アジアンタムの植え替えなどの育て方と増やし方(株分け)
LOVEGREEN編集部
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柔らかく可愛い雰囲気が人気のアジアンタム。一度は手に取って見たことがあるのではないでしょうか。色々な観葉植物がありますが、アジアンタムみたいに小さくて柔らかい観葉植物ってなかなかありませんよね。
ホームセンターや花屋さん、雑貨屋さんなどでも販売されていることがあるアジアンタムですが、株分けができるって知っていましたか? 今回は身近な観葉植物、アジアンタムの植え替えや株分け、管理方法、管理するときの注意点などをご紹介します。
目次
アジアンタムとは
アジアンタムはイノモトソウ科ホウライシダ属に分類されるシダ植物です。世界の温帯~熱帯に分布しており、約200種もあります。日本にもホウライシダというアジアンタムの仲間が自生しているので、山などへ行ったときに見かけたことがある方もいらっしゃると思います。
アジアンタムは寒さと乾燥に弱いので基本的には室内で管理しますが、あまりに暗い室内(窓の無いトイレなど)で管理すると徒長してしまうので、注意が必要です。
▼アジアンタムの詳しい育て方はこちら
アジアンタムの植え替え方法
アジアンタムは環境に適応するとドンドン増えていきます。そうすると根詰まりを起こすことがあるので、1~2年に一度植え替える必要があります。
まず、アジアンタムを鉢から取り出します。
土が古くなり、長い間水切れがあり、ガチガチになっているので、水を張ったバケツなどに浸して古い土を優しく取り除きます。
完全に古い土を取り除く必要はありません。
次に、土を用意します。アジアンタムは多湿を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまうので、水はけの良い土を使って水やりの回数を増やすようにします。
今回は観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を混ぜたものを使用します。
まず、基準となる観葉植物の土を用意します。
観葉植物の土の半分程度の量の赤玉土を入れていきます。
最後に赤玉土と同じ量の鹿沼土を入れます。
よく混ぜ合わせれば完成です。水はけが良すぎるなと感じたら観葉植物用の土を足してください。
一回り大きいサイズの鉢を用意します。あまりに大きいサイズの鉢に植え替えてしまうと土が中々乾かずに根腐れを起こす可能性があるので、一回り大きい程度の鉢にします。
鉢に鉢底石を入れまます。鉢底石を入れる事で通気性と排水性を確保できるので、必ず入れてください。
土を少量入れ、アジアンタムをバランス良く配置します。周りから土を入れて、水やりをすれば完成です!これでアジアンタムの植え替えは以上になります。
次はアジアンタムの植え替えと同時に行うことが多い株分けについてです。
アジアンタムの株分け方法
アジアンタムは株分けで増やすことができます。やり方も非常に簡単で、植え替えのタイミングで株を好きな大きさに分けるだけです。
まず、アジアンタムを鉢から取り出し、古い土を取り除きます。完璧に古い土を取り除く必要はありません。
ハサミやナイフなどで株の中央部に切れ込みを入れます。
あとは手で優しく引っ張れば分けることができます。
土は植え替えのときに使用したものと同じ土を使います。観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を混ぜ合わせたものです。
今回は株分けで株の大きさを半分にしたので今まで使っていた鉢と同じ大きさのものを使用しても構いません。鉢の底に鉢底石を入れ、少量の土を入れた後にアジアンタムをバランスよく配置します。あとは周りから土を入れて固定すれば完成です。
株分け後は水をたっぷりとあげてください。また、新芽や根がしっかりと張るまでは日陰で管理して土が乾燥しないようにしてください。
このように直射日光や水切れでチリチリになってしまったり、弱ったりして倒れてしまったアジアンタムの葉は復活しないので、通気性を良くするためにハサミなどで剪定してしまいます。これでアジアンタムの株分けは終了です!
意外と簡単だったのではないでしょうか。アジアンタムは湿度と通気性を維持できればドンドン増えていくので、是非チャレンジしてみてください!
アジアンタムの管理方法
ここではアジアンタムの管理方法をご紹介します!
目次
日光
【屋外】
アジアンタムは春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、50%程度の遮光をしてください。
遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。
【屋内】
アジアンタムは耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光が当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。
室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。
アジアンタムの置き場所
アジアンタムは高温多湿を好み、耐陰性もあるため、室内の日光が入る場所なら大丈夫ですが、蒸れに弱いので風通しの良い場所に置いてください。
葉が弱く、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。
アジアンタムの水やりの仕方
水切れを起こさないように、土の表面が乾ききる直前に水やりをしてください。冬場など乾燥する時期は葉水を多めに行うと乾燥と害虫が付くのを防げます。
アジアンタムの肥料のやり方
アジアンタムは肥料はなくても育ちますが、施肥をした方が生長がはやいです。
2000~3000倍に希釈した液体肥料を10日に1回のペースで与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
【施肥するときの注意点】
適切な希釈倍率を守らないと肥料焼けをしてしまうので、しっかりと濃度測定を行ってください!
アジアンタムに発生しやすい病害虫の種類と対策
アジアンタムが被害に遭いやすい害虫の種類と対策方法をご紹介します。
ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシについてはLOVEGREEN内で対策方法が詳しく書かれているので、そちらを参考にしてみてください。
【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがアジアンタムの中に侵入し、病気を発症させます。
また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
アジアンタムの夏越しと冬越し
【夏越し】
屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。
水やりは土の表面が乾ききる直前の夕方~夜にたっぷり与えてください。
午前中に行うと暑くなり煮えてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に一度のペースで行うと夏バテを防止できます。
【冬越し】
気温が8℃を切ると枯れてきてしまうので、切らないように室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。
日本に自生しているホウライシダなどは0℃まで耐えることが出来ます。
アジアンタムを管理するときの注意ポイント
アジアンタムは乾燥に弱く、高温多湿を好みますが、蒸れを嫌います。そのため、風通しの悪い場所で管理していると蒸れて枯れてしまうので、必ず風通しの良い場所に置いてください。冬場に乾燥してしまう場合は葉水を多めに霧吹きなどで行ってください。
いかがでしたでしょうか。とっても可愛くて人気のあるアジアンタムをお部屋に飾ってみませんか?
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