サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティの育て方|植物図鑑

植物名
サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティ
学名

Sansevieria trifasciata ‘Laurentii’

英名
Sansevieria trifasciata 'Laurentii'
科名
キジカクシ科(スズラン亜科)
属名
サンスベリア属
原産地
熱帯アフリカ

サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティの特徴

サンスベリア(サンセベリア)はキジカクシ科サンスベリア属に分類される熱帯アフリカが原産の観葉植物です。

和名はチトセランで、トリファスキアタ・ローレンティは覆輪斑であるためフクリンチトセランとも呼ばれています。しかし、ローレンティもフクリンチトセランもあまり一般的ではないようで、流通する場合はサンスベリアやトラノオ(虎の尾)という名前が多いようです。

トラノオはそのままの意味で、見た目が虎の尾に似ているからそう呼ばれるようになったそうです。

サンスベリアは空気清浄能力が高く、さらには金運をアップさせる開運植物として売られることもあります。

葉に水分を蓄えることが出来るため、乾燥に強く、逆に蒸れに弱いです。

サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティの詳細情報

園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 10cm~1m程度(品種による)
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色
開花時期 8~10月

サンスベリアの分類

サンスベリアの分類は少しややこしく、キジカクシ科であったり、リュウゼツラン科であったり、スズラン亜科であったりと様々な表記が見られることがあります。

APG Ⅲ(2009年に発表された新分類表)によればキジカクシ目キジカクシ科スズラン亜科となっています。ちなみにキジカクシとはアスパラガスのことです。

この植物図鑑はAPG Ⅲによる分類を採用しています。

 

サンスベリアの花

サンスベリアの花と言われてパッとその姿を思い浮かべることが出来る方は少ないのではないでしょうか。実はサンスベリアも綺麗な花を咲かせるんです。サンスベリアはアガベのように太い花茎に繊細な白い花を咲かせます。

さらに、その花は芳香性があり、ジャスミンのような甘い香りがすると言われています。中々見る機会のないサンスベリアの花ですが、咲いているのを発見した際には是非花の美しさとその香りを体感してみて下さい。

サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
増やし方
肥料
開花

サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティの栽培環境

日当たり・置き場所

日光

サンスベリアは日光が好きなので、出来るだけ日当たりのいい場所に置くようにします。

【屋外】

春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、30%~50%の遮光をしてください。遮光率はそれぞれの環境に合わせて調整してください。

気温が高ければ高いほど葉焼けは起きやすくなるので、40℃を超える場合は日陰に移すことをおすすめします。

遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。

【屋内】

耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、サンスベリアは元来日光を好み、日光がよく当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。

室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。

【置き場所】

耐陰性もあるため、室内の日光が入る場所なら大丈夫です。 ただし、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。

温度

高温には強い植物ですが、低温には弱いので、5℃以下にならない様に気をつけましょう。

ベランダ等で育てられている方は、外の気温が15℃ぐらいから室内に取り込んで下さい。

気温が10℃前後になると成長が緩慢になります。

用土

サンスベリアは乾燥を好むため、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。

そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。

自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土:1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。

また、土の表面を赤玉土や化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。

サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティの育て方のポイント

水やり

サンスベリアは寒さに弱いので季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。

【気温が10℃以上のとき】

主に春~秋の成長期では土の表面が乾燥してから2~3日後にたっぷりと水を与えるようにします。

【気温が10℃以下のとき】

サンスベリアは気温が10℃前後を切ってくると成長が緩慢になってきます。そのため、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。具体的には、土が完全に乾燥してから水やりをしてください。

サンスベリアを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。

育成環境や個体によって水やりの回数を増やすなど調整してください。

【葉水】

葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、毎日1回は霧吹きなどでするようにしましょう。

サンスベリアは葉にホコリが付着しやすいので、葉水のときに濡らしたティッシュペーパーか、ハンディモップを使って拭いて下さい。

肥料

基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が成長がはやくなります。

冬場の成長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の成長期に与えるようにします。

肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。

有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

ハダニ
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
また、ハダニは薬剤耐性が付きやすく1度の薬剤散布で完全に駆除する必要があります。

アブラムシ
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがサンスベリアの中に侵入し、病気を発症させます。また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
見つけ次第ピンセットやティッシュなどで捕殺してください。

カイガラムシ
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
ワックスで身体を覆ったカイガラムシは非常に厄介で、殺虫剤が効かないことがあります。そのため、歯ブラシやピンセット、爪楊枝などを使って地道に一匹ずつ捕殺する必要があります。
サンスベリアの場合は葉の付け根に群がりやすいので、定期的に確認することをおすすめします。

ナメクジ
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。少し食害された程度なら成長に問題はありませんが、葉の大半を食害されたり、サンスベリアの根元付近の基部を食害された場合は枯れてしまう可能性があります。
ナメクジは這った後が光るので、それを見つけたら要注意です。忌避剤でサンスベリアに寄れないようにし、すこし離れた場所に誘引剤を置くと効果的です。

ダンゴムシ
柔らかい花芽や発芽したての株、トリコームを食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、地面の近くにサンスベリアを置いている場合は注意が必要です。一度食害されたトリコームは復活しないので、注意してください。
ダンゴムシもナメクジ同様に忌避剤でサンスベリアに寄れないようにし、すこし離れた場所に誘引剤を置くと効果的です。

【ヤスデ】
柔らかい花芽やトリコームを食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、地面の近くにサンスベリアを置いている場合は注意が必要です。一度食害されたトリコームは復活しないので、注意してください。

