いちご(イチゴ・苺)の育て方・栽培|植物図鑑

植物名
いちご(イチゴ・苺)
学名

Fragaria ×ananassa

英名
Strawberry
和名
別名・流通名
オランダイチゴ
科名
バラ科
属名
オランダイチゴ属
原産地
北アメリカ地方、南アメリカ地方

いちご(イチゴ・苺)の特徴

甘くて美味しいフルーツとして人気のあるいちごですが、じつは野菜の仲間です。

「野菜とは草本性の植物」という意味で、いちごはスイカやメロンと同様に苗を植えて1年で収穫することから一般的な野菜と同じ草本性として分類されています。

ハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来の旬です。

いちごは、軸に近い部分より先端の方が糖度が高く、果肉の中心よりも表面の方が甘いとされています。ビタミンCや葉酸が多く含まれます。

いちごの実と思って食べている部分は、花托(かたく)又は花床(かしょう)といって花の付け根の部分が発達して食用部となったものです。 いちごの本当の実の部分はいちごの「粒々(実)部分」です。ちなみに、いちごを縦に切って、断面図を見てみるとこの粒々(実)部分に1本1本の筋が水分や栄養を送っているのが分かります。この粒々の中に種がありますので、種をまくときはこの粒々部分を土にまきます。

いちごは、親株からランナーを伸ばし、子株、孫株と株を増やし、越冬して実を付ける多年草です。

この親株から伸びたランナーの向きと反対方向にいちごの花房が出るので、苗を購入して植え付けるときは、ランナーを北側に向けてると花や実に光を当てることができます。また、ランナーを通路側とは反対方向に向けて植え付けると、いちごが収穫しやすいように工夫することができます。

園芸店などで販売されているいちごの苗は、植え付けてから実がなるまで半年ほどの長い期間を必要とします。

現在食べられているいちごは、近年の品種改良によるものですが、野生のイチゴは、はるか昔から世界的に食べられていました。

野いちごの種類も豊富で、クサイチゴ、クマイチゴ、バライチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴなど。同じバラ科ですが、これらの野いちごは全てキイチゴ属です。私たちが現在食べているいちごは、オランダイチゴ属といいます。野生のいちごとは違い、栽培された大粒のいちごが江戸時代にオランダより持ち込まれました。

いちご(イチゴ・苺)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 20~30cm
耐寒性 やや強い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 やや弱い
花色
開花時期 3~4月

いちご(イチゴ・苺)の種類

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マーブルストロベリー

濃い緑色の葉っぱに綺麗な斑が入り、はっきりとしたコントラストの葉っぱです。寄せ植えなどカラーリーフとして楽しめます。

花は普通イチゴの花と同じ白い花が咲きます。

ワイルドストロベリーなので寒さ暑さに強く、育てやすいです。

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ゴールデンアレキサンドラ

従来のイチゴの葉っぱより柔らかい色で、こちらもワイルドストロベリーなので丈夫で育てやすいです。

保存方法

あまり日もちはしないので早めに食べ切りましょう。パックの中に傷んだものがあると伝染してしまうので取り除きます。

長期保存する際は、冷凍庫で保存しましょう。

調理方法

そのまま、または砂糖やミルク、ヨーグルトをかけて食べる他、ケーキのデコレーションにも使われます。凍らせて食べたり、凍らせたものをジュースやスムージーに使っても美味しくいただけます。ジャムやシロップにも加工されます。

いちご(イチゴ・苺)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
収穫

いちご(イチゴ・苺)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い環境を好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

生育適温は17~23℃で、比較的涼しい環境を好みます。

用土

プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

いちご(イチゴ・苺)の育て方のポイント

水やり

水はけのよい環境を好みますが、乾燥しすぎても生育が鈍りますので、適度に水を与えましょう。
12~2月は気温の低下とともに、いちごは休眠期に入ります。水をあげるときは、暖かい日の午前中に与えるなどの配慮をしましょう。
3~10月は水を与えつつも、排水性の良い環境で育てましょう。

肥料

日常的に肥料はいりません。1回目の追肥は植え付けてから1か月後、2回目は2月下旬~3月上旬、3回目は3月下旬~4月上旬頃に与えましょう。

病害虫

病気は灰色かび病うどんこ病になりやすく、害虫はアブラムシヨトウムシナメクジなどに食害されます。枯葉や赤く変色した葉を取り除き、病害虫の温床とならないようにしましょう。

いちご(イチゴ・苺)の詳しい育て方

選び方

1、葉が青々としているもの

葉がうどん粉病などの病気にかかっていると、白く粉を吹いたようになっています。綺麗な青々としたいちごの苗を選びましょう。

2、ランナーの切り残しがあるもの

ランナーとは、親株から伸びたツルのようなもののことです。

ランナーがあると、親株から伸びたランナーの向きと反対方向にいちごの花房が出ます。そのため、このランナーがあることで日当たりやいちごが収穫しやすいように工夫することができます。

