バジルの保存方法6種。冷蔵、冷凍、オイルやソース、使い方レシピも
山田智美
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バジルは夏にたくさん収穫できるハーブ。捨てることなく使い切るための保存方法を紹介します。さらに保存したバジルを使ったレシピも紹介。これでひと夏飽きることなく楽しめます。
目次
- バジルとは?基本情報
- バジルの保存その1|常温
- バジルの保存その2|冷蔵
- バジルの保存その3|冷凍
- バジルの保存その4|乾燥
- バジルの保存その5|バジルオイル
- バジルの保存その6|バジルソース(ジェノベーゼソース)
- バジルが黒くなってしまう理由は?その対処法
- 保存したバジルの使い道!レシピ3種
バジルとは?基本情報
- 学名:Ocimum basilicum
- 科名・属名:シソ科メボウキ属
- 分類:一年草(多年草)
バジルの特徴
バジルはインドやイランなど熱帯地方原産のシソ科のハーブ。寒さに弱いので日本では一年草として扱われていますが、暖かい地域では多年草です。
香りが良いのが特徴で、葉に触れるだけで食欲をそそるような香りがします。
バジルは家庭で育てやすいハーブの一つ。鉢植えでも地植えでも育てられます。暑い季節が大好きで、夏の間中生長を続けます。真夏にはシソに似た白い花を咲かせます。
バジルをたくさん収穫するための基本
バジルは枝を摘み取るとそこから二股に枝が増えていきます。つまり摘み取れば摘み取るほどこんもりと茂って、たくさんのバジルが収穫できるようになるということ。バジルを収穫するなら、葉だけでなく枝ごと摘み取るようにしましょう。
▼バジルをたくさん収穫する育て方はこちら
バジルの保存その1|常温
バジルの常温保存方法は、とっても簡単。切り花のように水に挿して置くだけ。摘み取ったバジルをすぐに食べるならこの方法がおすすめです。
水に浸かる部分の葉は取り除き、枝の切り口をハサミで少しだけカットして新鮮な水に挿します。あとは毎日水を替えるようにしましょう。葉が水に浸かってしまうと、水が腐りやすくなるので注意です。
バジルの常温保存期間
バジルを常温で保存できる期間は2~3日程度。それ以上経つとぐったりしてきます。
バジルの保存その2|冷蔵
バジルの冷蔵保存方法です。濡らしたペーパーで枝の足元を包み、ラップでしっかりと巻いてから保存用ポリ袋や密閉できる容器に入れてしっかりと口を閉じます。これを冷蔵庫の野菜室で保存します。
バジルの冷蔵保存期間
バジルの冷蔵保存期間は5日~1週間程度です。
バジルの保存その3|冷凍
バジルの冷凍保存方法です。バジルの葉をキッチンペーパーの上に並べて、冷凍できるフリーザーバッグや密閉容器に入れて保存します。バジルの葉がたくさんあったら、キッチンペーパーとバジルを交互に重ねても問題ありません。
さらに冷凍する前にバジルの葉を細かくちぎって、あるいはみじん切りにして置く方法もあります。密閉容器にキッチンペーパーを敷き、細かくした葉を入れるだけ。容器ごと冷凍し、時々容器を揺することで葉がくっつかずに保存できます。いつでも使いたい分だけ使用できるのでとても便利です。
バジルの冷凍保存期間
冷凍保存したバジルは1か月くらいで使い切りましょう。
バジルの保存その4|乾燥
自然乾燥方法
バジルは乾燥させてドライバジルにして保存も可能です。摘み取ったバジルを紐で括り、キッチンに下げておくだけ。1週間から10日程度でドライバジルの完成です。
もちろん天日干しで乾燥させることもできます。
▼天日干しでドライバジルを作る方法はこちら
電子レンジで乾燥させる
電子レンジで一気にカリカリにする方法もあります。
レンジ可のお皿にキッチンペーパーを敷き、その上に洗って水気を切ったバジルの葉を並べます。1000wで1分加熱。触ってみてまだ柔らかいようであれば、ひっくり返して10秒ずつ加熱してください。グリーンがきれいなドライバジルの完成です。
触るだけで崩れるくらいカリカリなので、粉々にして保存容器に入れても。せっかくグリーンがきれいなので、そのまま瓶に入れて保存するのもおすすめです。
湿気が多い季節は冷蔵庫で保存すると長持ちします。
ドライバジルの保存期間
冷蔵庫で1か月程度です。あまり時間が経過すると、風味が失われていきます。
バジルの保存その5|バジルオイル
バジルをそのまま保存するのではなく、バジルオイルにしてみましょう。
用意するもの
- 密閉できる保存容器
