夏椿(シャラの木)|花の時期や特徴、ヒメシャラとの見分け方
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シャラの木という別名を持つ夏椿について、花の時期や特徴、名前の由来、沙羅双樹との関係、ヒメシャラとの違いや見分け方を紹介します。夏椿(シャラの木)のことがよくわかる記事です。
目次
夏椿(シャラの木)|花の時期、名前の由来や沙羅双樹との違い

- 植物名:ナツツバキ
- 別名:シャラの木
- 学名:Stewartia pseudocamellia
- 科名・属名:ツバキ科ナツツバキ属
- 分類:落葉高木
特徴
夏椿(シャラの木)はツバキ科の落葉高木。椿に似た花を夏に咲かせるからというのが名前の由来です。樹高5~7m、大きいものは10m以上になることもある高木で、明るいグリーンの葉に滑らかな木肌をした軽やかな印象の樹木です。花が咲いていない時期も樹形が美しいので、庭木として好まれるほか、公園や寺社などにも植えられています。
花は、白い椿に似ています。花径は5~7cm程度、花の中心部から突き出すようなしべ類は明るい黄色で、花びらは白く氷のような透明感があります。とても傷つきやすく、ぶつかった箇所から茶色く変色してしまうので、優しく触れるようにしてください。
「シャラの木」という別名の由来
「シャラの木」という別名は、お釈迦様が入滅するときに近くに生えていたといわれる沙羅双樹(さらそうじゅ)に見立てたことが由来となっています。本来の沙羅双樹は、フタバガキ科のサラノキ( Shorea robusta )という植物。サラノキは熱帯から亜熱帯産の熱帯植物なので、日本では越冬できず育ちません。そのため日本の寺院では、夏椿(シャラの木)をサラノキの代わりとして植えるようになりました。これがシャラの木という別名で呼ばれるようになった経緯です。
「ナツツバキ」が標準和名ですが「シャラの木」という別名の響きが美しいため、別名で呼ばれることの多い庭木です。
沙羅双樹との違いは?
沙羅双樹とは、お釈迦様が入滅するときに近くに生えていたといわれるフタバガキ科のサラノキのことで、夏椿(シャラの木)ではありません。
サラノキが2本で1対、それが2対、つまり4本がお釈迦様を囲むように生えていたので「沙羅双樹」といわれるようになりました。沙羅双樹は、お釈迦様の入滅と同時に、咲き誇っていた白い花が一斉に枯れ散ってしまったとも伝えられています。
花の時期

花が咲くのは6月後半~7月上旬。花の見頃は6月後半から下旬ごろです。気温が上がり、夏の気配がし始めたころに、涼やかな白い花を咲かせます。最近では暑くなるのが早いため、7月に入った頃にはもう花が終わっているようなこともあります。6月の半ばからつぼみの膨らみ具合を観察しておけば見逃すことはないでしょう。
花の咲く期間

花が咲いているのは1日だけです。咲き終わった花は、椿と同じように花首からぽとりと地面に落ちていきます。
夏椿(シャラの木)の花言葉

夏椿(シャラの木)の花言葉は「愛らしさ」「はかない美しさ」です。
夏椿(シャラの木)とヒメシャラの違いと見分け方
夏椿(シャラの木)とよく似た庭木にヒメシャラという木があります。
ヒメシャラの特徴

- 植物名:ヒメシャラ
- 学名:Stewartia monadelpha
- 科名・属名:ツバキ科ナツツバキ属
- 分類:落葉高木
- 開花期:6月~7月
夏椿(シャラの木)とヒメシャラの違い
花の違い
- 夏椿(シャラの木)の花径は5~7cm
- ヒメシャラの花径は3cm程度
葉の違い

夏椿(シャラの木)の葉
- 夏椿(シャラの木)の葉は無毛で、葉柄が短く、葉脈がはっきりとしている
- ヒメシャラの葉は葉裏に細かな毛があり、葉柄が長く、葉脈はそれほど浮き出ていない
幹の違い

夏椿(シャラの木)の木肌
- 夏椿(シャラの木)は木肌が滑らかでベージュがかった灰褐色、迷彩柄のような斑がある
- ヒメシャラはベージュのような褐色で、斑が小さく細かい
実がらの違い

夏椿(シャラの木)の実がら
- 夏椿(シャラの木)の実がはじけた後の実がらは、先端が尖って突き出している

ヒメシャラの実がら
- ヒメシャラの実がはじけた後の実がらは、先端が整えられたように突起していない
夏椿(シャラの木)とヒメシャラの見分け方
花で見分ける
夏椿(シャラの木)の花は直径5~7cmと大きく、ヒメシャラの花の直径は3cm程度です。花の大きさで見分けることができます。
葉で見分ける
夏椿(シャラの木)の葉は無毛です。ヒメシャラの葉裏には触ると確認できる程度の細かな毛があります。葉裏の毛の有無で見分けることができます。
実がらで見分ける
夏椿(シャラの木)の実がらは翌年まで枝に残っていることがあります。実がらの先端が尖って突き出していたら、それは夏椿(シャラの木)です。
夏に咲く白く涼しげな花も魅力で、洋の雰囲気にも和の雰囲気にも似合うたたずまいの美しい木をお庭に迎えてみませんか。
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