ジニアのうどん粉病に効果あり!重曹スプレーの作り方~garden note
金子三保子
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育てているジニアにうどん粉病が出てきました。天気が安定しないと、菌系の病気が多いですね。放っておくとあっという間に広がるので、バラや野菜の無農薬栽培をされている方々の間で、うどん粉病対策に使われている「重曹スプレー」を試してみることにしました。
目次
うどん粉病とは?
うどん粉病にやられたジニアの葉。うどん粉とはカビ菌の一種です。植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は梅雨の時期と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると最悪の場合枯れていくので、とても厄介です。
なぜうどん粉病に重曹?
重曹は昔から食品添加物として、お菓子のふくらし粉や野菜のあく抜きにも使われたりしていますが、最近はナチュラルクリーニングとしてお掃除にもよく使われるようになりました。
なぜうどん粉病に重曹が効くかというと、重曹のアルカリ成分がカビを死滅させる効果があるためです。重曹とひとくちに言ってもグレードがあり、大きく分けて「薬用」、「食用」、「工業用」の3つに分けられます。
園芸用に重曹スプレーを使うのは、食べるための野菜などに使うこともあるので、食用の重曹が使われることが一般的です。
重曹スプレーの作り方
用意するもの
重曹、水、スプレー容器
作り方は簡単です。重曹に対して、水を1,000倍に薄めます。例えば、重曹が1gだとすると、水は1Lということになります。
重曹を薄めた水を、スプレーボトルに入れて完成です。
ジニアに重曹スプレーをかけてみた!
あちこちにうどんこ病が・・・。これはなんとかしなくてはなりません。放っておくと、あっという間に広がります。
うどん粉病が発生しているジニアの葉に向かって重曹スプレーを吹きかけます。
重曹スプレーをかけて数日後
効果がありました!
だいぶ消えましたが、まだ少し残っています。あと1回かければ消えそうです。
こちらもほぼ消えましたが、少し残っているので、もう一度スプレーをしてみました。
失敗例
重曹が濃すぎると、このように葉っぱが黒ずんでしまいます。かわいそうなことをしてしまいました。ジニアの場合は、1,000倍より濃くはしないほうがよいようです。
うどん粉病に強いジニア
昔からあるエレガンス系のジニアは、うどん粉病に弱いですが、ジニア・リネアリス、ジニア・プロフュージョンの系統は、うどん粉病に対して強いジニアです。どちらも矮性タイプです。メンテナンスが楽なので、最近は公共空間によく使われています。
重曹スプレー・まとめ
1.重曹スプレーは初期のうどん粉病に対して有効です。常日頃から葉っぱの状態をよくチェックすることが大切です。
2.重曹スプレーの濃度が濃すぎると、葉っぱが傷んでしまいます。
3.ジニアの茎先のつぼみや、若い葉っぱにはかけないようにします。(葉が柔らかいので傷んでしまう可能性大)
うどん粉病は、梅雨と秋の長雨の時に出やすいので、葉っぱをよくチェックして、おかしい時は早めに対処するといいですね。
ジニアは、初夏から11月くらいまで咲き続ける草花です。ポップでカラフルな色合いから、シックな色合いまで種類が豊富です。夏の植栽にいかがでしょうか?
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