野花のような趣。可憐な春の小花6選
山田智美
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春の花で作った花束やアレンジメントは、色も明るく優しく、見ているだけでため息が出るほど可愛らしいものばかり。今回はその中でも特に、名脇役とも言える可憐な小花たちをご紹介します。
脇役にしても、それだけで飾っても可愛い春の花たちの紹介です。
目次
- 砂糖菓子のように可愛い「スカビオサ」
- 香りも魅力の「リューココリーネ」
- パイソン柄のような「フリチラリア・メレアグリス」
- 花言葉が可憐な「ワスレナグサ」
- 「宿根スイートピー・ブルーフレグランス」の魅力
- たまらない!「ムスカリ」の可愛らしさ
砂糖菓子のように可愛いスカビオサ
- 学名:Scabiosa
- 科名:スイカズラ科(マツムシソウ科とされることもある)
- 分類:多年草
スカビオサは和名をマツムシソウと言って、日本にも自生している植物です。花屋さんの店頭に「スカビオサ」の名前で並んでいるのは、主にセイヨウマツムシソウです。色の種類が豊富で、様々なシーンで活躍します。
スカビオサは華奢な茎の先に小花を咲かせる、風を感じさせるような可憐な花です。バラやラナンキュラスなどの大きな覆輪の花の近くに入れてあげると、表情に複雑さが増します。
▼スカビオサの育て方はこちら
香りも魅力のリューココリーネ
- 学名:Leucocoryne
- 科名:ヒガンバナ科(ユリ科とされることもある)
- 分類:球根植物
リューココリーネはガラス細工のような質感の花びらが印象的な花です。ピンクから紫への、絵具を水に溶かしたようなグラデーションが印象的です。リューココリーネの花は顔を近づけるとほのかに甘い香りがします。
リューココリーネは複雑な色と香りの良さの魅力的から、贈った方から名前を尋ねられることの多い花です。
パイソン柄のようなフリチラリア・メレアグリス
- 学名:Fritillaria meleagris
- 科名:ユリ科
- 分類:球根植物
フリチラリア・メレアグリスは、「アミガサユリ」という和名もあるように、アミガサのような不思議な模様が印象的な花です。紫ともこげ茶とも言えない色をした花は、まるでパイソン柄のようにも見えます。
フリチラリア・メレアグリスの俯き気味に咲くその花姿が、余計に複雑な雰囲気を強くしているようにも見えます。「可愛らしさの中にちょっと毒がほしい」と言うときに入れるとすごい存在感を発揮します。
花言葉が可憐なワスレナグサ
- 学名:Myosotis
- 科名:ムラサキ科
- 分類:一年草
愛らしい花姿に「私を忘れないで」と言う儚げな花言葉を持つワスレナグサ。漢字では「勿忘草」とも書きます。花言葉の方が有名で、一人歩きしていることも間々あります。
うっすらと産毛の生えた葉や茎の先に、淡い水色の花を咲かせる非常に可愛らしい花です。ワスレナグサが入ると、全体の印象が砂糖菓子のような優しい印象になります。
▼忘れな草の育て方はこちら
宿根スイートピー・ブルーフレグランスの魅力
- 学名:Lathyrus latifolius
- 科名:マメ科
- 分類:多年草(宿根草)
宿根スイートピーとは、一般的なスイートピーと同じマメ科レンリソウ属の植物です。一般的なスイートピー(Lathyrus odoratus)は一年草ですが、宿根スイートピーは文字通り宿根草です。
宿根スイートピーの中でもこのブルーフレグランスという品種は、うっすらと芳香があり、淡い紫ともブルーとも取れるような色が魅力的な花です。
ブルーフレグランスはアネモネやラナンキュラスと合わせると、春の野原のような雰囲気が出来上がります。
たまらない!ムスカリの可愛らしさ
- 学名:Muscari
- 科名:キジカクシ科(ユリ科とされることもある)
- 分類:球根植物
ムスカリの英名はGrape hyacinth。その名の通り、ブドウを逆さにしたような形をしています。ムスカリの青味がかった紫の花には芳香があり、その香りもファンが多い理由です。
小さな粒を集めたようなムスカリの小花は、花でありながら果実のような趣で周囲の雰囲気を引き締めてくれます。
花茎も10~15㎝と短めなので、球根ごと使用することもあります。花束やアレンジメントに入ってると、思わず覗き込みたくなるような可愛らしさです。
▼ムスカリの育て方はこちら
春の野原のような風情の小花たち、ずっと見ていたくなるような可愛らしさです。花束やアレンジメントの名脇役なんて言いましたが、小花を一輪だけお部屋に飾るだけで、ほっと溜息が出るように癒されます。
春のお花のエネルギーを感じてください。
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