10月におすすめ!秋の寄せ植えバスケットを作ろう♪
とまつあつこ
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秋は1年の中でもっとも風情があり、春に次ぐガーデニングシーズンです。人はもちろん、植物たちもやわらかい秋の日差しをあびて気持ちが良さそうです。
「秋」を感じる寄せ植えを作って、貴重な秋のシーズンを思い切り楽しみましょう。
目次
10月の寄せ植え~秋の寄せ植えバスケット
園芸店の店頭もすっかり秋の装いに変わりました。秋らしい草花を使って、今の季節ならではの寄せ植えを作ってみましょう。
秋の寄せ植えバスケットづくりにおすすめの植物 8種
姫バラ ワンダーファイブ
バラ科 耐寒性落葉低木 開花期:5~11月 四季咲き
冬期はピンク、夏期は白へと花色が変化します。極小輪のミニバラです。開花後、強い剪定を繰り返すと年間4~5回花を楽しめます。
日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好みます。
大実ハッピーベリー
ツツジ科 耐寒性常緑低木 開花期:5~7月 結実期:9~3月
春に可憐な白い花を付け、秋には光沢のあるコロンとした丸い大実がなります。実の色は、赤・白・ピンクがあります。真珠の木、ペルネチアとも呼ばれます。
寒さに強く(耐寒温度0℃)、暑さに弱いです。日当たりが良い場所を好みますが、真夏は半日陰の風通しが良い場所で育てましょう。
ダイアンサス オスカー
ナデシコ科 耐寒性多年草 開花期:春・秋
ダブル咲きのダイアンサス(ナデシコ)です。花がらをこまめに摘んで新芽を伸ばすとまた咲きます。耐寒性はありますが夏の暑さは少し苦手です。真夏は半日陰の風通しが良い場所で育てましょう。
美女なでしこ ダッシュクリムソン
ナデシコ科 耐寒性多年草 開花期:4~11月 四季咲き
春から初冬にかけて、かわいい手毬のような花房が咲きます。
日当たりの良い場所を好みます。過湿に弱いので水やりは土がかわいたらたっぷりあげましょう。
チョコレートコスモス チョカモカ
キク科 半耐寒性多年草 開花期:春~秋
花がチョコレートの香りのコスモスです。切り花としても人気があります。従来種に比べ暑さに強く、育てやすいです。春から寒くなるまで花が楽しめます。
日なたと水はけの良い用土を好みます。耐寒温度は0℃です。霜にあたらないように注意して越冬させましょう。
ケイトウ メリダ
ヒユ科 非耐寒性一年草 開花期:初夏~秋
花穂付きがとても良く、草姿がまとまっているところに花がたくさん咲きます。ケイトウの中では花色に落ち着きがあり、葉色もパープルがかっていて秋の趣が感じられます。風通しの良い日なたを好みます。
エレモフィラ ニベア
ゴマノハグサ科 半耐寒性常緑低木 観賞期:周年 開花期:春~夏
白い葉色をカラーリーフとして用いますが、初夏に咲く青紫色の花が爽やかで美しいのも魅力です。乾燥に強く過湿に弱いです。日当たりの良い場所を好みますが、真夏は風通しのよい半日陰で育てましょう。冬は霜にあたらないように注意します。(耐寒温度約5℃)
ヒメヅタ
ブドウ科 耐寒性宿根草 開花期:春~初夏 結実期:8~9月
秋に気温が下がると紅葉するつる性植物です。12月くらいに落葉しますが、また春に芽吹きます。夏から秋に山葡萄に似た紫の実を付けます。
日当たりの良い場所を好みます。暑さにも寒さにも強い丈夫な植物です。
秋の寄せ植えバスケットを作るポイント
今月のテーマは「秋を感じる」
夏の間開花を休んでいた四季咲きのミニバラ、秋の実りハッピーベリー、秋にしっとり咲くダイアンサス(ナデシコ)、チョコレート色のコスモス、毛糸のような暖か味を感じるケイトウ、白くてさわり心地がふわっとしているエレモフィラ、紅葉するつる性の葉を使って、バスケットの中に秋を思いきり表現します。
植え付け後は、苗がそれぞれに成長していきます。その成長の向きやボリュームをイメージしながら、どの向きに植えたら一番美しい姿になるか、苗の良さを引き出すことができるかを考えながら位置を決めて植えつけましょう。
秋の寄せ植えバスケットの作り方
準備するもの
(この写真は、ポット苗をバスケットに入れてあるだけの状態です。)
9cmポット苗8ポット、バスケット、ハロウィンピック
苗を選ぶ時は、背の高いものと低いもの、花や葉の大きさ、形や色や質感の違いを意識して色々と組み合わせて合うものをセレクトしましょう。
肥料入り培養土、鉢底石、ココヤシファイバー、不織布、土入れ、ハサミ、ジョーロなど
※不織布は、大きめのビニール袋をくるくる丸めてハサミで小さな穴をたくさんあけたものを広げて代用できます。不織布などをしくことで土漏れを防ぐとともに、バスケットの劣化を防ぎ、再度利用する際に使いやすい利点があります。キッチンの排水溝ネットを切り開いて何枚かずらしながら重ねて代用することもできます。
