シンボルツリーで人気!ハートの葉っぱのマルバノキの魅力と育て方
金子三保子
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マルバノキは名前の通り丸い葉っぱが美しい落葉低木です。葉の形は丸というよりハートに近い形をしています。若葉、青葉がとても美しいマルバノキは、自然樹形で姿が整い、手入れが簡単なためシンボルツリーとしても人気です。マルバノキの魅力や育て方をご紹介します。
目次
マルバノキとは?
マルバノキ基本情報
植物名:マルバノキ
学名:Disanthus cercidifolius
和名:ベニマンサク、丸葉の木
科名:マンサク科
属名:マルバノキ属
分類:落葉低木
花期:11月
マルバノキは、丸みを帯びたハートの形をした落葉低木です。マンサクの花に似た赤い花を咲かせるため、ベニマンサクの別名があります。
マルバノキの特徴
マルバノキは低木の落葉樹です。不要枝以外の剪定は特にしなくても自然に樹形が整い、生長も比較的ゆっくりなので、鉢植えで育てることも可能です。マルバノキの魅力と言えば、なんと言ってもこの葉っぱの形。春になると枝から新芽が芽吹き、ハートの形をした葉っぱが誕生します。若葉の頃は明るい緑、初夏に向かうにしたがって葉が大きくなってご覧のような葉っぱになります。
マルバノキは落葉樹
落葉樹なので晩秋に葉が紅葉した後に落葉し、冬の間は裸の木の状態になります。落葉樹は目隠し用の庭木を探している方には向きませんが、春、夏、秋、冬と季節の表情が変わるの楽しみがあります。
マルバノキの品種(種類)
通常の緑の葉の品種の他、「恵那錦(エナニシキ)」は葉が斑入りの品種です。斑の入り方は個体差があります。
好みの樹形を選ぼう
マルバノキの苗木は、一番小さいサイズは3号ポット苗から流通しています。
マルバノキは「単木(一本立ち)」と「株立ち」の2種類があります。
「単木(一本立ち)」は地面から主の幹が1本出ているもの、「株立ち」は3本以上出ているものを言います。株立ちでも3本くらいのものとたくさんの本数のものとは姿形(樹形)がまったく違います。同じ鉢サイズでも価格も様々です。同じ木なのに仕立てで表情が全く違うので、せっかくなので好みの樹形を選んでみてください。
マルバノキの花
マルバノキの大きな特徴は、花の開花時期です。葉が出る前、もしくは新芽と同時に花が咲くのが花木の一般的な開花時期ですが、マルバノキの花は秋の落葉の頃にえんじに近い赤い小さな花が開花します。
花の付き方も変わっていて、二つの花が背中合わせにくっついているような見た目で開花します。花のサイズは1cm弱でとても小さく華やかさはありませんが、落葉期に咲くので目を引きます。
マルバノキの花と実
紅葉も美しいマルバノキ
新芽が芽吹いた頃の若葉や夏の青葉もとても美しいマルバノキですが、秋の紅葉も目を引く美しさです。日当たりが良い場所に植えた方が葉の色が赤く紅葉しますが、日陰のマルバノキの葉の色の微妙な変化も美しく見ごたえがあります。
マルバノキの育て方
日当たり・置き場所
マルバノキは耐陰性があるため、日向から日陰まで様々な場所に植え付けることができます。日当たりが良い場所の方が葉の色が赤く紅葉しますが、日陰のマルバノキの葉の色の微妙な変化も美しく見ごたえがあります。基本的には地植えですが、大きめな鉢なら鉢植えで育てることも可能です。
植え付け
植え付けの適時は落葉期の2月~3月です。一回り大きな穴を掘って元肥を入れてから植え付けましょう。
水やり
地植えのマルバノキは、根付いてからの水やりの必要はありません。ただし、極端に乾燥させると葉を落としてしまうので、地面が乾燥するような日照りが続いた場合は水やりをします。
鉢植えのマルバノキは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
マルバノキの剪定
混みあった枝や植え場所にとって邪魔な枝以外の剪定は特にしなくても自然に樹形が整います。
▼詳しい育て方はこちらをどうぞ
愛らしい葉っぱで人気のマルバノキ。四季折々の表情の変化も楽しめる庭木です。自然な雰囲気のシンボルツリーをお探しの方におすすめです。
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