カポック(シェフレラ)の育て方|植物図鑑

植物名
カポック(シェフレラ)
学名
Schefflera arboricola
英名
Dwarf Schefflera
科名
ウコギ科
属名
シェフレラ属
原産地
世界の温帯~亜熱帯

カポック(シェフレラ)の特徴

カポックは世界の温帯~亜熱帯に分布している観葉植物で、シェフレラとも呼ばれており、約600種もあるそうです。

カポックは非常に強健で、霜が降りず、最低気温0℃以上の地域ならば、秋のうちから寒さに馴らしておけば屋外で越冬することも可能です。

カポックでよく流通しているのはホンコンという品種で、斑入りのホンコン・ハッピーイエローというのも園芸店やインテリアショップなどで流通しています。

性質は強健で、初心者の方にもおすすめの観葉植物です。

カポック(シェフレラ)の詳細情報

園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 ~2m程度
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
花色

カポック(シェフレラ)の名前の由来

カポックとは本来、アオイ科セイバ属の植物パンヤ(パンヤノキ)のことです。

パンヤ(カポック)とシェフレラの葉が似ていることから、シェフレラがカポックと呼ばれるようになりました。

※この図鑑では、一般的にシェフレラ=カポックという認識が根付いていることから、シェフレラをカポックと呼びます。

カポック(シェフレラ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料

カポック(シェフレラ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日光
【屋外】
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、30%~50%の遮光をしてください。
遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。

【屋内】
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光が当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。
室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。

【置き場所】
乾燥に強く、耐陰性もあるため、室内の日光が入る場所なら大丈夫です。 ただし、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。
霜が降りない地域ならば庭植えにすることもできます。

温度

高温に強く、最低気温0℃を下回らず霜が降りなければ屋外越冬も可能です。 しかし、念のため最低気温が10℃を下回った辺りから室内に移動するのがおすすめです。

用土

カポックは水を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。
そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。
自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。

カポック(シェフレラ)の育て方のポイント

水やり

カポックは観葉植物の中でも耐寒性が高いので、土の表面が乾燥したらたっぷりと水をやってください。
冬場に生長がストップしたら水やりの回数を減らし、土の表面が乾燥してから2~3日経った後に水やりをしてください。

【葉水】
葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、毎日1回は霧吹きなどでするようにしましょう。
特に冬場の葉水は重要です。

肥料

基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が成長がはやくなります。
冬場の成長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の成長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

ハダニ
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。

アブラムシ】アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、
早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがカポックの中に侵入し、病気を発症させます。
また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。

カイガラムシ
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。

ナメクジ
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、子株の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。

ダンゴムシ
柔らかい花芽や新葉、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにを置いている場合は注意が必要です。

【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。

カポック(シェフレラ)の詳しい育て方

選び方

カポックを買う時は必ず病害虫に注意してください。
ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々カポックが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。
病害虫以外では葉が大きく、茎がしっかりしているものを選ぶと良いです。

植え付け

植え付けは5月~7月の時期に行ってください。
根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

剪定・切り戻し

古くなってきた葉や邪魔な葉も思い切って剪定してしまうことをおすすめします。切れ味のいいハサミやナイフを使って剪定してください。
枝を剪定した場合は挿し木に使うことができます。

植え替え・鉢替え

カポックは成長がはやいので、植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。
そのため、環境にもよりますが1~2年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。
水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。
植え替え時期は5~7月頃が最適です。

白い花を咲かせますが、観賞価値はあまり高くありません。開花後に結実する実は赤や黄色があり綺麗です。

夏越し

屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。30~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。
水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。
午前中に行うと暑くなり煮えてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に一度のペースで行うと夏バテを防止できます。

冬越し

気温が0℃近くになったら生長が緩慢になるので、水やりを土が乾燥してから2~3日後か、2週間に1度に減らします。
気温が0℃を切ると枯れてきてしまうので、切らないように室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。
ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。
霜が降りなければ庭植えでも大丈夫です。庭植えの場合は水やりの必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

