ホウレンソウ栽培(春まき約45日)|間引きから収穫まで
とまつあつこ
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ホウレンソウの種まき後の、「間引き作業の様子」と「収穫のタイミング」をレポートします。3月に種をまいたホウレンソウは、種まきから収穫まで約45日。まだ小さい間引き菜はサラダにしたり、普通サイズに育ったホウレンソウはソテーやお浸しにして美味しくいただきます。
(撮影協力/アグリス成城)
目次
ホウレンソウの間引きって何?
ホウレンソウの種を1.5cm~2cm間隔でまき、発芽した後そのままにしていると、株と株の間が窮屈になって大きく育つことができず、日当たりも悪くなりヒョロヒョロと徒長したり、風通しも悪く病害虫が発生してしまいます。
そこで、美味しいホウレンソウを収穫するために、不要な株を引き抜いて株と株の間隔をあける作業(間引き)が必須となります。せっかく芽が出てきて育っているのに抜いてしまうの?と思うかもしれませんが、間引きをしないと結局すべての株がよく育たなくなってしまいます。もちろん間引き菜も食べることができるので、捨てることなく美味しくいただくことにして、間引きをしっかり行いましょう!
種まきから発芽の様子は、前回の記事でご覧くださいね。
▼ホウレンソウの種まきと発芽の様子はこちら
ホウレンソウの間引きのタイミングと作業の様子
種まきから約30日ほどの様子です。
不織布をかぶせて育てているのですが、不織布をはずすとホウレンソウがこんなふうに育っています。周りに雑草が生えてくるので、小さいうちに必ず抜き取りましょう。
ホウレンソウの間引きは、本葉1~2枚の頃に3~4cm間隔に、本葉3~4枚の頃に5~6cm間隔に間引くなどの説明がありますが、それはあくまでも目安で、正直なところ家庭菜園の場合は株が窮屈にならない程度に自分のペースで行ってもよいのかなと思います。
今回、加工された緑色の種を使ったのでとてもまきやすく、まきすぎてしまうことがなかったため、間引きがとても楽でした。
1回目の間引きは、だいたい株の間を1本ずつ抜いて間隔をあけました。間引きをすると、土の表面が崩れて残った株がぐらついたり根がむき出しになるので、周りの土を株元に寄せておきます。再び不織布をかぶせて、水やりをしました。
1回目の間引きから1週間後の様子です。葉がぐんと大きくなりました!
2回目の間引きは、株の間を1~2本ずつ抜いて間隔をあけました。間引き菜もサイズ感が立派になってきましたね。
今回も土寄せをして、不織布をかぶせてから水やりをしました。不織布をかぶせて育てているので、虫がつかず葉がとてもきれいに育っていますね。来週は普通サイズのホウレンソウが収穫できそうな勢いで育っています。
ホウレンソウの間引き菜を使ったサラダ
1回目の間引き菜です。ホウレンソウ以外にも、ルッコラとスイスチャードの間引き菜が入っています。
畑から家に持ち帰るとしなしなしていましたが、冷水に浸けるとパリっとしました。また、小さいのでハサミで根を切る下処理が大変なのですが、いつも発芽のパワーを丸ごといただきたい一心で根を切って洗っています。
オリーブオイル、お好みの酢、粉チーズ、砕いたナッツをかけていただきます。新鮮で美味しくて、下処理を頑張って良かったと思う瞬間です。
2回目の間引き菜です。まだベビーリーフではありますが、1回目とサイズが全然違いますね。
このサイズだと、ハサミで根を切る作業がとても楽です。パスタやピザにのせてもフレッシュで美味しいですし、ニンニクとオリーブオイル、塩で軽く炒めて粉チーズをかけてもいいですね!
ホウレンソウの収穫の様子
2回目の間引きから1週間後の様子です。種まきからは、45日ほどがたちました。茎が太くしっかりして、葉も大きく育ちました。
根が真っすぐ下に張っているので、引き抜くと爽快感があり、収穫の喜びを感じます。ほぼ普通サイズに育ったので全部収穫してもよいのですが、全部収穫しても食べきれないため、半分収穫して残りの半分は翌週まで置いておくことにしました。土寄せをして、不織布をかけて水やりをします。
翌週の様子です。さらに生長し、葉の緑色が濃くなったように思います。
種まきから50日ほどで、収穫完了。収穫したホウレンソウは、早速ソテーにして食しました。葉が柔らかくてフワフワで、苦みが無くて美味しかったです!アク抜きも不要でした。
ちなみに収穫適期を逃して畑に残しておくと、写真のようにとうが立って茎が伸び、葉が硬くなって美味しくなくなります。でもここまで育てたら、どんな花が咲くか咲かせてみても楽しいですね!
家庭菜園でホウレンソウを育てよう!
ホウレンソウは、緑黄色野菜の代表と言われるほど栄養価が高く、人気の野菜です。ホウレンソウの缶詰を食べると超人的なパワーを出す「ポパイ」というキャラクターからも、ホウレンソウを食べると元気になれることがイメージできますよね。
ホウレンソウは基本的に冷涼な気候を好み、寒さに強く暑さに弱い性質ですが、耐暑性に優れた品種もあります。家庭菜園で年間を通じて育てると、いつでも自分の育てたホウレンソウで料理ができますし、自分で育てると農薬や肥料をどれだけ使ったかもわかるので安心です。ちなみに、今回育てたホウレンソウは有機元肥を混ぜ込んだだけで、農薬は使っていません。収穫まで不織布をかけていたので、虫食いもなく美しく育ちました。皆様もぜひ、ホウレンソウを育ててみてくださいね。
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