11月~12月の花屋さん|冬しか会えない旬の花とお部屋を彩る取り入れ方
更新
公開

11月から12月にかけての花屋さんは、1年の中でも特に花の種類が多く、色彩と香りにあふれ、訪れるだけで胸が踊るような場所です。
冬の花屋さんが持つ魅力や、この時期だからこそ出会える旬の花、クリスマスや年末年始を彩るあしらい方、そして花を長く楽しむためのお手入れのコツまで、たっぷりとお届けします。
目次
- 11月~12月の花屋さんは特別?冬ならではの魅力
- 11月~12月の花屋さんで見つけたい!冬が旬のおすすめの花
- クリスマスに年末~お正月。冬のイベント別!花の選び方
- 冬の花を1日でも長く咲かせるお手入れ方法
11月~12月の花屋さんは特別?冬ならではの魅力

寒さが生み出す「花の美しさ」と「持ちの良さ」
冬の花の最大の魅力は、なんといっても持ちの良さと色の美しさです。
気温が低い冬は、切花にとって最高の季節。生け水の中で雑菌が繁殖しにくいため、茎が傷みにくく、花が長持ちします。夏なら数日で萎れてしまうような繊細な花も、冬であれば長く美しさを保ってくれます。
針葉樹の香りと鮮やかな色彩が魅せる空間
11月中旬を過ぎると、花屋さんの店頭にはモミの木やヒバ、ブルーアイスといった針葉樹が並び始めます。お店のドアを開けた瞬間に広がる、清々しい森の香り。それは、冬の訪れを実感させてくれるでしょう。
また、ハッとするほど鮮やかで深みのある色彩の花々が並びます。寒さの中で咲く花々はぎゅっと凝縮されたような深い色が魅力。春や夏とはひと味違う、濃密でシックな発色を見せてくれます。
忙しい季節に「呼吸を整える」場所として
11月から12月にかけては、仕事もプライベートも何かと慌ただしくなりがちです。スケジュールが埋まり、つい足早になってしまう日々にこそ、花屋さんに立ち寄ってみてください。
生花が放つみずみずしい存在感と、穏やかな植物の香りは、疲れた心をふっと解きほぐしてくれます。
11月~12月の花屋さんで見つけたい!冬が旬のおすすめの花
冬の店頭を彩る代表的な花々を集めました。それぞれの花が持つ表情や魅力、飾る際のアドバイスとともにご紹介します。
| 花の名前 | 主な色 | 特徴・魅力 | 飾る際のアドバイス |
|
アマリリス |
赤、白、グリーン、複色など。 | 大輪でダイナミック。開花していく様子がドラマチック。 | 茎が空洞なので、花瓶の底に触れて潰れないよう配慮。 |
| ラナンキュラス | 白、ピンク、アプリコット、黄色、紫、グリーン、複色など | 独特の花姿、豊富なカラーバリエーション。 | 高さのあるガラス器にシンプルに。 |
| アネモネ | 赤、白、ピンク、紫、複色など | 繊細な花びらと印象的な花芯のコントラストが魅力。 | 茎の動きを活かして、ガラスベースやピッチャーに。 |
| チューリップ | 白、ピンク、アプリコット、黄色、紫、グリーン、複色など | 色や咲き方のバリエーションが豊富。 | 数本を束でバサッと生けると絵画のような美しさ。 |
| カラー | 赤、ピンク、紫、白、黄色、オレンジなど | ガラス細工のような質感が特徴。 | すっとした茎のラインを活かすように生けると美しさが引き立つ。 |
| ポインセチア | 赤、白、ピンク | クリスマスを象徴する華やかな葉の彩り。 | 寒風と直射日光を避け、室内の温かい場所に。切り花は乳液を洗ってから生けると、長持ちする。 |
| 針葉樹類 |
グリーン |
清々しい森の香り、深いグリーン。 | フレッシュで生ける他、ドライフラワーにも。 |
| サンキライ | 赤 | ニュアンスのある赤い実、丈夫さが特徴。ドライフラワーにも。 | 枝ぶりを生かして瓶に飾るか、乾燥させてリースやスワッグに。 |
| コットンフラワー | 白、ブラウン | ぽんぽんとした綿の温もり感。ドライフラワーにも。 | 水につけず、そのままグラスやカゴに入れて楽しむ。 |
アマリリス