作り方
バスケットに不織布をしき、鉢底石を入れます。
苗の高さを確認しながら、鉢底石の上に肥料入り培養土を入れていきます。植えた後に水やりをする際、水があふれ出ないためのスペース(ウォータースペース)をバスケットの縁から1~1.5cmほどの深さを確保できるように土の高さを決めます。
苗をポットからはずし、肩(株元)の部分に枯葉などがある場合は取り除いて、根が回っている苗はやさしく根をくずして植えます。
後ろ側の、チョコレートコスモス、ケイトウ、エレモフィラを順に植えていきます。
チョコレートコスモスは、かごの取っ手の両サイドから出てくるように配置しました。
次に、ヒメヅタを植えますが、隣の株と寄り添い自然になじむように土を少し落とします。
ヒメヅタを、エレモフィラの横に少し外側に倒し気味に植えます。ヒメヅタのつるをどのようにアレンジするかを考えて向きを決めます。
真ん中に美女なでしこを、ヒメヅタの手前に姫バラを植えていきます。
最後にハッピーベリーと、ダイアンサスを植えます。これですべてのポットが入りました。
苗と苗の隙間に土を入れていきます。バスケットを一周、指や割りばしなどで土を突っつきながら入れていきます。思ったより土が入ります。
ここでしっかりと土を入れることがポイントです。土が足りないと植物の生育が悪くなったり、ぐらついたり不安定になります。
土を入れ終わったら、不織布を幅2cmほど残して1周カットします。
不織布を内側に織り込んで、その上にココヤシファイバーをのせていきます。ココヤシファイバーは、水やりの際に土が流れ出ることを防いでくれます。見た目もオシャレになりますね。
このままだとせっかくのヒメヅタが生かせないので、アレンジします。
つるの1本を手前に、1本を真ん中に、1本を後ろにからませました。
ヒメヅタをからませて、後ろから見ても美しい寄せ植えに仕上げました。流れるような動きも感じられますね。
完成です。何回かに分けて、下から流れ出るくらいたっぷりのお水をあげましょう。
秋の寄せ植えバスケットの管理の仕方
置く場所
屋外の風通しの良い日なたに置きます。
花台や椅子にのせたり、少し高さを出して飾るとさらに見栄えがします。ハロウィンまでの間、ハロウィンピックをさして飾ればハロウィンも盛り上げられますね。
肥料
肥料入りの培養土を使うので、1カ月後から水やりを兼ねて液肥を与えます。
花がらとり
チョコレートコスモス、姫バラは、花びらが自然に落ちます。葉の上に落ちた花びらは見た目も悪く、病害虫の発生も促すのでこまめに取ります。なお、花びらが落ちた後には「種になる部分」が残るので、次の芽が出ている上の部分でカットしましょう。
ナデシコ2種、ケイトウは、花がらが残ります。美しくない状態になった花は、次の芽が出ている上の部分でカットしましょう。
花がらとりをこまめにすると、次の花がどんどん咲きやすくなりますよ。
ハッピーベリーの実も、美しくない状態になったらカットして枝葉に栄養が行くようにしましょう。
切り戻し
育って姿が乱れた場合は、茎を短くし、再び美しく楽しむことができます。切り戻しに合わせて薄めの液肥を施すと、新芽の成長が良くなります。
水やり
土が乾いたら株元からたっぷりお水をあげましょう。
秋の寄せ植えバスケットをつくった植物のその後
・「ケイトウ」
ケイトウは一年草です。一年草はちょっぴりさびしいですが基本的に1年で終わりです。ケイトウは寒くなると枯れてしまいます。美しい花を咲かせてくれてありがとう!と伝えましょう。
・「ハッピーベリー」「チョコレートコスモス」「エレモフィラ」
東京以西では外で冬越し出来ますが、霜に注意が必要なので軒下に移動させて根元を腐葉土などでマルチングしてあげると安心ですね。
寒い時季の水やりは、夜の寒い時間帯は避け、日中あたたかいうちにすることがおすすめです。
・「姫バラ」「ダイアンサス(なでしこ)」「ヒメヅタ」
耐寒性が強く、防寒してあげなくても大丈夫です。姫バラとヒメヅタは冬に落葉します。また、ダイアンサスは寒さで地上部が弱ることがありますが、水が切れなければ春になるとまた芽を出して楽しむことができます。
秋の寄せ植えバスケットのすすめ
今回は、バスケットを手に秋の収穫を楽しむようなイメージをもとに、手付きのバスケットを器にして寄せ植えを作りました。
今は、実りの秋を感じる実もの植物や、秋色の草花がバリエーション豊富に手に入る季節です。苗のネーミングも面白いものもありますね。
残暑が厳しいと心地良く過ごせる秋の季節が短くなってしまい、気が付くと寒い冬。。。
それは悲しすぎます。大好きな秋のシーズンを思い切り楽しみたいと思うこの頃です。
ぜひ、皆様もこの季節にしか作れない寄せ植えを作って、秋をたっぷりお楽しみくださいね。
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