3、病害虫被害のないもの

新芽にアブラムシなどがついていないか、苗の底や株元にナメクジはいないか確認しましょう。

4、クラウンの部分がしっかりしているもの

クラウンとは、根元にある王冠に似た部分です。このクラウンを埋めないように気を配りながら植え付けます。

種まき

いちごは、他の野菜と比べて種をまいて育てることが難しい植物です。発芽する温度、細菌に感染しないような環境作り、発芽するまでにかかる日数、採取した種は休眠する性質があるため実際に種をまく前に休眠打破の処理が必要になることなど、以上のことを考えて、いちごは家庭菜園で育てる場合は苗を植え付けたほうが良いでしょう。

植え付け

Point① 親株から伸びているランナーを北側に向けて植える。

いちごの花や実はランナーの反対側につく性質があるため、南側に十分な光を当てることができます。

この親株から伸びたランナーの向きと反対方向にいちごの花房が出るので、苗を購入して植え付けるときは、ランナーを北側に向けてると花や実に光を当てることができます。

Point② 浅植えにする

生長点でもあるクラウンを埋めてしまわないようにするためです。

しかし、いちごの根は浅く広がっていくために、極端な浅植えにしてしまうと根が乾燥してしまいますので注意しましょう。

Point③ 多畝(たかうね)にして、マルチや敷きわらをする。

いつもより高さのある畝をを作り、マルチや敷きわらをすることで、いちごの実を傷つけないようにします。

1~2月の休眠期に咲いたいちごの花は、地温の上昇で咲いたものです。しかし、このまま生育させても充分育ちません。休眠期が終わるまで咲いた花は摘み取ります。
休眠期が終わり、2月下旬~3月初旬頃花が咲き実が膨らみ出します。この時期のいちごの花は、摘み取らないで、大きく育てましょう。

収穫

ヘタの近くまで赤く熟したいちごから順に収穫しましょう。

夏越し

病葉や茶色くなって枯れた葉を順次取り除き、蒸れないように管理します。

冬越し

気温の低下とともに、いちごは休眠期に入ります。水をあげるときは、暖かい日の午前中に与えるなどの配慮をしましょう。病葉や茶色くなって枯れた葉を順次取り除きますが、冬は寒さで葉が茶色や紫色になりがちです。クラウンの部分が元気ならば問題ありません。温かい春になれば、ぐんぐん生長しだします。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

子株、孫株と順々にランナーで増えていきます。
来年の収穫のために、親株から伸びた子株をポットで新たに育てましょう。その際、一番目の子株は親株の病気などを強く受け継ぐ傾向があるので、二番目、三番目の子株を育苗していきます。ランナーで伸びてきた子株に土を入れた育苗ポットを置いて根付かせます。子株が浮いてしまう場合は、U字に曲げた針金などを使って土に活着させましょう。

黄葉取り

病葉や茶色くなって枯れた葉を順次取り除きます。

冬は寒さで葉が茶色や紫色になりがちです。クラウンの部分が元気ならば問題ありません。温かい春になれば、ぐんぐん生長しだします。

受粉

いちごは自家受粉をして実のります。花はたくさん咲くのに実が大きくならない、いちごの実が奇形などの場合は、充分な受粉が行われていない可能性があります。筆で優しくいちごの花の中心をなでるように人工授粉で、いちごを実らせましょう。

防鳥ネット

実が充実しだす頃、鳥につつかれないように、ネットをかけて鳥の被害を防ぎましょう。

コンパニオンプランツ

にんにく

にんにくは様々な植物と相性が良い「コンパニオンプランツ」の代表格です。にんにくの強い香りが、アブラムシやネキリムシなどの害虫を遠ざけることができます。いちごと混植すると、病害虫を防ぐ効果が期待が期待できます。

ホームセンターや園芸店などで「にんにく種球」を用意しましょう。にんにくはプランターでも簡単に育てられます。

いちごのランナーを残すか、残さないか。

ランナーを摘み取る考え

いちごの実に栄養を取り入れ甘くするために、伸びてくる不要なランナーを摘み取る。

ランナーを残す考え

ランナーを放任することでいちごの苗の根を伸ばすという考え方です。というのも、植物の葉は、葉の広がりと同じように地中でも根を広げます。

葉を増やすことで、光合成を増やし、いちごを甘くする作用をもたらします。

いちごの収穫後

残す子株

今回育てたのが親株として、そこからランナーが伸びてきたものを子株といいます。

来年の収穫のために、親株から伸びた子株をポットで新たに育てましょう。

その際、一番目の子株は親株の病気などを強く受け継ぐ傾向があるので、二番目、三番目の子株を育苗していきます。また、小さすぎて貧弱な苗も取り除きます。

子株の育苗

ランナーで伸びてきた子株に、土を入れた育苗ポットを置いて根付かせます。

子株が浮いてしまう場合は、U字に曲げた針金などを使って土に活着させましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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