アスパラガスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アスパラガス
- 学名
Asparagus officinalis
- 英名
- Asparagus
- 和名
- アスパラガス
- 科名
- ユリ科
- 属名
- クサスギカズラ属
- 原産地
- 地中海東部
アスパラガスの特徴
アスパラガスは若茎を食用にする植物です。茎についている「はかま」と呼ばれる三角形のものが本当の葉です。この葉は退化しているので茎をのばしても葉が大きくなることはありません。葉のように見えるものは「偽葉(仮葉)」と呼ばれ、細かく分枝した枝になります。
和名はオランダキジカクシといい、語源はキジが隠れられるほどにアスパラガスの細かい茎が生い茂ることから名づけられました。緑色に育てた「グリーンアスパラガス」のほかに土寄せやフィルムなどで遮光することによって軟白栽培した「ホワイトアスパラガス」、アントシアニンを含むアスパラガス全体が紫色の「紫アスパラガス」などがあります。
種まきから本格的に収穫できるまで3年ほどかかりますが、それ以降はそれほど手入れが必要でなく、同じ場所で5年以上収穫できます。
アスパラガスの詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
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草丈・樹高 | ~150cm位 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや弱い |
耐陰性 | やや強い |
花色 | クリームイエロー |
開花時期 | 5~7月 |
長さ20cmほどの筆のような形の若い茎を食用にします。アスパラギン酸を多く含みます。先端の部分にはルチンが多く含まれます。
保存方法
光があたると育ってしまうので、冷蔵庫の野菜室などの冷暗所で穂先を上にして保存します。湿らせたキッチンペーパーを軸に巻き、乾燥を防ぎます。
調理方法
グリーンアスパラガスは、根元の部分をピーラーで皮をむき、熱湯に少し塩を加えてゆで、サラダや炒め物、グラタン、天ぷらなどに使います。
ホワイトアスパラガスは、多くは水煮の缶詰にされ、サラダなどに使われます。缶の底から開封するとくずさずに取り出せます。ホワイトアスパラガスは、栄養面より、やわらかな口あたりや繊細な香りなどを楽しむための野菜と言えます。
紫アスパラガスは、アントシアニンの色素を含むので紫色をしていますが、ゆでたり加熱したりするとグリーンに変色してしまいます。綺麗な色のまま食べたい場合は、柔らかい先の方を生のままサラダなどにして食べるといいですね。グリーンアスパラガスよりもやわらかく甘みが強いです。
アスパラガスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
増やし方 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
春芽収穫 | ||||||||||||
夏芽収穫 |
アスパラガスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりを好みますが、3時間程度の日当たりでも十分育ちます。
温度
生育適温は15~20℃で、比較的冷涼な気候が適します。
用土
プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。排水の良い土質を好みます。
畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
アスパラガスの育て方のポイント
水やり
土が乾燥したら水をしっかり与えましょう。排水性に優れた土壌を好みますので、根腐れさせないように注意しましょう。5℃以下で休眠するので冬場は水やりを控えめにします。
肥料
5~6月の収穫時期に月に1度肥料を与えましょう。また、12月になり茎葉が枯れこんできたら来季に向けて追肥します。
アスパラガスの詳しい育て方
選び方
根株は芽が多くついているものを選び、芽が傷んでいないか、カビが生えていないかなどを確認します。
種まき
発芽地温が25~30℃と高いので、4~5月頃が種まき時期です。30度ほどの水に一晩つけておくと発芽率が上がります。
根が深くまではり排水の良い土質を好みますので、最低50cmは耕しておきましょう。種まきから本格的に収穫できるまで3年ほどかかりますがそれ以降はそれほど手入れが必要でなく、同じ場所で5年以上収穫できます。
植え付け
苗は芽が3cm隠れるほどの深植えにし、地植えの場合は株間を50cmあけましょう。
植え付け後は十分に水やりを行います。プランターの場合は深さ30cm以上のものを選びましょう。根が広がるように植え付け、よく根と土が活着するようにおさえておきましょう。
植え付けから1年目は収穫はせずに、株を太らせるようにしましょう。
植え替え・鉢替え
アスパラガスの根が詰まったら、休眠期の11~3月に行いましょう。
花
5~7月にクリームイエローの花が咲きます。
収穫
長さが25cmくらいに伸びたらハサミで地際部分から茎を切り取り収穫します。大きく育ち過ぎるとすじがかたくなるので注意しましょう。
春芽収穫
春に出てくる芽を収穫する方法です。5~6月に収穫時期を迎えます。6月以降に出てくる新芽は、来季の株の生長のためにも収穫せずにそのまま育てることで、養分を根に蓄えさせることができます。
夏芽収穫
露地栽培では通常春芽収穫をします。夏芽収穫とは、この時全てのアスパラガスを収穫せずに、1株当たり4~5本程度の茎を育てて(立茎)そのまま育て、株に養分を蓄えながら育てます。そうすることで、また萌芽してくる茎(夏芽)を収穫すると8月頃まで収穫することができます。
冬越し
冬場地上部が枯れたら刈り取っておきましょう。凍害に合わないように稲わらやもみがら又は腐葉土などで表面をマルチングして冬越しさせましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことが出来ます。
立茎栽培
夏芽収穫をするために行う栽培方法です。従来の春のみ収穫する露地栽培よりも収穫期間が長くなり、収穫量も増加します。
6月頃には支柱やネットを立てて茎が倒れてしまわないように管理しましょう。風通しを良くし、光を株全体にまんべんなくあてるために下枝は整理し、特に細すぎる茎や病気の茎は早めに取り除くことが重要です生育を衰えさせないために水やりと追肥は忘れずに行いましょう。