キャベツとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- キャベツ
- 学名
Brassica oleracea
- 英名
- Cabbage
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- アブラナ属
- 原産地
- ヨーロッパ 地中海沿岸地方
キャベツの特徴
大きく開いた葉の中に、結球したキャベツが大きく実ります。キャベツの花は、アブラナ科特有の花びらで、十字についた黄色い菜の花を咲かせます。
春キャベツは、柔らかくあまり巻きが強くなく、みずみずしいのが特徴です。夏、秋キャベツは比較的柔らかく甘いですが、形は春キャベツよりもしっかりと結球しています。冬キャベツは固く、葉の断面もまっすぐです。一般に、 春キャベツは3月~5月、夏秋キャベツは 7月~8月、冬キャベツは1月~3月に出回っているもののことを指します。
キャベツの詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
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草丈・樹高 | 40~50cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや弱い |
耐陰性 | やや弱い |
花色 | 黄色 |
日本と海外のキャベツの違い
とんかつの付け合わせとして定番のキャベツの千切りですが、海外ではキャベツを生で食べることはあまりないようです。というのも、海外のキャベツは葉が硬いため、火を通した調理方法の方が美味しく食べるために適しているからです。
キャベツの歴史と言い伝え
キャベツが日本に伝わったのは江戸時代、オランダ人が長崎に持ち込んだのが初めてといわれています。その際に持ち込んだキャベツは、現在のような結球するキャベツではなく、非結球のケールだったと言われています。
しかも、食用としてではなく、観賞用として栽培され、品種改良されていました。それが葉牡丹です。今でもお正月に飾られ、日本人に親しみのある植物の一つです。
日本では、赤ちゃんはコウノトリが運んでくるといわれていますが、西洋では赤ちゃんはキャベツ畑から生まれるといわれています。これは昔スコットランドで、若者たちが目かくしをして、キャベツを引き抜き、そのキャベツの根に土がついているかどうかで、恋占いをしていたことから、赤ちゃんはキャベツから生まれるという言い伝えができたそうです。
キャベツの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
収穫 |
キャベツの栽培環境
日当たり・置き場所
キャベツは日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。
温度
キャベツの生育適温は15~20℃です。
用土
プランター栽培のキャベツは、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培のキャベツは、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
キャベツの育て方のポイント
水やり
土が乾いたら水を与えます。乾燥気味に育て、根腐れしないように育てましょう。
肥料
植えつけてから約2週間後に一回目の肥料の追肥、結球が始まったころ2回目の肥料の追肥をし、土寄せをしましょう。
キャベツの詳しい育て方
選び方
本葉が5~8枚くらいの大きさの苗を選びましょう。
種まき
キャベツの発芽地温は15~30℃です。畑に種をまくときは1cm間隔で、ポットにまき育苗するときは3~4粒まきましょう。
植え付け
植え付けの間隔は40cmくらいにします。連作障害があるため、1年以上アブラナ科の植物を植えていない場所を選びましょう。
花
キャベツはとう立ちすると、黄色いアブラナ科特有の菜の花を咲かせます。
キャベツのとう立ち
寒い冬を越し、春になるとキャベツの割れたところから茎が伸びてきて花が咲きます。このことを「とう立ち」と言います。あまり畑に長く置いておくと「とう立ち」してしまうので、春まきと秋まきの場合は早めに収穫することを心がけておきましょう。
収穫
キャベツが結球し、手で軽く押したときに固く締まっていれば収穫適期です。包丁などで株元を切って収穫しましょう。
キャベツのリボベジに挑戦!
キャベツを一玉を準備します。
いつも捨ててしまう固いキャベツの芯を一晩水につけます。
植木鉢に野菜用の培養土を入れキャベツの芯を挿し、ぐらぐらしないように根元部分を土で埋めます。日当たりの風通しの良い場所で、土が乾いたらたっぷり水やりをして管理します。植えてから5日目ほどで芽が出てきました。
キャベツの芯の隙間から、わき芽が出ています。
更に10日後。草丈も高くなってきました。
裏側の芯部分。続々と芯の隙間から芽が出ようとしてます。これが捨てられるはずだったキャベツの芯だと思えない生命力です。
本来のキャベツのように結球せず、ケールのような草姿になりました。そろそろ葉の収穫時期です。
あの小さなキャベツの芯2か月程度で、こんなにたくさんの葉が収穫できました。