すっと太く伸びた茎の先に、大きな百合に似た花を咲かせるアマリリス。
深みのあるベルベットのような赤や、雪のように真っ白なアマリリスは、シンプルなガラスの花瓶に1本生けるだけで、空間全体の空気を引き締めてくれます。
ラナンキュラス

出荷が始まる11月下旬頃から、バラに代わるように花屋さんの主役になるのがラナンキュラス。
薄紙を幾重にも重ねたような繊細な花びらは、まるでドレスのフリルのよう。咲き進むにつれてふんわりと大きく開いていく姿は、眺めているだけで幸せな気分にしてくれます。ニュアンスカラーやパステル系、深みのあるボルドーまで色バリエーションが豊富で、どんなインテリアにも馴染みます。
アネモネ

鮮やかな発色と、花芯のコントラストが美しいアネモネ。
光や温度に反応して、昼間に花を開き、夜になるとキュッと閉じるという愛らしい性質を持っています。冬のお部屋に生き生きとした表情を与えてくれます。
チューリップ

ロリポップキャンディを思わせるような明るい色の花が魅力のチューリップ。
赤や白、黄色、ピンク、紫、アプリコット、ニュアンスカラー、複色……と色の豊富さは枚挙に暇がありません。毎日茎が伸びるので、水替えの度に切り戻しを行うと美しい姿を長く楽しめます。
カラー

ガラス細工のような透明感のある雰囲気が特徴のカラー。
本来の開花期は夏ですが、切り花では水が腐りにくい寒い季節の方が長く楽しめることから、冬に流通が増える花です。真っすぐな茎のラインを活かして、ガラス花器にすっきりと生けると、モダンなインテリアによく馴染みます。
ポインセチア

11月から12月にかけて、花屋さんの店内を赤く染めるポインセチア。
鮮やかな赤と緑のコントラストは、飾るだけで一気にお部屋を冬の装いに変えてくれます。近年は定番の赤だけでなく、ピンクや白の「プリンセチア」など、柔らかいトーンの品種も増えています。
最近は切り花での流通も増えてきました。茎を切ると白い乳液が出てくるので、洗い流してから生けると水の吸い上げが良くなり、長く楽しめます。
針葉樹類(コニファー)

11月中旬以降、花屋さんの店頭を満たすのが、爽やかな森林の香りをまとった針葉樹たち。
深いグリーンのグラデーションは、見る人に深いリラックス感を与えてくれます。生花として花瓶に挿して楽しむのはもちろん、そのまま置いておくだけで少しずつドライフラワーへと変化していくため、長く楽しめるのも嬉しいポイントです。
サンキライ

冬のインテリアに欠かせない赤い実をつけるサンキライ。
赤く小さな実は、寒さの中でポッと灯りがともったような温かさを演出してくれます。枝を丸めてリースのように飾ったり、小さめのガラス瓶にざっくりと生けたりするだけで、季節感あふれる空間が完成します。
コットンフラワー

生花とはまた違った温もりを添えてくれるのが、ふわふわとしたコットンフラワー。
水を与える必要がなく、そのまま花瓶に挿したり、スワッグの一部として飾ったりと自由に楽しめます。松ぼっくりやサンキライの赤い実、ナンキンハゼの白い実などと合わせると、冬のぬくもりを感じさせるシックなインテリアコーディネートが完成します。
クリスマスに年末~お正月。冬のイベント別!花の選び方

