【四季のグリーンケア】夏の観葉植物の上手な育て方と注意点

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森田紗都姫

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少しずつ気温が上がり、夏らしい日も増えてきました。蒸し暑い夏こそ、植物を取り入れて心地よく暮らしたいという方も多いのではないでしょうか。夏の水やりはもちろん、夏休みの帰省等での長期の不在対策などチェックしておきたいポイントをご紹介します。

目次

観葉植物と季節の関係

そもそも室内で管理する観葉植物に季節との関係性なんてあるの?と思われる方もいるかもしれません。ですが日本は、しっかり四季があり、それぞれの季節による気温や湿度の変化が激しい国でもあります。私たちが冷暖房で季節の変化に対応するように植物も管理に変化が必要です。

観葉植物の原産地と日本の気候の違いについて

観葉植物の原産地と日本の気候の違いについて

観葉植物の多くは熱帯・亜熱帯原産のものが多く、日本はほとんどが温帯に属しています。(北海道は冷帯、沖縄は亜熱帯)

明確な定義があるわけではないものの、

熱帯・亜熱帯:季節の変化があまりなく年中気温が高い湿潤な環境

温帯:季節の変化があり、寒暖差がはっきりして(日本では室内なので)乾燥する環境

という差があります。

夏と観葉植物のこと

夏と観葉植物のこと

熱帯なら夏は得意なのでは?と思われがちですが、 前述の通り、年中一定した暑さの中で過ごすのではなく、四季で寒暖差がある中で、真夏になると室内は極端な暑さになり、冷房を使えば乾燥するため、年中適度な暑さと湿度を好む観葉植物にとって変化の多い過酷な環境といえます。

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夏期の水やり時間帯や回数は?

夏の管理で一番気を使うのが水やり。やり方を間違えると一気にダメージを負ってしまうこともあるので、失敗しないために回数や頻度など大事なポイントをご紹介します。

水やりに適した時間帯は「早朝、夜」

水やりに適した時間帯は「早朝、夜」

夏の水やり時間には注意が必要です! 8月、9月は朝からぐっと気温が上がり、夕方まで蒸し暑いこともあります。日が昇る前の早朝もしくは日が落ちてから水やりをしましょう。日中水やりしてしまうと葉焼けを起こすことも。水分が熱に晒されて、土の温度が上がり根を傷めてしまう可能性もあります。日中しか時間がない!という人は日陰に移してから水やりをしましょう。

いつも通りの水やり回数でOK?

いつも通りの水やり回数でOK?

気温が高いと、当然土の乾きも早くなります。目安としては春秋の1.5倍の頻度で水やりをするというイメージがおすすめです。

例1:春秋3日に1回ペース→2日に1回

例2:春秋5日に1回ペース→3日に1回等

あくまでこちらは目安です。実際に土を触ってみてカラカラになっていたら、しっかり水やりをするようにしてベストタイミングを探ってみてください。

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室内での管理で気をつけること

特に気をつける必要があるのは”置き場所”です。室内で管理する上でどんな場所に注意が必要なのかをチェックしてみましょう。

直射日光に当てない

直射日光に当てない

真夏は特に日差しが強くなり、日が差す時間も長いため、日光で葉が焼けてしまったり、傷めて弱ってしまうことがあります。カーテンなどで光を和らげるか、直射日光が当たらない場所に移しておきましょう!

冷房が直撃するエリアに置かない

観葉植物を冷房が直撃するエリアに置かない

空調機器の風が直撃するとダイレクトに温度差を感じてしまうため、観葉植物はダメージを負います。また、空調のフィルターに埃が溜まっていると、葉の上に埃が溜まり、植物の気孔を塞いでしまうことも。直接風が当たらない場所で管理しましょう!

乾燥に注意する

乾燥に注意する

冷房を使う季節は、室内が乾燥しがちです。乾燥するとハダニと呼ばれる害虫が発生してしまう確率が高くなってしまうので、時々霧吹きでスプレーし、乾燥しすぎないように心がけましょう。

▼ハダニについて詳しくはこちら

 

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長期間、家を空ける時の水やり

夏休みに家族で旅行や実家に帰省して長期間家を空けることがある、という人も多いのではないでしょうか。そんな時の対策についてお伝えします。

鉢皿に水を溜める

鉢皿に水を溜める

5日程度の期間であれば、鉢皿に水を貯めておく だけでOKです。こぼれない程度にたっぷり下皿に水を入れ、鉢を置いておくだけで吸水してくれます。(※鉢穴があるプランターを使用している方のみ可能)

自動水やり器を使用する

自動水やり器を使用する

100円ショップなどにも取り扱いがある自動水やり器は、ペットボトルなどに取り付け土に差しておくだけでゆっくりと水を与えてくれます。

 

自動水やり器を使用する

ガラスでできたインテリア性の高いものもあるので、好みと家を空ける期間に合わせて選んでみてください。

乾燥に強い植物を選ぶ

乾燥に強い植物を選ぶ

既に購入済みの植物についての管理の方法についてお伝えしていますが、そもそも、出張や旅行で家を空ける頻度が高いという方は、はじめから少ない水でOKな乾燥地帯の植物を選ぶよう心がけましょう。

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その他の注意点

他にも気になる夏のお手入れや、置き場所について紹介します。

屋外にむやみに出さない

屋外にむやみに出さない

夏場は屋外の方が涼しく管理できるのでは?と外に出している人をちらほら見かけますが気温や日差しが想像以上に高くなることがあり 葉焼けしたりダメージを負うことも。屋外に出す場合は、ベランダや軒など屋根があり強い日差しを直接受けない場所に置きましょう。

水のやり過ぎに注意する

水のやり過ぎに注意する

夏で気温が高いから、といって一気にたくさん水やりをすることはストップ!屋外の地植えされた庭木であれば、しっかりと土に浸透していくのでたっぷり水やりしても問題ないですが、観葉植物は鉢植えのため土がすぐには乾きません。過度の水やりは根腐れの原因になります。水やりの頻度、量は様子を見ながら頻度を変えていきましょう。

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いくつか注意点をチェックしながら暑い夏も植物と一緒に心地よく乗り切りましょう。

 

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studio YAMAMORI 代表 町田ひろ子アカデミー ガーデンプランナー課講師 大学卒業後、書籍や生活雑貨のプランナーを経験した後、 ランドスケープやガーデン、室内のグリーンコーディネート業務を行う会社にて室内外のガーデンデザイン・施工を述べ100件以上手掛ける。2018年にstudio YAMAMORIを設立。室内外の植物のプランニングをはじめ、講師、商品企画、執筆、イベントの企画など、植物にまつわる様々な取り組みを通して、植物と人の双方により良い環境づくりを目指し活動中。

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