前田有紀の一“花”言vol.33「私の好きな器」~選び方&飾り方のポイント
LOVEGREEN編集部
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素敵な花瓶や食器を見ると、なんだかテンションが高まります。
しかし、いざ買おう!と思っても、
「いろいろありすぎて、何を買えばいいかわからない」
「せっかくなら、実用的なものをピンポイントで選びたい」
そんな声を多く耳にします。
そこで今回は花瓶や食器などの「器」にフォーカスして、
前田さん流の選び方や飾り方のポイントを聞いてきました。
同じ器でも色やサイズ別で複数買いを
シンプルなものから、カラフルなものまで。前田さんのご自宅には、仕事やプライベートで使用する花瓶がたくさんあります。いったい、どんな基準で花瓶を揃えているのでしょうか?
「以前はシンプルなものを選びがちだったんです。でも最近はgui(グイ)の活動もあるので、カラフルな花瓶を選ぶことが多くなりました。私なりの買い方のポイントは、色違いやサイズ違いなど、同じシリーズの花瓶を複数買うこと。ひとつでも十分可愛いのですが、複数並べて飾ると花瓶としてだけでなく、インテリアとしても楽しむことができるんです」
意外と使いやすいカラフルな花瓶
カラフルな花瓶は使い勝手が悪そうで、なかなか手が出せない人も多いはず。しかし、こちらの花瓶は使い勝手がいいと、前田さんは太鼓判を押します。
「これはFIDRIO(フィドリオ)というオランダのブランドの花瓶。市場で見つけて一目惚れして買ったんです。カラフルなぶん、いろんな花とも相性がいいのが特長。花瓶にグリーンの色が混ざっているから、葉物だけを挿して飾っても絵になるんです。デザイン性が高いので、そのまま棚に飾っても可愛いですよ」
球体の花瓶はみんなが集まるダイニングテーブルに
こちらも前田さん一推しの球体の花瓶。Wedgwood(ウェッジウッド)というイギリスのブランドなんだそう。
「ぱっと見はただの白い花瓶なのですが、よく見ると葉脈をモチーフにデザインされているんです。そういう、さり気ないデザイン性に心を奪われました。あとは、丸いフォルムなのでどこから見ても絵になるのが特長。なので、お客さんが集まるリビングやダイニングテーブルに置くことが多いですね。いろんな色の花をざっくり入れても、器が白いからまとまって見えるのでおすすめです」
Wedgwoodは花瓶だけでなく、食器類もたくさん展開されています。左側のマグカップは、ロンドンのハイド・パークの葉をイメージして作られているのだそう。
「植物をモチーフにデザインされた食器を愛用するだけで、食卓が華やぎますし、心も癒されますよ」
枝ものは背の高いピッチャーに
3年前に雑貨屋で出逢ったのが、こちらのピッチャー。
「琺瑯のピッチャーも使い勝手抜群。高さがあるので、枝ものを生けるときに便利なんです。取手が付いているから持ち運びも便利ですよ」
このようにミモザを生ければ、とっても絵になります。
ひとくせあるグラスは花瓶にシフトすべし
自宅に花瓶がないという方は、グラスを代用してみてはいかがでしょう。
「小さなグラスも、一輪挿しにはぴったり。注ぎ口がデザインされているだけで、ちょっとした特別感が演出できます。ひとくせある食器は、どんどん花瓶として使ってみましょう」
マットな質感の花瓶はドライフラワーと相性抜群
「マットな質感の花瓶は、ドライフラワー入れとして活用しています。サイズが小さいので、複数並べて棚に飾るだけで絵になりますよ」
ミニマムな花瓶はカラバリを揃えて
ちょこんとした可愛いサイズの花瓶は、色違いを複数並べるだけで絵になります。
「手のひらサイズのこちらは、HUNT9(ハントナイン)のもの。小花を飾ると幸せなムードに包まれます」
食器をこだわれば、食卓も華やぐ
生活をするうえで、食器選びも欠かせないポイントだと前田さんは言います。
「これは義母が作ってくれたお皿。とっても気に入っていて、毎日使っているほど。お気に入りの食器を使うだけで、料理をするときのテンションが上がるし、食卓も華やかになります」
「炒めただけの簡単レシピも、お皿に盛りつけるだけでおいしそうな印象にランクアップ。外で買ってきたお惣菜やサラダも、お皿に盛りつけてみてください。ご家族もきっと喜びますよ」
今回のキーフラワー
「庭先で咲いていたミモザを収穫して、グラスに入れて飾ってみました。黄色い小さな花は春の訪れを感じさせてくれて、心が温まります。そして、3月8日はミモザの日。イタリアでは、男性から女性にミモザを贈る文化が今でも続いているそうです。この機会に、ぜひミモザを手に取ってみてはいかがでしょう」
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引き続き、隔週金曜日に前田さんの連載の「前田有紀の一花言」を配信。
フラワーアーティスト
前田有紀
2013年イギリスに留学し、帰国後フラワーアーティストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。
Facebook/前田有紀『一日一花』
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