花束、アレンジメントにおすすめ!可愛い春の花5選
山田智美
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まだ年が明けないうちから切花では春のお花が出回り始めます。露地植えのお花が咲くよりも少し早めに出回る可愛い春のお花たちは、新しい季節の到来を教えてくれます。そんな春のお花を束ねて、いち早く春を楽しんでみませんか。見ている人も贈られた人もわくわくするような、花束やアレンジメントにおすすめの可愛い春のお花をご紹介します。
目次
ずっと見ていたくなる春のお花たち
春のお花はとても瑞々しくて、エネルギーも香りもいいのが特徴です。春しか出会えない魅力的なお花たちを紹介します。自宅に飾っても、プレゼントにしても。
春だけの心地好い植物のエネルギーを、見て、触れて、香りを楽しんで、体いっぱい感じてください。
可愛いパンジーを生けるコツ
スミレ科スミレ属 一年草
ご存知の方も多いパンジーです。和名は「三色スミレ」、露地に植えると非常に丈夫で、花が少なくなる10月~4月にお花を咲かせてくれる優れものです。日当たりが良ければ次々と花芽を上げてくれます。
切り花として出回っているものには花弁にフリルがついていたり、複色のものなど、一輪で複雑な表情を見せてくれるものもたくさんあります。花束に入れると、圧倒的な存在感を放つというよりも、全体の色の調和や雰囲気に奥行きと複雑さを出してくれる、重要な役割を担ってくれます。
▼パンジーの詳しい育て方はこちら
パンジーを活けるコツ
パンジーを花束やアレンジにするときの注意点は、茎を潰さないように扱うことです。パンジーの茎は中が空洞になっています。中に#22~20のワイヤーを入れるなどして茎の補強をしてあげてください。水の吸い上げ力も上がり、花が長持ちするようになります。
もう一つ、パンジーを生けるときにはその蕾も見逃さないであげてください。俯き加減につく蕾はそれだけでとても可愛らしい要素となりますし、しばらく待つと開いて小さなお花になる姿もまた可愛らしいところです。
香りも魅力的なリューココリーネの扱い方
ユリ科リューココリーネ属 球根植物
冬から春4月くらいまで出回る、星形に開く花弁が特徴的なお花です。リューココリーネの花には甘く優しい芳香があります。強くはないのに少し離れたところまで香りが跳んでくるのも印象的です。香りは、和菓子や桜の葉を思わせるような甘く優しい香りです。色は紫色の「カラベル」や白色の「ディーライト」が有名です。
リューココリーネを生けるコツ
リューココリーネを花束やアレンジに入れるときの注意点は、非常に繊細な花弁なので取り扱いに気を付けてあげてください。ぶつけたり折ったりしてしまうと傷がつきやすいので、最後に入れてあげるようにしましょう。
ケマンソウ別名タイツリソウの魅力
多年草 別名「タイツリソウ」
ケマンソウの花は、しなるような長い茎にたくさんのハート形のお花を吊り下げるように咲くのが印象的な植物です。英名も「bleedeng heart」といい、直訳は「出血する心臓」です。和名の「タイツリソウ」は、茎にぶら下がるように咲くその姿を「鯛」に見立てたところから付きました。実際によく見ると先端部分に目のよう黒い点も二つ揃っています。「鯛釣り草」とはよく言ったものです。
ケマンソウは、ピンク花と白花と二種類あります。色によって扱いに違いはありませんが、ピンクの方が強健です。
▼ケマンソウの育て方はこちら
ケマンソウを活けるコツ
ケマンソウを花束やアレンジで使うときの注意点は、茎が折れやすいということ。水分をたくさん含んだ春の植物は、みずみずしく弾力があり、少しの力にも抵抗を示して折れやすいのが難点です。ケマンソウを扱う際は、無理に言うことを聞かせようとするのではなく、ケマンソウが向きたい方を向かせてあげてください。ケマンソウの活かし方は、その茎の曲線を殺さないことです。ケマンソウの動きのある茎の美しさを最大限に見せてあげてください。
抗えない可愛らしさのバイモユリ
ユリ科 球根植物
明るいグリーンの茎葉に淡いグリーンの花を俯くようにつけるバイモユリは、茶花としても人気の植物です。葉の先がくるりとカールをしている様子はアールヌーヴォーの絵のような優雅さすら感じさせます。もとは日本の野山の奥にひっそりと自生していたような植物ですので、色も少なく地味な花姿にも関わらず、何故か人の心に残る不思議な花です。
バイモユリを活けるコツ
バイモユリを花束に入れるときの注意点は、花の咲いている向きが下向きですので、花の向きに気を付けて、俯き加減に咲いていることが活かされるようにしてあげてください。葉の先のカールが可愛いのも大切な特徴ですので、葉先が見えるような使い方をしてあげると、より効果的にバイモユリを活かせます。
甘い香りのミモザの楽しみ方
マメ科 耐寒性常緑高木
春の訪れを我さきに伝えようとするかのように咲き誇るミモザの花は、その色でも香りでも体全部で春を表現してくれる植物です。段々暖かくなり始めた頃に、太陽のような明るい黄色の小花で枝をたわわにしならせる姿は多くの人を魅了してきました。ふわふわの香りの良い小花は淡く明るい黄色で、銀葉との配色が美しいのも特徴です。
▼ミモザの育て方はこちら
ミモザを生けるコツ
ミモザの花を花束やアレンジとして扱うときの注意点は、乾燥しやすいということ。水の吸い上げがあまりよくない植物ですので、最初にしっかりと水上げを行い吸水させておきましょう。ミモザの明るい黄色を活かしたい場合は、葉を全て取ってしまうのもいいです。
ドライフラワーで楽しむのもおすすめ
ミモザは乾燥しやすいとお話ししましたが、その乾燥しやすい特性を活かして、ドライフラワーにするのもきれいです。自然な色がきれいに残ってくれますので、どうしても色が少なくなりがちなドライフラワーの中で、アクセントの役目を果たしてくれます。
春の花束におすすめのお花をご紹介してきました。花束を組みながら、その香りとエネルギーをたくさん浴びてください。
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