- バジルの葉 食べたいだけ
- オリーブオイル 好きなだけ
- 鷹の爪 1本
- ニンニク 1片
作り方
- 保存容器は煮沸消毒し、しっかりと水気をふき取っておく
- バジルは洗って、水気をふき取り乾かす
- ニンニクは皮を剥いておく
- 保存容器にバジルの葉、鷹の爪、ニンニクを入れ、オリーブオイルを注ぐ
- 1日程度おいてオイルにバジルの香りが移ったら出来上がり
バジルオイルは、ドレッシングにしたり、パスタソースに加えたり、料理の香りづけにしたりと利用方法がいっぱい。2週間程度で使い切るようにしましょう。
バジルの保存その6|バジルソース(ジェノベーゼソース)
パスタにも他の料理にも使える、基本のバジルソースの作り方です。
材料
- オリーブオイル(ピュアオリーブオイルがおすすめ)200ml
- バジルの葉100g程度
- 松の実(他のナッツでも代用可)50g
- ニンニク1片
作り方
- バジルの葉は水気を切ってしっかり乾かしておく
- ニンニクは半分に切って、芽を取り除く
- すべての材料をフードプロセッサーでペースト状になるまで撹拌する
- この時バジルの葉が入りきらなければ、オリーブオイルとともに数回に分けて加える
- すべての材料が均一にペースト状になったら出来上がり
密閉できる保存容器に入れて冷蔵庫で1週間、冷凍庫で1か月程度保存が可能です。塩とチーズは調理する際に加えるようにします。
ピュアオリーブオイルをおすすめする理由は苦味が少ないので食べやすいソースに仕上がるからです。松の実がなければ、クルミやアーモンドなどの他のナッツでもおいしくできます。ピスタチオもおすすめです。
バジルが黒くなってしまう理由は?その対処法
バジルは傷がついたところから変色していきます。常温保存のバジルが黒ずんでいたら、何かが当たって傷がついてしまったものです。
冷蔵保存のバジルが黒ずんでいたら、冷気が原因だと思われます。バジルは寒さが苦手な植物。冷蔵庫の冷気に当たって変色してしまうことがあります。
冷蔵保存する際には密閉できる容器に入れて、バジルに直接冷気が触れないようにしましょう。
どちらの場合も変色したバジルは傷んでいます。食べずに処分してください。
保存したバジルの使い道!レシピ3種
ジェノベーゼソースのパスタ
材料
- 好きなパスタ(ショートパスタでもスパゲッティでも)
- ジェノベーゼソース
- 塩
- パルミジャーノチーズ(お好みで)
作り方
- 塩を入れたたっぷりの熱湯でパスタを茹でる
- ボウルに茹で上がったパスタとジェノベーゼをソースを入れて和える
- 味を見て塩を加える
- 器に盛り、お好みで削ったパルミジャーノチーズをかけて出来上がり
ソースを温めずに作る常温のパスタです。パルミジャーノチーズはあってもなくても問題ありません。お好みで加えてください。
バジルオイルが香るアサリのワイン蒸し
材料
- アサリ
- バジルオイル
- 白ワイン
- ニンニク
- 鷹の爪
- 塩
作り方
- 砂抜きして洗ったアサリ、芯を取って潰したニンニク、鷹の爪、白ワインを鍋に入れ、蓋をして火にかける
- アサリの口が開いたら蓋を外し、塩を振って、馴染ませるように軽く鍋を揺する
- 仕上げにバジルオイルを回しかけ、器に盛って出来上がり
バジルは魚介との相性も良いハーブ。ふわりとバジルが香る一皿です。
冷凍バジルたっぷりのイカのトマト炒め
材料
- イカ(生でも冷凍でも)
- 冷凍バジル
- トマトあるいはミニトマト
- アンチョビ
- オリーブの輪切り(ブラックオリーブでもグリーンオリーブでも)
- オリーブオイル
- ニンニク
- 鷹の爪
作り方
- イカは食べやすいサイズに切っておく
- 芯を取って潰したニンニクと、鷹の爪、トマト、アンチョビ、オリーブオイルを火にかけ、弱火で香りを出すように加熱する
- ニンニクの色が変わり、香りが立ってきたらイカを加え炒める
- イカの色が変わって火が通ったら、オリーブの輪切りを加え、仕上げに冷凍バジルをたっぷりと振りかけて全体を和える
- 器に盛って出来上がり
ニンニク、鷹の爪、オリーブオイルの豊かな香りにバジルの風味が加わった一皿。お酒が進みます。
バジルは夏の間どんどん収穫できるハーブ。とはいえ、毎日バジルを使った料理を食べ続けるのは難しいものです。バジルを上手に保存して、食べたいときにたっぷり食べる。そんな素敵な生活をしてみませんか。
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