1~2節を残して切り取った茎を赤土などに深く挿すさし木や、伐りたい茎の表面の皮を1cm幅で剥いだ部分に湿らせた水ゴケを巻き付けておき、根が出た後に切り離してそのまま植えるとり木で増やせます。
挿し木の場合は根が出るまで土が乾燥しないようにしてください。
切り取った茎の断面からはしばらくすると新芽が出てきます。

 

植え替え方法

カポックは生長がはやく、すぐに根がパンパンになってしまうので1~2年に1度植え替えをする必要があります。

植え替えをするときには一回り大きい鉢を使います。一回り以上大きい鉢を使ってしまうと、根が吸収する水の量と土に含まれている水の量のバランスが崩れてしまい、長時間土が湿っていることになります。

同じ大きさの土を使う場合は根を半分の量に減らし、葉の数も減らす必要があります。

今回は一回り大きい鉢を使って植え替えをします。

まず、土を用意します。

カポックは水を好みますが、水はけの悪い土を使うとコバエが発生したり根腐れを起こしたりするので、水はけのいい土を使って小まめに水やりをするのが良いと思います。

今回は観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を混ぜ合わせたものを使います。

はじめに観葉植物用の土を用意します。ベースとなる土なので量をきっちり測る必要はありません。

 

次に観葉植物用の土の半分の量の赤玉土を加えます。

 

最後に鹿沼土を赤玉土と同じ量加えます。

 

最後によく混ぜ合わせれば完成です!

 

土が完成したらカポックを鉢から出します。根がギチギチに張っています。

 

手で優しく古い土を取り除いていきます。土が硬い場合は水に10分ほどつけてから取り除いてゆくと楽にできます。

 

古い土をすべて取り除く必要はありません。

 

古い土を取り除いたら植えこんでいきます。まず、鉢穴に鉢底ネットに被せます。鉢底ネットは鉢底石や土の流出を防ぐだけでなく、ナメクジダンゴムシといった害虫が鉢の中に侵入するのを防ぎます。

 

次に鉢底石を入れます。鉢底石は通気性と排水性を良くする役割があります。鉢底石が入っていないと土が乾きにくくなり、コバエの発生や根腐れの原因の一つになります。

 

土を少量入れます。

 

カポックをバランスよく配置して周りに土を入れます。

最後に水をたっぷりやれば植え替え終了です!

 

 

剪定方法

カポックは生長がはやいため、古い葉や弱っている葉、邪魔な葉は剪定してしまってかまいません。  このように根本から生えており葉も落ちているものは枝元から剪定します。

カポックは生長がはやいため、古い葉や弱っている葉、邪魔な葉は剪定してしまってかまいません。このように根本から生えており葉も落ちているものは枝元から剪定します。

 

高く伸びすぎてしまっているカポックは、上の方の枝を剪定して切り戻しをすることができます。

高く伸びすぎてしまっているカポックは、上の方の枝を剪定して切り戻しをすることができます。

切り戻したあとは脇芽が出てきます。剪定した枝は挿し穂にして挿し木で増やすことができます。

 

挿し木で増やす方法

カポックは枝を剪定したあとに、剪定した枝を使って挿し木で増やすことができます。1節~2節を残して斜めに切ります。節は赤丸で囲った部分です。

 

枝を切ったら下の葉を一枚切り取ります。

 

残した葉は、画像の様に葉の半分だけ残して切ります。

 

鉢に鉢底ネット、軽石の順番で入れ赤玉土を鉢の8分目ぐらいまで入れます。今回は小粒の赤玉土3と普通の赤玉土1を混ぜ合わせたものを使います。

 

土に枝を挿して水をたっぷりかければ挿し木の完成です!根が張り、新しい葉が出てくるまでは明るい日陰に置いて常に土が湿っている状態にします。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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