さつまいもの育て方~お手入れ編~
LOVEGREEN編集部
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さつまいもの葉の形を見ていると、同じヒルガオ科のアサガオの葉の形にやっぱり良く似ていますが、アサガオの花からさつまいもはなかなか想像もつきません。というのも、本州ではさつまいもの花が咲くことは稀で、ほとんど開花することはありませんが、沖縄などの温かい地方では薄いピンク色の花が開花することがあるんだそうです。
sana gardenのさつまいもの花も咲くといいなぁ♪
目次
さつまいもの生長過程
5月24日植え付け
植え付けしたばかりのさつまいもの苗は、当たり前ですがしんなりしています。
6月5日
植え付けから10日も過ぎると根が活着し、つるも伸びて葉数が増えてきました。
7月4日
植え付けから1ヶ月半も経過すると、大型プランターの土が見えなくなるくらいにまで葉が茂ってきました。
ここまでくるのに日頃のお手入れは、植え付け後の水やりを除いて何もしていません。
さつまいもの日頃のお手入れ
ここからのさつまいものお手入れもいたって簡単。1週間に1度でも構いませんのでちょっとひと手間かけてあげましょう。
黄葉取り
上から見るとさつまいもは緑の葉ばかり見えますが、つるを持ち上げて株元を見てみると古くなり黄色くなった葉が出てきます。黄葉や枯葉を土の上にそのままにしておくとナメクジやダンゴムシなどの害虫の住みかとなり、せっかくできたさつまいもを食べられてしまいますので取り除きましょう。
害虫駆除
さつまいものつるを持ち上げると、必ずといっていいほどダンゴムシかナメクジに遭遇します。見つけ次第速やかに駆除して、被害を最小限に抑えましょう。
9月に入るとヨトウムシの老齢幼虫の出現が増加します。さつまいも害虫駆除の大一番になりますので頑張ってください!
つる返し
黄葉取り、害虫駆除にもつながる「つる返し」という作業。つるが伸び、土に接した部分から根が出てしまうことでそこからまたさらにさつまいもができてしまいます。必要以上のさつまいもを作ると量ばかりが増え、収穫できるさつまいもは小さくなり質が落ちてしまいます。
斜め植えや垂直植えなど質と量のバランスを考えたさつまいもの植え付け方をしていますので、これ以上余分な収穫を増やさないためにする作業が「つる返し」なんです。
作業の頻度は1週間に1回程度で構いません。つるを持ち上げ黄葉を取り、害虫を駆除して、余計な根の部分を土から抜き取りましょう。
栽培スペースが狭い場合は、つる返しをしなくでも支柱をたてて上につるを誘引することでスペースも小さく収まり、風通しも良くなり、サツマイモの葉に陽をまんべんなく当てることができます。
袋でさつまいもを栽培している方は、つる返しというよりも黄葉取りと害虫駆除に集中しましょう。
さつまいもに肥料は必要?
さつまいもは乾燥に強く、やせた土地でも良く育つ救荒食として昔から多くの人を飢餓から救った作物です。
江戸時代の八代将軍・徳川吉宗時代の儒学者として知られていた甘藷(かんしょ)先生こと青木昆陽が江戸の人々をさつまいもで飢えから救ったことでも有名ですね(甘蔗はサツマイモの意味)。
そのため、肥料もほとんど必要としていません。逆に与え過ぎると、葉ばかりが茂る「つるボケ」という状態になり、さつまいもが育たなくなってしまいます。
基本的には肥料は元肥のみでまず大丈夫でしょう。私たちの心配をよそに、さつまいもは10〜11月の収穫時期までつるを伸ばしながら地中で大きく育ってくれますよ。
さつまいもの水やりのポイント
さきほどご紹介した通り、さつまいもは乾燥にも強い植物です。水やりは植え付け時くらいで、あとは天候にまかせて何もせずに育てますが、真夏のプランター栽培だけは育てる環境によって激しい乾燥が予想されます。そんな時はさつまいもの葉の状態を観察して、しおれそうな葉が丸まった状態の時は朝方の涼しい時に鉢底から水が出るくらいたっぷりと水を与えましょう。
さつまいもの収穫予定日っていつ?
さつまいもの収穫時期は10月~11月末。まだまだ先の話ですが、収穫適期の見極め方は葉や茎が枯れ始めたころです。根を切らないように、試し掘りしてみるとはっきり大きさがわかり収穫か否か判断できます。
収穫はまだ先のことですが、きっとあっという間に収穫の時期になるんでしょうね。みんなで食べるさつまいもが今から楽しみです♪
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