【植物コラム】ミモザとボタニカルマップの話
小野寺葉月
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花が大好きだけど庭がない家に住んでいたので、母と私はよく、どこそこの何が咲きそうだ。あれはもう咲いた。今日は今年初めてあのお花の香りをかいだよ!え、どこで?というような情報交換をしていました。
くちなし、金木犀、梅、沈丁花、そしてミモザ。今はインスタグラムでフォローしている人の投稿で知ることができますよね。ああ、この花が咲いたんだ、え、もうこれ咲いているんだ。今年は早いのかなあ、などと思うことがあります。
「ねえ、あそこのミモザ咲いたんだよ!」
母と私には共有のミモザMAPが頭の中にあり、あそこのミモザが咲いたよ、ああじゃああそこのミモザも咲いてるかな。という会話は、わたしが大人になり、母になった今も続いています。
ちなみにこのマップはいわゆるボタニカルマップです。ボタニカルマップは自分だけで作ってもいいですし、だれかと共有するのも楽しいです。
▼ボタニカルマップについての記事はこちら
はじめて母と見に行ったミモザはかなり大きな木で、母と二人自転車を停めて首が痛くなるほど上を向き眺めた記憶があります。ミモザが日に日に黄色い蕾を柔らかく広げていき、黄色のポンポンがふわふわと開いていきます。大木は遠くから見てもその辺がぱあっと明るくなったように見えます。
いま私が住んでいる長野は寒冷地なのと、移動手段が車なので、いままでのように通勤途中や買い物の合間に庭木の花を楽しむことは難しく、少し寂しくなります。
ですが、朝夕車で移動しているときに気づいたことがあります。
なんと山は毎日表情が変わって見飽きないのです。。。これは私にとって、ものすごい気づきです。
山は春夏秋冬そこにあり、全く同じ日は一日としてないんです。山がない環境で大人になったので、日常的に山を眺めることの良さを今まで知らなかったのです。
今年はミモザは切り花で楽しんで、山を見る春になりそうです。
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