ガーデニングにおすすめのグラス類一覧。美しいオーナメンタルグラスも

アバター画像

山田智美

このライターの記事一覧

更新日 :

風を感じるような軽やかなグラス類を紹介します。それぞれの種類の高さや特徴を写真付きで説明。また、オーナメンタルグラスとは何か、グラス類の冬越しについてもお話します。

目次

ガーデニングにおすすめのグラス類とは?

ガーデニングにおすすめのグラス類

グラス類とは、英語でgrasses(草)のこと。花や木ではなく、葉や穂を愛でる草たちのことを指します。はっきりとした園芸分類上の定義というものはありません。葉や穂が美しく、軽やかで、風を感じるようなものをグラス類と呼びます。

グラス類をガーデニングにおすすめする理由は、お庭に動きを出し、軽やかな雰囲気作りにとても役立つから。花壇の後方に植えて高さをだしたり、木の足元を彩ったり、花と花の間に植えたりすることによって、それぞれの個性をより引き立てる役割も果たします。

また、最近流行りのナチュラルで風を感じるようなお庭作りに欠かせない素材の一つとなっています。

オーナメンタルグラスとは

オーナメンタルグラスとは、装飾的なグラス類のこと。オーナメントのように印象的で観賞価値のあるグラス類を指し、オーナメンタルグラスと呼びます。

姿や葉の色、草丈など、特徴があるものや印象的なものなど、お庭の中で存在感を発揮するようなグラス類を上手に使うと、雰囲気作りに役立ちます。

グラス類の冬越し、切り戻し

グラス類の多くは、冬の寒さが苦手。地上部が枯れた状態で越冬します。春に芽を出し、夏から秋まで葉と穂を眺め、秋のドライの状態を楽しんだら、そのシーズンはおしまいです。また翌春の芽吹きを待ちましょう。

グラス類の冬越し作業は、葉が茶色くなって、地上部が枯れたら地際まで切り戻すこと。枯れて乱れた葉を整理し、翌春に新芽が生育しやすいように整えます。

枯れた葉も美しければそのままにしておいてかまいませんが、春に新しい葉が伸びてきた時に整理する手間がかかるので、冬の間に切り戻し作業を行うようにしましょう。

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|カレックスの種類

カレックス・ブロンズカール

カレックス・ブロンズカール

  • ・学名:Carex comans ‘Bronze Curls’
  • ・科名:カヤツリグサ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:30~50cm

カレックス・ブロンズカールは、赤銅色の細い葉が特徴のカヤツリグサ科のグラス類。全体的に小ぶりで、葉は先端がカールしていてかわいらしいのが魅力です。

カレックス・フラゲリフェラ

カレックス・フラゲリフェラ

  • ・学名:Carex flagellifera
  • ・科名:カヤツリグサ科
  • ・分類:常緑多年草
  • ・高さ:30~50cm

カレックス・フラゲリフェラは、すっと伸びた細い葉が美しいカヤツリグサ科のグラス類。こんもりと繁るように大きくなるので、高木の足元や、花壇の後方に植えると見映えがします。

 

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|スティパの種類

スティパ・テヌイッシマ(エンジェルヘアー)

スティパ・テヌイッシマ

  • ・科名:Stipa tenuissima
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:50~60cm

スティパ・テヌイッシマは、別名をエンジェルヘアーともいうイネ科のグラス類。ふわふわとカールした穂先が柔らかそうで、かわいらしいのが印象的です。オーナメンタルグラスとしてもおすすめです。

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|ディスカンプシアの種類

ディスカンプシア・セスピトーサ

ディスカンプシア・セスピトーサ

  • ・学名:Deschampsia cespitosa 
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~150cm

ディスカンプシア・セスピトーサは、草丈高く伸びるイネ科のグラス類。夏から秋まで楽しめる穂は、風に揺れてキラキラと日の光を反射します。オーナメンタルグラスとしても活躍します。

ディスカンプシア・セスピトーサ・ゴールドタウ

ディスカンプシア・セスピトーサ・ゴールドタウ

  • ・学名:Deschampsia cespitosa ‘Goldtau’
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~120cm

ディスカンプシア・セスピトーサ・ゴールドタウは、白金のような明るい色の穂が美しいイネ科のグラス類。ふわっと煙るように広がる姿は柔らかい雰囲気を演出してくれます。

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|パニカムの種類

パニカム・ヴィルガツム

パニカム・ヴィルガツム

  • ・学名:Panicum virgatum
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~120cm

パニカム・ヴィルガツムは、細くみずみずしい葉が魅力のイネ科のグラス類。夏から秋まで楽しめる穂は風を感じるような柔らかさです。

 

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|フェスツカの種類

フェスツカ・フェスティーナ

フェスツカ・フェスティーナ

  • ・学名:Festuca glauca Festina
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:常緑多年草
  • ・高さ:30~50cm

