ハイビスカスの花がら摘みと剪定|時期と方法
戸松敦子
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ハイビスカスは、トロピカルな雰囲気の代表とも言える植物。初心者でも華やかな花が楽しめることもあり、熱帯花木の中でも特に人気があります。今回は、花がら摘みと剪定の時期や方法について紹介していきます。
目次
ハイビスカスとは
ハイビスカスは、アオイ科の非耐寒性常緑低木で、開花期は5月~10月頃です。
華やかな美しい花が魅力の熱帯花木として人気があります。寒さに弱いため、日本では一般的に鉢植えで楽しまれていますが、沖縄や霜が降りない暖地では庭木としても使われています。
ハイビスカスの花は、通常朝開いて夜に閉じて1日で終わってしまう1日花です。しかし最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くハイビスカスも出てきています。
ハイビスカスは、在来系(オールド系)、大輪系(ハワイアン系)、コーラル系の3つの系統に分けることができ、ハイビスカスの品種は世界に1万ほどもあると言われています。
▼ハイビスカスの系統や種類について詳しくはこちら
ハイビスカスの花がら摘み
ハイビスカスは、花が咲き終わるとこの写真のように自然に閉じます。
そして、咲き終わった花はポロっと自然に落ちます。この写真では、一番左側が花が落ちた後の「ガク」です。その他はこれから咲く蕾です。落ちた花は、葉や株元に落ちるとカビが発生するので取り除きましょう。
花が落ちた後の「ガク」は、ハサミで切るか、爪を使って折るようにつけ根から摘み取りましょう。どちらかというとハサミの方がカットしやすいです。
ガクを摘み取ると見た目も美しくなり、次の花に栄養がいくので咲きやすくなります。
ハイビスカスの剪定方法と時期
夏の間引き剪定
夏に枝が混みあってきたら、伸びすぎた枝をつけ根から切って間引きます。間引きをすることで風通しが良くなり、病害虫の発生も防ぐことができます。調子が悪い株も枝をカットした方が調子が良くなる場合が多いです。ただ、すべての枝を均一に短くしてしまうと、長期間花が咲かなくなるので注意しましょう。
冬越し前の強剪定
ハイビスカスは寒さに弱いため、暖地以外では寒くなる前に室内に取り込んで冬越しさせます。室内に取り込む前に、全体の丈の2分の1から3分の1程度を残してばっさりとカットしましょう。剪定することでコンパクトになり、場所をとらず管理がしやすくなります。
ただ、取り込む室内が最低温度12℃以上を保つことができ、日光も十分に当たるのであれば、冬の間も花を咲かせることができます。その場合は特に剪定せずにそのまま育てることができます。
この写真は、室内で2回冬越ししたハイビスカスの2月の様子です。葉につやがあり、とても状態良く育っています。
その後、暖かくなってからベランダに移動させるとぐんぐん育ち、次々と花を咲かせました。
徒長した枝の剪定
徒長してしまった枝は、思い切って短くカットした方が枝ぶりが良くなります。
カットするとこのような状態になってしまいますが、暖かい時期であればすぐに枝葉が増えます。冬は室内で管理するので、ゆっくりと生長します。ちなみに、この株は2月に剪定しました。
その後、4月頃から屋外で育てたハイビスカスの7月の様子です。一番左の赤い鉢が一つ前の写真で剪定したものです。枝を思い切ってカットしたことで、たくさんの芽が出て枝ぶりが良くなりました。花が咲くのが楽しみです。
ハイビスカスの花がら摘みと剪定のまとめ
ハイビスカスは、こまめに花がら摘みをしたり夏の間引き剪定をすると、次々と花を咲かせてくれます。また、寒さに弱いので一年草として育てる方も多いかもしれませんが、寒くなる前に強剪定をしてコンパクトにして室内に取り込めば、場所もとらず容易に冬越しできます。お気に入りのハイビスカスを大切に育てて、毎年咲かせて楽しめたら素敵ですね。
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