菊の花の季節や特徴、縁起物といわれる理由
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菊の花の季節や見頃、特徴、種類、縁起物といわれる理由、種類、英名について紹介します。
目次
菊の花の季節や特徴
- 学名:Chrysanthemum
- 科名:キク科
- 分類:多年草
菊の特徴
菊は、日本の秋を代表するような花。皇室の紋に使用されていることでも有名です。
原産は中国で、古くに薬草として日本に渡来したのが始まりです。日本に渡ってきてから国内でブームが起こり、多くの品種が作出されました。さらに菊は海外に渡り、ピンポンマムなどの新しい品種が生まれました。
菊の花は咲き方、花色共にバリエーション豊富。大ぶりで花芯が見えないほどたくさんの花びらを付ける菊も、小さく一重の風情ある野菊も、どちらも甲乙つけがたい美しさです。
菊の花の季節
菊の花の咲く季節は秋、9月~11月です。特に秋も深まり周囲の木々が紅葉し始めた頃、菊も美しく咲き誇ります。見頃は秋が深まり始めた10月~11月頃。菊の盛りの10月~11月にはあちこちの庭園や植物園で菊花展が催されます。手塩にかけて育てられた見事な菊の花を見学しに足を運んではいかがでしょうか。
菊の花言葉
菊の花言葉は「高貴」「高尚」
菊の色別の花言葉
- 白色の菊の花言葉は「真実」
- ピンク色の菊の花言葉は「甘い夢」
- 黄色の菊の花言葉は「敗れた恋」
菊の英語の名前
菊の英語の名前は、Chrysanthemum(クリサンセマム)、Mum(マム)です。菊の学名である「 Chrysanthemum 」がそのまま英語として使用されています。また、略してマムという呼び方もされます。日本でも洋種の菊は、ピンポンマムやスプレーマムという名前で流通しています。
重陽の節句|菊が縁起物といわれる理由
重陽の節句とは
重陽の節句は、3月3日の上巳の節句や、5月5日の端午の節句と並ぶ五節句の1つで、日付は9月9日、別名菊の節句と呼ばれています。
菊は、昔の中国で不老不死の薬草と信じられ、縁起の良い植物とされていました。中国の人たちは、重陽の節句には屋外で菊酒を飲み、災いを退けたり不老不死を願ったりしていたそうです。その習慣が日本にも伝わり、同じように花を飾って愛でたり、菊酒を飲んだり、菊を包んだ綿や菊の香りを染み込ませた布で体を拭くなどして、不老長寿と若返りを祈ったとされています。
重陽の節句は、上巳の節句や、端午の節句に比べると、ちょっと地味な節句ですが、秋の風が吹き始めるちょっと心地の良い季節に、菊の花を愛でて過ごしてみてはいかがでしょうか。お酒が飲めなくても、菊花茶や菊の花のおひたしなら気軽に夕食に取り入れられます。
▼重陽の節句について詳しく紹介しています。
菊の長寿の伝説
中国の伝説です。川の上流に菊がたくさん生えている土地がありました。その土地の人たちは、不老不死の薬草である菊の根元を流れてくる水を飲んでいるので、とても寿命が長かったそうです。
菊は高貴な花
菊は竹、梅、蘭と並んで四君子と呼ばれ愛されてきました。四君子とは、竹、梅、菊、蘭の4種を草花のなかの君子と称えた言葉です。君子とは徳が高く品格のある人という意味。菊は四君子に含まれるほど、美しく尊い花として扱われていました。
菊花茶とは?
菊の花を乾燥させたハーブティーです。菊花だけを煎じてお茶にしたり、緑茶やプーアル茶とブレンドしたりして楽しみます。
菊花茶に使用される菊にはいくつかの種類があります。ただし菊の花なら何でも菊花茶になるわけではありません。やみくもに菊の花を煎じて飲まないように気をつけてください。菊花茶は中国茶専門店やハーブティーショップなどで購入可能です。
菊の種類
観賞用に育てられる菊は花のサイズと咲き方で大きく分けられています。大まかな分類を紹介します。
大菊
花茎18cm以上のものが大菊と言われます。
厚物
花びらに厚みがあり、中心部が盛り上がるようにこんもりと咲く菊です。
厚走り
厚物から外側の花びらが流れ出るように広がっている咲き方です。
管物
花びらが筒状になっている菊です。
美濃菊
厚物に比べて平たく花びらが広がるような咲き方の菊です。
中菊
花茎9cm以上のものを中菊と言います。
江戸菊
花が開いてから、中心に向かって花びらを抱え込むように咲く菊です。
伊勢菊
花びらが滝のように下垂して咲く菊です。中心部は見えないのが特徴です。
嵯峨菊
咲き始めは花びらが縮れたようになり、咲き進むに従って開いていく菊です。
丁子菊
花の中心が毬のように盛り上がっている咲き方の菊です。
小菊
花茎9cm以下のものを小菊と言います。小菊は主に盆栽仕立てで育てられます。大きな滝が流れ落ちるように小花が咲く姿は、とても豪華で圧倒されます。
スプレーマム
枝分かれしてスプレー状に花が咲く菊です。欧米で改良された品種です。1本に複数の花が咲きます。花はマーガレットのような可愛らしいものや、ピンポンマムと呼ばれるころりとした毬のようなものまであります。
ポットマム
名前の通り鉢植え用の菊です。海外で作出された品種で、手間がかからず鉢植えで育てやすいのが特徴です。
菊の育て方
場所・用土
菊は日当たり、水はけ共に良い場所を好みます。鉢植えの菊は市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。菊専用の用土があれば使用するようにしましょう。
開花後の菊は半日陰で管理すると花を長く楽しめるようになります。
水やり
地植えの菊は表土が乾燥して白っぽくなったら水やりを行います。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらい、たっぷりと与えます。
肥料
菊は肥料を好みます。春から秋の開花まで緩効性肥料を与えるようにしましょう。
病害虫
菊は病害虫の被害にあいやすい植物です。春から秋までこまめに忌避剤を散布するなどして予防しましょう。特に春はアブラムシが発生しやすいので、見つけ次第駆除します。
植え替え
菊の植え替えは春、3月~5月くらいまでが適期です。一回りから2回り程度大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
摘心・切り戻し
春から夏の初めくらいまでに切り戻しを行うことで枝数を増やし、たくさんの花を楽しめるようになります。ただし夏になって花芽が付き始めたら、花を切り落としてしまうことになるので控えてください。
菊は中国を始め、日本、他のアジアの国々でも神聖な花として扱われています。欧米で改良された品種は、違う雰囲気の魅力があります。秋が見頃の菊の花を飾って、眺めて、花のある暮らしを楽しみましょう。
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