節分って年に4回もあるって知っていますか?豆まきと「柊鰯」の由来
峰亜由美
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節分と言えば豆まきですが、節分って実は1年の中で4回もある事をご存知でしょうか?4回という数は日本の四季の数。春、夏、秋、冬と季節の変わり目ごとに節分はやってきます。節分はその季節の最後の日の事をその名で呼び、季節の最後の日に魔物や厄がやってくるという習わしがあります。節分は厄おとしや魔除けのお祓いをする行事です。現在では立春の前日に行われる豆まきしか一般的には行事が残っておらず、今回は豆まきをする節分のお話をご紹介します。
目次
節分って何の日?
節分とは、立春、立夏、立秋、立冬と季節の境目にあたる日をそう呼びます。季節の境目には魔物がやってくるという由来があり、厄除けのために豆まきなどの行事を行うようになりました。
2月2日の立春の前日だけ豆まきをするというのも、特別な理由があり、立春と呼ばれる春が始まる前日の2月2日は旧暦でいうと、12月31日の大晦日に当たります。大晦日の日に新春に向けて厄払いをする行事として豆まきが行われる様になりました。
鬼の正体って何?
節分に現れる、鬼の正体をご存知ですか?実は鬼の正体は鬼門(きもん)と呼ばれている方角の事です。鬼門(きもん)は北東の方角を表し、この方角から邪気や魔物が入ってくると言われ表ています。方角を表す干支は丑と寅で、牛には角があり寅は黄色と黒の縞模様があることから現在の鬼のイメージはが出来上がったようです。角があり黄色と黒の縞模様をした着るものを着ているのもこんな理由があったんですね。
何故豆を撒くの?
豆は「魔滅」という漢字をあてはめることがあり「魔」を「滅ぼす」という意味から、豆まきをするようになったようです。また、裏鬼門と呼ばれている南西の方角にある干支は猿、犬、酉(とり)が配置されていて、もうお気づきかもしれませんが、昔話の「ももたろう」が鬼ヶ島へ鬼退治に行く時に、お供に連れて行った動物達が表されています。ももたろうのお話も、節分をわかりやすく伝える為に出来上がった物語です。
立春の節分に飾る柊鰯(ひいらぎいわし)
柊に焼いた鰯の頭をつけて玄関に飾る柊鰯(ひいらぎいわし)は、飾る理由としては2っの説があります。
- 鰯を焼いた臭いと煙りが嫌いな鬼を寄せ付けないようにする事と柊(ひいらぎ)の棘で鬼の目をつついて退治する。
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鬼が鰯を焼いた臭いにおびき寄せられて、おびき寄せた所で柊(ひいらぎ)の棘で目をつついて退治する。
柊の葉の先についている棘はすごく尖っていて、少し触っただけでも痛くて、目を突かれたらとても痛そうな棘をしています。鬼が逃げてしまう気持ちがわかりますね。
柊鰯(ひいらぎいわし)を作ってみよう
準備するもの
- 柊の枝
- 鰯
柊鰯(ひいらぎいわし)の作り方
1.鰯を焼き、焼いた頭を準備します。身の方は食べましょう。
2.柊の枝の先に鰯の頭を突き刺す為、枝の先端にある葉を切り落として整えます。
3.柊の枝に焼いた鰯の頭を口か目から枝が突き出るように突き刺します。
▼柊ってこんな植物
柊鰯(ひいらぎいわし)はいつまで飾るの?
柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る期間は地域によって様々なようです。2月2日の節分から3日の立春までという地域もあれば、翌年までという地域、またはひな祭りまでという説や猫やカラスが持っていってしまうまでなどと様々です。
立春の2月3日まで飾るというのが、一般的と言われています。
飾り終えた柊鰯(ひいらぎいわし)の4つの片付け方
柊鰯(ひいらぎいわし)は魔除け、厄除けとして飾る縁起物です。処分の仕方も厄を祓っていただいた感謝の気持ちを込めて片付けます。
- 神社でお焚き上げをしていただく。
- 燃やして、その灰を玄関前に盛る。
- 玄関先に埋める。
- 塩で清めた後に半紙に包んで捨てる。
現在の暮らしに合った片付け方
現在の暮らしに合わせると、なかなか玄関前に灰を盛ったり、埋めたりする環境も無い場合が多いので、塩で清めて半紙に包んで捨てるという処分の仕方が一般的だと言われています。季節の節目に神社にお焚き上げをしていただくのも、スッキリとした気持ちで新しい春をお迎え出来そうですね。
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