バッタ
イナゴやオンブバッタなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
バッタ類には忌避剤を使用するよりも防虫ネットを使用した方が効果的なので、遮光ネットを張っていない場所に取り付ける事をおすすめします。

サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティの詳しい育て方

選び方

サンスベリアを買う時は必ず病害虫に注意してください。

ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々サンスベリアが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。

サンスベリアは何と言ってもその肉厚な葉が特徴なので、出来るだけ葉が健康的で多く付いており、傷が付いていないものを選んでください。

植え付け

植え付けは5月~8月の暖かい時期に行ってください。挿し木(葉挿し)は湿度の高い6月頃がおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。

根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

剪定・切り戻し

サンスベリアは春~秋が成長期にあたるので、春~秋の間に剪定します。

古くなってきた葉や邪魔な葉は思い切って剪定してしまうことをおすすめします。切れ味のいいハサミやナイフを使って剪定してください。

植え替え・鉢替え

サンスベリアは生長がはやい植物なので、定期的な植え替えが必要です。

サンスベリアの植え替えは非常に簡単です。根詰まりを起こしたまま放置しておくと弱ってきてしまうので、植え替えをしてあげて下さい!

まず、鉢からサンスベリアを抜きます。

※植え替えはサンスベリア・ファーンウッド・ミカドを参考にしてください。

流水で洗い流すなどして、優しく古い土を取り除きます。完璧に取ろうとすると、バラバラになってしまうので、大体で大丈夫です。

日陰で1日乾燥させれば植え付けることができます!

鉢底に鉢底石を敷き、サンスベリア用の土か、観葉植物用の土に鹿沼土を混ぜたものを使用してください。比率は4:1~3:1程度です。

サンスベリアは多湿な環境が苦手なので、出来るだけ水はけをよくします。

バランスが良くなるようにサンスベリアを配置します。

 

周りに土を入れれば完成です!

周りに土を入れれば完成です!

植え替え後は1週間~2週間ほど水をやらずに管理してください。

根が弱っている状態で水をやってしまうと蒸れることがあります。

これでサンスベリアの植え替えは終了です!

夏越し

屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。30~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。

水やりは土の表面が乾いてから2~3日後の夕方~夜にたっぷり与えてください。

午前中に行うと暑くなり煮えてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に1度のペースで行うと夏バテを防止できます。

冬越し

気温が10℃以下になったら生長が緩慢になるので、水やりを土が完全に乾燥してから行うようにしてください。

気温が5℃を切ると枯れてきてしまうので、切らないように10℃前後になったら室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。

ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

サンスベリアは耐陰性があり、見栄えもいいので増やして色々な場所に飾ってみたいですよね!

ここではサンスベリアの増やし方を2つご紹介します。

1.株分けで増やす

群生しているサンスベリアを見る度に株分けしなきゃと思うけれど、なかなかに億劫ですよね。

しかしサンスベリアの株分けは非常にシンプルですので、ぜひチャレンジしてみて下さい!

株分けの手順

株分けの手順をざっくりとご紹介します!

1.サンスベリアを鉢から出す

2.古い土を落とす

3.ハサミやナイフなどで地下茎を切る

4.日陰で乾燥させる

5.植え込む

たったこれだけです!

では、詳しい説明を通しでしていきます。

まず、サンスベリアを鉢から出します。かなりギチギチに根が張っていました。下に出ている白い根のようなものは子株です。後で詳しく説明します。

土と一緒に枯れている根を取り除き、ハサミやナイフを使って地下茎を切ります。

子株が付いているものは、子株が傷つかないように優しく扱います。このまま植えておけば、いずれ土から顔を出してくれます。

株元に付いている古い葉も取り除きます。腐るとコバエが発生したりカビが発生する原因になります。

あとは日陰で1日乾燥させれば植え込むことができます。

サンスベリアは乾燥には強いですが、多湿に弱いので、出来るだけ水はけの良い土を使います。

おすすめはサンスベリア用の土ですが、観葉植物の土に鹿沼土を混ぜたものもおすすめです。土の比率は4:1~3:1程度です。

鉢底に鉢底石をしっかり入れます。

鉢底石を入れずに、水はけの悪い状態のまま放置しておくと土がカビることがあります。

土を鉢の半分まで入れて、サンスベリアをバランスよく配置します。

周りに土を入れていけば完成です!

いかがでしたでしょうか。想像していたよりも簡単だったと思います!

2.葉挿し(土挿し、水差し)で増やす

サンスベリアは多肉植物のように、葉挿しで増やすことができます!

土挿しも、水差しも途中までは一緒の方法なので、ぜひご覧ください。

まず、サンスベリアの葉を1枚切り取り、5~10cm間隔で切り分けます。

切り分けたあとは葉の上下(葉が伸びる方向と根元の方向)が分かるようにして、日陰で乾燥させます。

マジックペンなどで分かるようにマークをつけるのもいいと思います。

ここから土挿しと水差しで方法が変わってきます!

と言っても、土に挿すか水に挿すかの違いなので、基本的な方法は同じです。

土挿しの方法

土挿しは、文字通り土に葉を挿す方法です。

まず、葉が伸びていく方を上にして植え付けます。土はサンスベリア用の土か、観葉植物用の土と鹿沼土を4:1~3:1程度の比率で混ぜ合わせたものを使用します。

葉挿しは株分けと違い、全く根が無い状態なので水やりの必要がありません。

日陰に置いて、放っておくと発根します。発根したら水やりを再開してください。

水挿しの方法

水差しは水に葉を入れて発根させる方法です。

土挿しと同じように葉の生長する方向を上にして水に入れてください。

毎日水を交換してください。いずれ発根してくれます。そのまま水耕栽培をすることも可能ですし、土に植え替える事も出来ます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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