11月から12月にかけては、街のムードが目まぐるしく変化する時期でもあります。それぞれの行事や季節の節目に合わせて花も着替えることで、暮らしがより豊かで思い出深いものになります。
11月下旬~12月25日|アドベントから楽しむクリスマスの花
クリスマス当日はもちろん、そこに至るまでの「アドベント(カウントダウン)」を楽しむのが、冬の花の醍醐味です。
針葉樹の「エバーグリーン」で森の香りを飾る
ヒムロスギ、ヒバ、ブルーアイスなどの枝ものをざっくりと花瓶に生けるだけで、お部屋が一気に冬の装いに。これらの針葉樹は日持ちが良く、ドライフラワーとしても楽しめるため、11月下旬から飾り始めてもクリスマスまで十分にみずみずしさを保ってくれます。
赤×緑だけじゃない!シックなクリスマスの演出
定番の「赤いバラ×グリーン」も素敵ですが、大人っぽい雰囲気に仕上げたいならボルドー×シルバーグリーンの組み合わせがおすすめです。例えば、深い赤のアマリリスやボルドーのバラに、ユーカリやブルーアイスを添えると、落ち着いた雰囲気に仕上がります。
12月26日~12月31日|気持ちを整え、新しい年を迎えるお正月の花
クリスマスが終わると、街は一気に年末年始のムードへ。お正月の花は、「縁起の良さ」と「華やかさ」を意識して選んでみましょう。
伝統的な「縁起物」を現代風にアレンジ
お正月の定番である松・竹・梅・蘭(ラン)・千両(センリョウ)・万両(マンリョウ)は、古くから長寿や繁栄を願う縁起の良い植物です。これらをそのまま和風に飾るのもよいですが、ガラスの器やシンプルな陶器の花瓶に合わせると、現代の洋風なリビングにもしっくり馴染みます。
華やかさを添える「和洋折衷」の花合わせ
伝統的な松や千両に、華やかな雰囲気のマムやピンポンマム、ランを組み合わせると、洗練されたお正月飾りが完成します。
冬の花を1日でも長く咲かせるお手入れ方法

冬はもともと花が長持ちする季節ですが、暖房を使う現代の生活ならではの注意点もあります。冬の花を長く飾って楽しむための基本を押さえておきましょう。
飾る場所の鉄則|「暖房の風」を徹底的に避ける
花の持ちに最も影響を与えるのが「乾燥」と「温風」です。
エアコンの温風が直接当たる場所に花を置くと、花びらや葉から一気に水分が失われ、あっという間にシナシナになってしまいます。直射日光が当たらず、暖房の風が直接ぶつからない、涼しく風通しの良い場所(玄関や廊下、リビングの風下など)を選んで飾るのが長持ちの最大のコツです。
水の量と切り戻し
花を生けるときの水の量は、種類によって異なります。茎の水分が多いものや腐りやすいものは浅水(あさみず)、枝ものや水分をたくさん吸い上げるものは深水(ふかみず)で生けましょう。
茎が空洞・やわらかい花(チューリップ、アマリリス、ガーベラなど)
水に浸かっている部分から腐りやすいため、水深3~5cm程度の「浅水」で生けます。
枝もの・実もの・バラなど
水をたくさん吸うため、花瓶の半分以上まで水を入れる「深水」にします。
数日に一度の「斜め切り」
水替えの際、茎の切り口を0.5~1cmほどハサミで斜めに切り戻します。切り口を新しくすることで導管の詰まりが取れ、再びぐんぐんと水を吸い上げるようになります。切れ味の良いハサミを使うことで、茎の潰れを防ぎ、水の吸い上げを助けます。
11月から12月にかけての花屋さんは、季節の美しさが凝縮された、まるで小さな美術館のような場所です。季節の移ろいや行事に合わせて花を選ぶ時間は、毎日の中に小さなゆとりと幸せをもたらしてくれます。
ぜひ、近所の花屋さんを覗いてみてください。きっと、あなたのお部屋と心に灯りをともしてくれる、冬だけの素敵な花が出迎えてくれるはずです。
▼編集部のおすすめ









































