができます。種をとりたい場合は、花のあとにできるさやが茶色くなってから種を取り出します。