クワズイモの剪定や植え替えなどの管理方法と増やし方(挿し木)
LOVEGREEN編集部
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100均でも売られている観葉植物クワズイモ。大きな葉に太い胴体がとってもカッコいいですよね!
大きく育った株は迫力満点でリビングや寝室に置いておくと最高の存在感です!
今回は実際に300円で買ってきた人気の観葉植物クワズイモがとても立派に成長したので、剪定や植え替え、挿し木をしたのでご紹介します。
目次
クワズイモって何?
クワズイモはサトイモ科クワズイモ属に分類される亜熱帯~熱帯地域原産の植物です。日本でも沖縄や九州南部、四国南部に自生している品種があります。学名のアロカシアの名で流通することもある人気の観葉植物です。高温多湿を好み生長がはやいです。
品種によってはとても大きくなり、絵本のようにクワズイモの葉を傘のようにすることができます! 意外と耐寒性が高いのも特徴で、日本ならば室内で管理していれば冬越しの心配はありません。クワズイモの樹液には若干の毒性があります。体質によっては皮膚がかぶれる事があるので樹液には触れないように注意してください。もし触れてしまったら流水で洗い流してください。
LOVEGREENの植物図鑑にクワズイモについて記載しているで是非ご覧ください。
クワズイモの植え替え方法
クワズイモは生長がはやいので1~2年に1回、植え替えをする必要があります。植え替えをしないと根詰まりを起こして弱ってしまったり、根腐れをしてしまうので必ず行ってください。まず、植え替え用の土を用意します。
クワズイモは高温多湿を好みますが、土が常に濡れている状態になるとコバエが発生したり根腐れを起こすので、水はけの良い土を使用して水やりを細目に行うことをおすすめします。今回は観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を混ぜたものを使用します。
まずはじめに、ベースとなる観葉植物の土を用意します。
次に観葉植物用の土の半分の量の赤玉土を用意します。
最後に赤玉土と同じ量の鹿沼土を入れます。
よく混ぜれば出来上がりです!挿し木にもこの土を使えるので、多めに準備しておくと便利です。
土が出来たらクワズイモを鉢から取り出し、古い土を優しく取り除きます。
古い土は大体取り除ければ大丈夫です。今まで使っていたよりも一回り大きい鉢を用意します。一回りより大きい鉢を使ってしまうと、根が土の中の水分を吸収しきれずに蒸れて根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。今までと同じ大きさの鉢を使いたい場合は根を半分ほど切り、葉の量も減らして植え替えます。
まず、鉢穴に鉢底ネットを敷いて鉢底石や土が流出するのを防ぎます。この他にもナメクジやダンゴムシといった害虫の侵入を防ぐ意味もあります。
鉢底石を入れます。
先ほど作った土を少量入れます。根や株の大きさに合わせて調節してください。
クワズイモをバランスよく配置して周りに土を入れていきます。
最後にたっぷりと水をかければ植え替え終了です!
クワズイモの増やし方(挿し木)
クワズイモは挿し木で増やすことができます。今回は剪定の意味も兼ねて真ん中の枝で挿し木をします。
清潔なナイフやハサミで切り取ります。
切り取った株は日陰で半日~1日乾かします。こうすることで土に植えたときに腐りにくくできます。乾かしたあとに全ての葉を半分の大きさに切ります。葉が多いと蒸散(葉から水分が出る事)によって株がダメージを受けてしまいます。
鉢に鉢底石や土の流出防止、害虫の侵入防止のための鉢底ネットを入れ、鉢底石を少量入れます。
土を鉢の7分目程度まで入れます。
クワズイモをバランスよく配置して周りに土を入れます。
最後に水をたっぷりかければ完成です! 発根して新しい葉が出てくるまでは常に土が湿っている状態にしてください。
クワズイモの剪定ってどうするの?
クワズイモは生長が早いので、通気性を確保するためにも植え替えや挿し木をした後に剪定を行いましょう。
古い葉や邪魔になっている葉は根元からハサミやナイフで切ってしまって構いません。
茶色く枯れている葉も取り除いてしまいましょう。だいぶスッキリしました!
以上でクワズイモの剪定は終了です。簡単だったのではないでしょうか。
クワズイモの管理方法
ここではクワズイモの管理方法をご紹介します!
目次
日光
【屋外】
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、50%程度の遮光をしてください。
遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。
【屋内】
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。耐陰性があるとは言え、日光に当てた方が健康に育ちます。室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。
置き場所
乾燥に強く、耐陰性もあるため、室内の日光が入る場所なら大丈夫ですただし、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。
水やりの仕方
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。乾燥してくると葉先が丸まったり葉が萎れてくるので、そうなる前に水をあげてください。
霧吹きなどで葉水をするのも害虫対策におすすめです。葉が大きいので葉水のついでに濡らしたキッチンペーパーなどでホコリを拭き取ってください。
肥料のやり方
肥料はなくても育ちますが、施肥をした方が生長がはやいです。1000~3000倍に希釈した液体肥料を10日に1回のペースで与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
【施肥するときの注意点】
適切な希釈倍率を守らないと肥料焼けをしてしまうので、しっかりと濃度測定を行ってください!
病害虫の種類と対策
クワズイモが被害に遭いやすい害虫の種類と対策方法をご紹介します。ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシについてはLOVEGREEN内で対策方法を詳しく書いているので、そちらを参考にしてみてください。
【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがクワズイモの中に侵入し、病気を発症させます。また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
【ダンゴムシ】
柔らかい花芽や新葉、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにクワズイモを置いている場合は注意が必要です。
【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。
夏越しと冬越し
【夏越し】
屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。
水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。
午前中に行うと暑くなり煮えてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に一度のペースで行うと夏バテを防止できます。
【冬越し】
クワズイモは耐寒性が高いので、室内で管理していれば特に気にする必要はありません。土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげてください。
いかがでしたでしょうか。人気の観葉植物クワズイモ。100均でも売っているので、これを機に育ててみてはいかがでしょうか?
最後に管理するときに役立つ記事をご紹介します!
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