ストレプトカーパスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ストレプトカーパス
- 学名
Streptocarpus
- 英名
- Cape primrose, Streptocarpus
- 和名
- 牛の舌
- 科名
- イワタバコ科
- 属名
- ストレプトカーパス属
- 原産地
- アフリカ
ストレプトカーパスの特徴
ストレプトカーパスは南アフリカ原産の非耐寒性多年草。花はラッパ状で先が5枚に分かれていて、花色は紫、薄紫、白、ピンク、複色などで模様が入るタイプもあります。茎のほとんど伸びない無茎種と茎を長く伸ばす有茎種の2タイプに大別することができます。
ストレプトカーパスは年間を通して室内での栽培が可能。同じイワタバコ科のセントポーリアと並んで花が咲くインドアプランツとして人気があります。1輪の花の寿命は短いですが、次々と咲くので長期間花を楽しむことができます。
ストレプトカーパスは強い日光を嫌い、明るい窓辺や半日陰、レースのカーテン越し程度の光を好みます。室内で栽培する場合は、エアコンの風が直接当たらないように気を付けましょう。暑さにも寒さにもやや弱く、10~28℃くらいが適正温度です。ストレプトカーパスが好む生育環境は、人間が快適に感じる室内環境と似ていると言われています。
ストレプトカーパスの和名「牛の舌」は、 ストレプトカーパスの中に牛の舌に似た大きな葉(25㎝~50㎝)が1枚だけ育つ種類があり、そこから名前がついたと言われています。また、下側の花びらが付き出ている花の形から牛の舌をイメージしてつけられたとも言われています。
学名のStreptocarpusはラテン語で「storeptos(らせん状)」と「carpus(果実)」の意味があり、花後にできる実がねじれた形をしていることに由来します。実のねじれによって種をはじき飛ばすという、ユニークな性質もあります。
ストレプトカーパスは、春か秋に挿し木や葉挿しで増やすことができます。
ストレプトカーパスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 20~30cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや弱い |
花色 | 紫、薄紫、白、ピンク、複色 |
開花時期 | 5月~10月 |
ストレプトカーパスの種類
ストレプトカーパス・サクソルム
- 学名:Streptocarpus saxorum
ストレプトカーパス・サクソルムは、有茎種のストレプトカーパスです。姿が美しいことから人気があります。
ストレプトカーパスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け・植え替え |
ストレプトカーパスの栽培環境
日当たり・置き場所
強い日光を嫌いますので、明るい窓辺や半日陰で栽培します。レース越しの光が当たるくらいがよいでしょう。室内で栽培する場合、エアコンの風が直接当たらないように気を付けてください。
温度
暑さにも寒さにもやや弱く、10~28℃くらいを保てるのが理想です。ストレプトカーパスが好む生育環境は、人間が快適に感じる室内環境と似ていると言われています。
用土
清潔で水はけの良い用土を好みます。鹿沼土、パーライト、ピートモス等の混合用土などがよいでしょう。市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
ストレプトカーパスの育て方のポイント
水やり
土が乾ききる前くらいを目安に水をやります。10℃を切るような真冬や30℃を超える真夏は、水の吸い上げが悪くなりますので、水やりを控えめにします。
空中湿度が高い方がよく生長するため、害虫の予防も兼ねて定期的に霧吹きなどで葉水を与えましょう。
肥料
春と秋に希釈した液肥を水代わりに与えます。
ストレプトカーパスの詳しい育て方
選び方
葉色が濃く、また葉が黄色く変色していないものを選びましょう。また花芽を多く上げているのも勢いのある株を見極めるポイントになります。
植え付け
4月~6月が植え付け適期です。
剪定・切り戻し
茎や葉が伸びて混み合ってきたら、適宜剪定しましょう。
植え替え・鉢替え
4月~6月が植え替え適期です。あまり根をいじられるのを好まないので、根鉢を崩さずに一回り大きな鉢に植え替えます。
花
ストレプトカーパスの花が咲くのは5月~10月。室内で花を楽しめるインドアプランツです。
夏越し
屋外に置いている株は、気温が30℃を超えるようになってきたら室内に取り込み、直射日光が当たらない明るく涼しいところで管理します。エアコンの風が直接当たらないように気を付けましょう。
冬越し
越冬温度の10℃を下回らないような、日当たりの良い室内で管理します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ストレプトカーパスは、葉挿しや挿し木で増やせます。