【花屋さんで買える春の枝もの花材】ヒュウガミズキ(ヒメミズキ)

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金子三保子

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今日ご紹介するのは「ヒュウガミズキ」。

ヒュウガミズキは、マンサク科の落葉低木。年末から2月頃に花屋さんで購入することのできる枝ものです。

ヒュウガミズキ

本来の花の時期は3月~4月。枝一面に淡い黄色の花がびっしりと開花します。

公園などの公共空間にもよく使われているので、見たことのある方も多いのでは。自然樹形の他、刈り込みにも耐えるので生垣にも使われます。

 

ヒュウガミズキ

葉っぱは花が咲いた後に芽吹きます。小さくてハートに似た形の葉も魅力的です。

 

ヒュウガミズキ紅葉

秋の紅葉も素敵です。

 

ヒュウガミズキ

花屋さんに枝ものとして並ぶのは年末くらい~2月くらいまで。切り花では、「ヒメミズキ(姫水木)」と言う名前で出回ることもあります。

「芽吹き枝」として裸の木につぼみがついた状態のものが年末年始に出回り、お正月花材としてもよく使われています。水の上がりも良く、花持ちも良いため、年末に生けた枝ものが2月まで日持ちして花が咲くことも。

立春近くになると出回るのは「花つきの枝もの」。淡い黄色の小さな花が咲き始めた状態の枝が花屋さんに並びます。枝ぶりが美しく、枝一面に花が咲くので一枝でも見応え十分。

 

ヒュウガミズキ

ひとつのつぼみから、だいたい1~3個くらいの小さな花がうつむきがちに開花します。

 

ヒュウガミズキ

細い枝は一文字、太い枝は十文字に枝に切れ込みを入れると水の上がりが良くなります。また、木の肌を少しそいでやると、吸水面積が増えるので、より水が上がりやすくなります。

お水の量は多め(深水)にして生けましょう。枝ものは重さがあるものが多いので、枝の重みに耐える花瓶をセレクトするのが重要です。重さに耐えられないと、ひっくり返して大惨事になりかねませんのでご注意ください。

一輪でも見応え十分の枝もの。お部屋に飾って春を演出してみませんか。

 

ヒュウガミズキ(ヒメミズキ)

長持ちさせるコツ:枝を割る、木肌をそぐと水の上がりが良くなる

置き場所:暖房が直接当たらない場所

花瓶の水の量:多め

日々の暮らしに彩りを。お気に入りの花を探しに花屋さんへ立ち寄ってみませんか。

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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