料理を美味しくするハーブ!ローリエとは?使い方や乾燥、保存法
金子三保子
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ローリエの使い方や乾燥、保存法をご紹介します。ローリエはカレーのような煮込み料理の他、ピクルスにはかかせないハーブ。おうちで育ててみませんか?
目次
ローリエとは?
- 科名:クスノキ科
- 学名:laurus nobilis
- 分類:常緑高木
ローリエは、地中海沿岸が原産の常緑高木。育てやすく刈り込みにも耐えることから、庭木、生垣など様々な状況で育てることができます。
地植えで剪定しないと10m近くになる高木ですが、刈り込みが自由にできるので鉢植えで栽培することも可能です。最近は「スタンダード仕立て」と言って、木を刈り込んでトピアリーのように仕立てて観賞用としてディスプレイされているローリエも見かけます。
ローリエの収穫と乾燥の仕方
ローリエの収穫時期
ローリエは常緑樹なので、いつでも収穫することができます。スパイスとしてローリエを使う場合は、葉っぱを一枚、一枚収穫して利用します。
ただし、4月~5月はローリエの新しい葉が出てくる季節です。若いローリエの葉は、葉が柔らかいうちは水落ちがしやすく、乾燥させると黒くなってしまう場合があります。収穫する際は、すでに生長して厚みがある葉を収穫するようにしましょう。
ローリエの使い方
ローリエはどんな料理に使える?
ローリエの一般的な利用法は、葉をカレーやシチュー、スープなどの煮込み料理、肉料理、ピクルスなどの香り(風味)づけに使われます。ローリエの葉は少し苦みがありますが、乾燥させると苦みがなくなり香りもマイルドになります。
ローリエの葉|フレッシュと乾燥のどちらを使えばいい?
左・収穫したてのローリエ 右・ドライのローリエ
ローリエに限らずハーブ類は、「フレッシュ」と「ドライ」のものでは香りや風味がまったく変わります。ローリエは乾燥した葉を使うのが一般的です。
ただしフレッシュで使うのが間違いということではありません。
ローリエの場合は、乾燥させると苦みがなくなりマイルドになるので、長時間煮込むような料理には乾燥したものを使うのが一般的です。
フレッシュの場合は、長時間煮込むと灰汁が出て苦みが強くなるので、料理によって使い分けるとよいでしょう。
「おいしい」や「いい香り」など、五感を通じて判断することは、人によっての感じ方も違いますし、季節や日々の体調などによっても変わります。まずは試して、自分の「好き」を見つけてみてはいかがでしょうか。
ちなみにお店でスパイスとして売っているローリエは、流通や日持ち、保存の観点からか、乾燥させたローリエがほとんどです。
ローリエの葉の乾燥方法
収穫したローリエを、ひと洗いして水気を取り去ってから、風通しの良い場所で乾燥させます。湿気の多い時期に乾燥させると、カビが出たりするので、天気が安定し湿度が低めの時期に作るのがおすすめです。
保存は瓶に食品用乾燥材を入れるか、密閉袋などに入れて保存します。
ローリエの使い方|どんな料理に使う?
ローリエは、香りや風味付け以外に臭み消しとしても利用されています。そのため利用できる料理はたくさん!
その一例として・・・
ローリエ単体で使う
- カレー、スープ、ロールキャベツ、ポトフなどの煮込み料理
- 肉や魚をソテーするフライパンのオイルに入れて香りづけ
- 肉や魚をソテーする前にローリエやトウガラシ、ニンニクなどと数時間漬け込む
- 数種類のハーブを使ってハーブオイル
- ピクルス
- 細かく粉砕してハーブソルトに少量混ぜる
などなど、利用範囲がとても広いハーブです。
ローリエを他のハーブとブレンドして使う
ブーケガルニ
数種類のハーブや香りのする野菜をタコ糸などの糸で束ねた香りの束のことを言います。ヨーロッパでは、昔から肉や野菜を入れてコトコトと煮込むような料理にブーケガルニを入れて風味付けをしています。各家庭によって入れるハーブには若干の違いはありますが、ローリエはブーケガルニの定番的存在です。
ガラムマサラ
インド料理で使われるミックススパイス、ガラムマサラ。各家庭によってブレンドするハーブは違いますが、ローリエはガラムマサラにもよく使われるハーブのひとつです。
食用以外のローリエの使い方
スワッグ、リースの材料として
ローリエの枝は、スワッグやリースなどの花材としても利用できます。
防虫・防腐効果を利用
米びつなどの食品、衣類の虫よけに。
私自身もローリエを鉢植えで育てています。以前はスパイスコーナーにある乾燥ローリエを購入していましたが、最近は我が家の鉢植えのローリエでまかなえるようになりました。カレーやピクルスには欠かせないハーブなので大活躍。ストックが切れないように、こまめに天日干しをしています。
高木ですが、刈り込みが自由にできて低めの丈で育てることができるのが嬉しいところ。ローリエを料理で頻繁に使う方は自分で育ててみてはいかがでしょうか。
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