フェスツカ・フェスティーナは、グリーンの細い葉が美しいイネ科のグラス類。夏から秋には華奢な穂が楽しめます。

 

フェスツカ・フェスティーナ

こんもりと茂るグリーンの葉が印象的なフェスツカ・フェスティーナ

独特の存在感は、オーナメンタルグラスとしても役立ちます。

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|ペニセツム(ペニセタム)の種類

ペニセツム・ビロサム

ペニセタム・ビロサム

  • ・学名:Pennisetum villosum
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:50~60cm

ペニセツム・ビロサムは、銀狐という別名を持つイネ科のグラス類。夏から秋まで楽しめる、ふわふわとした白いしっぽのような穂がかわいらしく、オーナメンタルグラスとしても人気があります。

ペニセツム・マクロウルム

ペニセタム・マクロウルム

  • ・学名:Pennisetum macrourum
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~150cm

ペニセツム・マクロウルムは、すっと真直ぐに伸びた草姿が特徴のイネ科のグラス類。夏から秋には明るいベージュ色の穂も楽しめます。風に揺れる姿が美しく印象的です。

ペニセツム・ルーメンゴールド

ペニセツム

 

  • ・学名:Pennisetum alopecuroides
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:50~70cm

ペニセツム・ルーメンゴールドは、明るいグリーンの葉が特徴のイネ科のグラス類。日本に自生するチカラシバの園芸品種です。夏から秋にはふわふわとした穂も楽しめます。

 

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|ススキの種類

ススキ

ススキ

  • ・学名:Miscanthus sinensis
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~200cm

ススキは、昔から日本に自生するイネ科のグラス類。お月見のお供に欠かせない秋を代表するような植物です。風にそよぐ姿は風情があり、絵になります。

タカノハススキ

タカノハススキ

  • ・学名:Miscanthus sinensis f. zebrinus
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~200cm

タカノハススキは、葉に縞模様が入ったススキの仲間のグラス類。穂がない時期も葉を眺めて楽しめるのが魅力です。

シマイトススキ

シマイトススキ

  • ・学名:Miscanthus sinensis f. gracillimus
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~150cm

シマイトススキは、糸のように細い葉に白斑が入ったススキの仲間のグラス類。グリーンの葉のイトススキの斑入り種です。ススキよりも全体的にコンパクトなので、扱いやすさも魅力です。

 

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|パンパスグラスの種類

パンパスグラス・プミラ

パンパスグラス・プミラ

  • ・学名:Cortaderia selloana ‘pumila’
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~120cm

パンパスグラス・プミラは、パンパスグラスの仲間のグラス類。パンパスグラスが草丈3m以上まで大きくなるのに対して、プミラは草丈1m程の矮性種です。小ぶりなので、個人のお庭のオーナメンタルグラスにも向いています。

 

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|レモングラスの種類

レモングラス

レモングラス

  • ・学名:Cymbopogon citratus
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:100~150cm

レモングラスは、爽やかな芳香が魅力のイネ科のグラス類。ハーブとしても有名です。耐寒性が弱いので寒冷地では越冬が難しいというのが難点です。

 

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|フウチソウの種類

フウチソウ

フウチソウ

  • ・学名:Hakonechloa macra
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ:20~40cm

フウチソウは、笹のような葉が涼やかなイネ科のグラス類。昔から日本に自生していた植物なので、育てやすいのが魅力です。白や黄の斑入り種もあります。葉が枝垂れるように伸びるので、高さがある場所に植え付けると見映えがします。

 

目次に戻る≫

おすすめのグラス類|ワイルドオーツの種類

ワイルドオーツ(グリーンスケール)

ワイルドオーツ

  • ・学名:Chasmanthium latifolium
  • ・科名:イネ科
  • ・分類:多年草
  • ・高さ: 50~100cm

ワイルドオーツは、風に揺れる穂が美しいイネ科のグラス類。切り花ではグリーンスケールという名前でも流通しています。周囲の草花とも馴染みやすく、育てやすい種類です。

 

目次に戻る≫

春から秋まで楽しめて、夏の間は葉や穂で風を感じさせてくれるグラス類。1株あるだけで、草原を思わせるような軽やかな雰囲気を演出してくれます。

ちょっと立ち止まって、グラス類の魅力を見直してみませんか。素敵なお庭作りのお役に立てますように。

 

▼編集部のおすすめ

 

LOVEGREEN(ラブグリーン)メールマガジン会員募集中!

関連ワード

今月のおすすめコンテンツ

「ガーデニングにおすすめのグラス類一覧。美しいオーナメンタルグラスも」の記事をみんなにも教えてあげよう♪

アバター画像
山田智美

植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

このライターの記事一覧

LOVEGREEN 公式アカウントをフォロー!

  • Instagram
  • Facebook
  • LINE
  • Twitter

関連サービス