「花を楽しむ」おしゃれな花瓶・一輪挿しと花の生け方・長持のコツ
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花のある暮らしに欠かせないのは「花瓶」。花の魅力を引き立ててくれる大事な存在です。素材、サイズ、型も様々あります。ここでは素材のことから、おしゃれなデザインの花瓶、一輪挿しをご紹介します。生ける時、綺麗に見える比率や管理のこともまとめました。
目次
- ひとつあると便利「ガラスの花瓶」
- 飾っておきたい磁器、半磁器の花瓶
- おすすめのおしゃれな花瓶や一輪挿し
- 花瓶と花の黄金比率とは?
- 真似したい。みんなの花のある暮らし
- 花を長持ちさせるためのコツ
- 手間要らずなら「ドライフラワー」を飾る
ひとつあると便利「ガラスの花瓶」
まずはスタンダードなガラスの花瓶。ひとつあると何かと使えます。
透明なガラスの花瓶だからこそのメリットは、水と茎の状態が一目でわかることです。水の汚れは花持ちを悪くする原因の一つ。水の濁りや茎が傷んでいるのが見えるので、花を生ける習慣がない人でも、水換えや、切り戻しのタイミングがわかりやすいです。
マルチに使えるクリアガラスの花瓶
一輪挿しの他にも、お祝いなどでお花をいただいた時にも使えるサイズ感の花瓶があると便利です。こちらは球根の水栽培にも使える花瓶です。
紫陽花のように花部分に重みがあり生ける時にバランスをとりにくい花も生けやすくおすすめです。3サイズ展開なので、花、植物に合わせて選べるのもうれしい。
インテリアとして飾っておきたい磁器、半磁器の花瓶
色や形のバリエーションが多い磁器の花瓶はデザイン性が高く、花を生けていない時もオブジェのように飾っておいても絵になります。
磁器はガラス質を含む珪石(けいせき)と長石(ちょうせき)を多く原料としています。そのため「石もの」と呼ばれ、焼成温度は陶器より高いです。陶器との違いは手触りは滑らかで、水を吸水せず耐久性が高いことと、光に透かしたときに透けることです。
半磁器は原料が土と石をブレンドしたものです。陶器の優しい印象と、磁器の強度を兼ね備えた中間的な立ち位置の焼き物です。
質感と経過を楽しむ「陶器」の花瓶
陶器は陶土を原料とし成形、釉薬でかけて焼成したもの。土が原料のため「土もの」と呼ばれています。特徴としては多孔質なためざらっとした質感があります。 また、磁器に比べると吸水性があり、使うたびに味わい深く変化し経年劣化を楽しむことができます。
使いやすく、おしゃれ。おすすめの花瓶と一輪挿し
ただ見た目が良いだけではなく、使いやすい花瓶をピックアップしました。花、植物に合わせて使い分けて花のある暮らしを楽しもう。
並べて飾りやすい「リューズガラス」の一輪挿し
両手に収まるサイズ感のフラワーベース。テーブルやデスク、シェルフ、窓辺とあらゆる場所に置きやすいです。庭で育てた花を摘んで生けるのにもちょうど良さそう。何かと汎用性の高い花瓶です。
リューズガラスは回収されてきたガラスびんや不要になったガラスたちが原材料です。一般的には「リサイクルガラス」や「再生ガラス」とも呼ばれています。 リューズガラスは環境に優しいサスティナブルな社会への取り組みとしても注目されています。
「ヘーゼル フラワーベース」は花を上品に飾る花瓶
クラシカルで上品に花を飾れる花瓶が「ヘーゼル フラワーベース」。
すらっとスレンダーなシルエットはお花を数本活けるのにぴったり。高さのある花瓶なので背の高いお花が美しく見えます。
金の縁取りとガラスに施された凹凸がポイント。生花はもちろん、ドライフラワーを飾るのにもぴったりの花瓶です。
水栽培にも使えるカラーガラス「TWO TONE BASE」
クリアなカラーガラスの花瓶もあります。TWO TONE BASEは上部が取り外せる仕様になっているので、2トーンで使ったり、ワントーンでシンプルに使うこともできます。生ける花の種類や、植物に合わせて変えられます。上部の受け皿を付けて使えば、球根や観葉植物の水栽培もでき、ひとつでマルチに活躍してくれる、便利なベースです。
さっと入れるだけで決まるカラフェ型
注ぎ口をうまく使うことで、花を入れるだけでまとまるのがカラフェ(ピッチャー)型。
こちらは1973年創業の山口陶器のオリジナルブランド「かもしか道具店」のピッチャー型フラワーベース。元は植木鉢工場として設立された後、時代に合わせて現在はテーブルウェアの製造をしています。レトロで北欧を感じさせる色味なので、洋風はもちろん和風のインテリアにも馴染みよく使いやすいです。
こちらは麻布十番にある花屋「migiwa flower」のフラワーデザイナーmigiwaさんが作ったフラワーベース。「誰でも生けやすく、様になる」を考えて作られています。口が広いのでミニブーケも生けれます。
花瓶型シルエットのユニークなデザイン
花瓶のシルエットをかたどったワイヤーに、試験管のような細長いガラスベース。飾った花はさらに魅力を放ちます。個性的な見た目ですが、そこまで主張することなくインテリアとしても馴染みやすいです。
連結部分は動かすことができるので、花瓶自体の形も置く場所によって変えることができます。ガラス部分は取り外せるので、生花を飾るときの水換えも簡単。サイズは3連タイプと5連タイプがあります。
色も形も、あなたの暮らしに合わせてコーディネートできるのでおすすめの一輪挿しです。
花瓶と花の黄金比率とは?
