観葉植物の冬越し対策。水やり置き場などの管理やグッズを紹介
菊池レイコ
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観葉植物は季節ごとに水やりや置き場を変えることで、より健やかに育てることができます。冬は観葉植物にとっておやすみの季節。この冬をどう乗り越えるかが生長のカギにもなります。ここでは観葉植物の冬越しで知っておきたいこと、便利なグッズ、春への切り替えのことなどをまとめました。
目次
- 観葉植物は寒さが苦手
- 観葉植物の冬越し対策1:水やり
- 観葉植物の冬越し対策2:日当たり・置き場
- 観葉植物の冬越し対策3:植え替えはちょっと待って
- 観葉植物の冬越し対策4:便利なグッズを使う
- 観葉植物の冬越し対策5:春先も油断大敵
観葉植物は寒さが苦手
観葉植物は熱帯・亜熱帯地方、南アメリカ、メキシコなど、気温が高い地域が原産のものが多いです。暖かい地域で育っている観葉植物にとって日本の冬は苦手な季節。多くの種類が休眠期になり生長は緩慢になります。
苦手とは言え、枯れてしまうわけではありません。例えるならば、気温が低い冬は植物も省エネモードになる感じでしょうか。きちんと対策をすることが大事になってきます。
観葉植物の冬越し対策1:水やり
水やりの頻度を変える
生長がゆっくりになる冬は、水やりの頻度を控えめにします。観葉植物の水やりは基本「土が乾いてからたっぷりと」です。冬の場合は乾いてから2〜3日経ってから水やりをします。朝晩は気温が低いので暖かい日の昼間に水やりをします。
乾燥対策に霧吹きで「葉水」を
冬の室内で気をつけたいのが空気の乾燥です。乾燥はハダニの発生の原因になります。適度な湿度を保つため霧吹きでこまめに葉に水を吹きかける「葉水」をしてください。
よく日の当たる窓辺も日光で乾燥しやすいのでこまめな葉水をお忘れなく。
「ハダニ」が発生したら?
緑色だった葉色が黄色くなったり、色が悪くなったりした時は葉や茎などを細かく確認してみてください。ハダニは葉から栄養を吸収して弱らせます。すぐに枯れてしまうわけではないですが、放っておくと広がるため早めに薬剤で対処してください。
▼ハダニについて詳しくはこちら
観葉植物の冬越し対策2:日当たり・置き場
冬は他の季節に比べても日照時間が短く、日差しも優しくなります。観葉植物は生長が緩やかな時期ではありますが、この期間に日光が不足するのはあまり好ましくありません。昼間の暖かい時間は窓辺でたっぷりと日に当ててください。真冬の窓辺付近は外の気温に近く冷えています。窓辺から少し離して置くか、夜は移動させることをおすすめします。
冬は日光を味方に
日光の強さは季節によって異なります。夏の直射日光は強すぎて葉が焼けたり、乾燥しすぎたりで良くないですが、冬の日光は夏ほど強くありません。できるだけ日に当てるとよいでしょう。
まんべんなく日が当たるように、たまに鉢を回すようにしましょう。
環境によっては冬でも日が強く乾燥する場合は、レースカーテン越しに置いたり、葉水をして湿度を保つなどして調整をしてください。
空調が当たらない場所に置く
暖房が直撃する場所は乾燥しやすく、葉が傷む原因にもなります。空調の風が直撃する場所は避けてください。
日の入らない暗い場所は避ける
これは季節を問わず一年を通して言えることですが、窓がなく自然光がまったく入らないような場所は避けるようにしてください。暗い環境は観葉植物にとっては好ましくありません。置くことはできても、健康な生育は望めないでしょう。どうしても植物を飾りたい場合は、ドライフラワーやフェイクグリーンなどを取り入れてみるのもよいでしょう。
観葉植物の冬越し対策3:植え替えはちょっと待って
植え替えは春までは待つほうが無難です。
新しい観葉植物をお迎えした時、プラスチックの鉢ではなく気に入った鉢に植え替えたい。このままではちょっと部屋で浮いてしまいそう。とは言え、冬は植え替えに適した季節ではないんです。植え替えは生長期の少し前に行うことで、生長期に入る時に新しい土で良いスタートを切ることができます。
植え替えができない時に便利なのが鉢カバーです。布製やバスケットなど鉢では難しい素材も鉢カバーでは楽しむことができて、おしゃれなデザインも多いです。
冬は絶対に植え替えができないというわけではありません。植え替えをする場合はできるだけ気温の高い時間に、あまり根を崩さないように行うようにしてください。
観葉植物の冬越し対策4:便利なグッズを使う
ここまで、水やりと置き場のことを見て正直手間だなあと思った方もいるのではないでしょうか。その気持ちは大切です。実際、数があると適切な置き場に鉢を移動し、こまめに葉水を与えるのも忙しい時は大変だなぁと思うこともあります。
そんな時には移動が楽になるワゴンや葉水が楽になる霧吹きなど便利なアイテムを取り入れるのも一つの手段です。普段使うものはデザインにこだわって選んでも◎ 使うのも楽しくなるはず。
観葉植物の冬越し対策5:春先も油断大敵
無事冬を超えた植物。庭やベランダに出す時、気をつけるのは気温と日光です。昼間は暖かくても朝晩はまだ寒い時期は、外に出しっぱなしにしないように。天気予報の最低気温を確認するのがよいかもしれません。朝晩の寒暖差が落ち着いてきてから本格的に外に出すのがよいでしょう。
日光に少しずつ慣らしていく
冬から春へ。そして春から夏へと季節の変わり目は日差しにも要注意です。冬の優しい日光から徐々に強くなってきます。外に出す場合は、急に長時間出すのではなく午前中の日差しが優しい時間に数時間ずつ出して日光に慣らしていきましょう。
GWくらいの日差しは要注意
ゴールデンウィークくらいになると、日焼け止めが店頭に並び始めるように日差しが強くなります。つまり葉焼けにも注意が必要な時期です。強い日差しに当たらないように移動させてください。室内の場合はレースカーテン越しに置くか、窓から少し離して置くなどの工夫をして置いてください。
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