覚えておきたいのは「8:5:3」
生けてみたけれど、何だかアンバランスだったり、野暮ったかったり。花を生ける時にバランス良く見える黄金比率があるんです。それが「8:5:3」
比率全体を8としたときに、花瓶と花のバランスが5:3、または3:5の比率にすることです。この比率を意識することで、バランス良く花を生けることができます。
形・サイズに合わせた花の生け方サンプル
花瓶の形やサイズ別に生ける時のポイントをまとめました。
口の広い花瓶
楕円のシルエットの花瓶です。サイズも扱いやすく玄関にも飾りやすいので、1つあると何かと使える万能な花瓶です。左右どちらかに傾けて生けたり、ミニブーケを作って生けたりと幅広く使えます。花の丈が長すぎるとアンバランスになりやすいので、比率が花3:花瓶5になるよう意識して花の長さを決めると良いでしょう。
真似したい。みんなの花のある暮らし
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棚の上に並べてディスプレイ。前後にずらして奥行きをつけて飾ることもできます。異なる高さの花瓶をチョイスし、奥に背の高い花瓶と花を生けて、前には背の低い花やミニブーケを。同系色を使ってグラデーションにすることで、まとまりよく飾れます。
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キッチンカウンターに季節の彩りをプラス。あえてシンプルにワントーンで生けても絵になります。デザインも主張しすぎることなく、空間に馴染むのがわかります。
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ちょうどいいサイズの花瓶が見当たらない時や、急に必要になった時は空き瓶の出番です。いろいろなサイズ、形や色の空き瓶をストックして置けば、急に花を飾りたくなった時にも困りません。中はよく洗ってから使いましょう。小さい瓶をいくつか並べて、草花を生ける飾り方も素敵です。
▼空き瓶を花瓶にして生ける方法こちら
花を長持ちさせるためのコツ
花の美しい姿が長く続いてくれたら嬉しいですよね。ちょっとしたコツで花の日持ちは変わるんです。生ける前の準備から普段の管理を紹介します。
生ける前の準備
水揚げと下葉の処理をする
水揚げをする
まず、茎を斜めに切ります。葉が水に浸からないように、下葉は取ります。その後新聞紙などで水に浸からない部分を包み、2〜3時間水に浸けておきます。水揚げをすることで、花が水を吸い上げハリが出ます。
花瓶に入れる水は花瓶の半分より若干少ないくらいまでがベター。ただし、花の種類によっては水は多めが良い場合もありますので、花瓶のサイズと合わせて臨機応変に調整してください。
茎も花瓶も洗いましょう
水換えはできれば毎日が理想
水はこまめに換えているし、茎だって切り戻しているのに、花が傷むのが早いような……花瓶や、茎は洗っていますか?花瓶は水でさっと流すだけでは汚れが落ちきっていない場合もあります。花瓶の内側がぬるぬるした状態のままでは、水を換えても汚れていることと同じです。スポンジを使い、しっかりと洗いましょう。高さのある花瓶の場合はコップ洗いを使うと洗いやすいです。
口の細い花瓶の洗い方は?
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スポンジでも届かない場合は、ボトル用ブラシを使うと細かいところまで洗いやすいです。
茎は切って清潔に
花瓶の水換えの時に、茎に触って確認をしましょう。ぬめりがあるならば茎を切り戻ししましょう。方法は簡単。0.5mmほど茎を切るだけです。一気に切ってしまうと花瓶とのバランスも崩れてしまうので少しずつ切りましょう。切る時は文房具のハサミではなく、園芸ハサミを使いましょう。ハサミは水に触れるのでサビに強いものを選ぶとベター。とはいえ、濡れたまま放置などはしないように気をつけてください。
ハンドル部分には「くぼみ」があり、人差し指をかけて使うことで安定感が生まれます。余計な力を使わないので手への負担も少なく、長時間使っても疲れません。切れ味抜群できれいに切断できるため水の吸いも良く花も長持ちします。とても使いやすく、プロのフローリストやお花屋さんにも愛用者が多数の花はさみです。
手間要らずなら「ドライフラワー」を飾る
インテリアとして花を楽しむのならば、ドライフラワーもおすすめです。写真右のコットンは秋冬ならでは。春先はミモザなどドライフラワーも季節に合わせて楽しむことができます。水換えや切り戻しの管理はありませんが、ホコリやゴミなどが溜まらないようにするほうが長持ちします。
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