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ヒメオドリコソウ|花の季節や特徴、ホトケノザとの見分け方

ヒメオドリコソウは、可愛らしい花を咲かせる野草。花の咲く季節や特徴、よく似た植物ホトケノザとの違いや見分け方、名前の由来、蜜について、詳しく紹介します。

目次

ヒメオドリコソウとは?基本情報

ヒメオドリコソウとは?基本情報

  • 学名:Lamium purpureum
  • 科名:シソ科
  • 分類:越年草

ヒメオドリコソウの特徴

ヒメオドリコソウはシソ科の越年草です。草丈10 cm~20cm程度。淡いピンク色に薄紫を混ぜたような色の花を咲かせ、四角い茎に対生にスペード型の葉をつけます 。上の方の葉がうっすらと赤みを帯びているのが特徴です。

ヒメオドリコソウは明治時代にヨーロッパから入ってきた外来種で、今では日本全土で見られます。道路脇や花壇の隅、畑のあぜ道、空き地など、身近なところに自生しています。群生している姿はとても可愛らしく、見ていて飽きません。

 

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ヒメオドリコソウの花言葉

ヒメオドリコソウの花言葉

ヒメオドリコソウの花言葉は「快活」「陽気」「愛嬌」「春の幸せ」

ヒメオドリコソウの花姿そのままに、明るく可愛い花言葉ばかりです。

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ヒメオドリコソウの名前の由来

ヒメオドリコソウの名前の由来

ヒメオドリコソウの名前の由来は、オドリコソウという白い花を咲かせる植物に似ていることによります。加えてオドリコソウよりもサイズが小さいことから、小さいという意味の「姫」が付いてヒメオドリコソウと名付けられたそうです。

オドリコソウの名前の由来はその草姿が笠をかぶった踊り子に似ているから。オドリコソウは、他の外来種に押されるように姿を消していき、今ではあまり見かけなくなってしまった草花です。ヒメオドリコソウはオドリコソウよりも草丈低く、身近な場所で見かける花なので見分けがつきます。

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ヒメオドリコソウの花の季節や特徴

ヒメオドリコソウの花の季節や特徴

ヒメオドリコソウの花咲く季節

ヒメオドリコソウの花咲く季節は春です。2月後半~5月ぐらいまで咲き続けます。環境が合えば一年中咲いていることもあります。

ヒメオドリコソウの花の色

ヒメオドリコソウの花色は薄紫色を混ぜたような淡いピンク色。上の方の葉の脇から花を咲かせます。 花の大きさは1cm足らずと小さく、一度に数個の花を咲かせます。

ヒメオドリコソウの花の特徴

ヒメオドリコソウの花の形はシソ科の植物によく見られる唇形花(しんけいか)です。 唇形花とは、花びらが上下に開いた、独特のフォルムをした花のことを言います。同じシソ科の仲間のサルビアなども唇形花です。

唇形花の作りは、下の方の花びらが蜜を吸いに来た昆虫の足場になります。昆虫たちは蜜を吸うために体を花の中に入れます。体に花粉をつけて次の花へ移動するので、結果的に花粉を媒介する役割を担っています。

昆虫たちに蜜を提供して代わりに花粉を運んでもらう、ヒメオドリコソウは典型的な虫媒花です。

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ヒメオドリコソウの蜜の魅力

ヒメオドリコソウの蜜の魅力

ヒメオドリコウの花の蜜は、私たちも楽しむことができます。花を摘み取って蜜を吸うと、舌の上に微かな甘さを感じることができます。

ただし、ヒメオドリコソウの花の蜜はほんのわずかなので、蜂蜜のように甘さを楽しむというわけにはいきません。少しの甘味を楽しんでください。少し甘みを楽しんだら、花の蜜を食料にしている小さな生き物たちのために取っておいてあげましょう。

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ヒメオドリコソウは食べられる?

ヒメオドリコソウは食べられる?

ヒメオドリコソウは食べられる野草ではありません。先人たちが食用にして来なかった植物です。わざわざ食べてもおいしくないということでしょう。おそらく食べない方が賢明です。

ヒメオドリコソウの毒は?効能は?

ヒメオドリコソウに特筆すべき毒性があるという話は聞いたことがありません。同じく特筆すべき効能があるという話も聞いたことがありません。ヒメオドリコソウは毒にも薬にもならない野草と言ってよいでしょう。

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ヒメオドリコソウとホトケノザの違いと見分け方

ヒメオドリコソウとホトケノザ小

手前左:ヒメオドリコソウ 右奥:ホトケノザ

ヒメオドリコソウによく似た花でホトケノザがあります。どちらも同じく春に開花し、道端や田んぼのあぜ道など、身近なところで見かける花です。ややこしいことに一緒に群生している姿もよく見かけます 。

ヒメオドリコソウとホトケノザの違い

花の咲き方の違い

ヒメオドリコソウは笠をかぶるように葉の下に花を咲かせます。ホトケノザは葉の上に空に向かって伸びるように花を咲かせます。

花の色の違い

ヒメオドリコソウの花は薄紫色を混ぜたような淡いピンク、ホトケノザの花は濃いピンク色をしています。

葉の形の違い

ヒメオドリコソウはスペード形の葉を対生させるのに対し、ホトケノザは丸い座布団のような葉を茎の周りにぐるりと一周させるように付いています。

葉の違いを覚えておくと花が咲いていない時期でも見分けられます。

ヒメオドリコソウとホトケノザの見分け方

ヒメオドリコソウとホトケノザの見分け方

ホトケノザ

花の色で見分ける

ヒメオドリコソウは薄紫色を混ぜたような淡いピンク

ホトケノザは濃いピンク

葉の形で見分ける

ヒメオドリコソウの葉はスペード形で、頭頂が赤みを帯びている

ホトケノザの葉は座布団のように丸く、茎の周りを一周している

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ヒメオドリコソウの駆除

ヒメオドリコソウの駆除

ヒメオドリコソウは越年草です。秋に芽吹き、寒い冬をグリーンの葉を出したまま過ごし、春に花を咲かせます。

ヒメオドリコソウを駆除するなら、春の開花後すぐに拭き取るようにしましょう。ヒメオドリコソウはこぼれ種で増えて行くので種を作る前に抜き取ってしまうのが賢明です。根もそれほど深くないので、抜き取る作業も容易です。

抜き取るタイミングは春の雨の翌日、土が湿っている日がベストです。水を含んだ土は柔らかく、根っこから抜き取りやすいので作業がはかどります。

ただし、ヒメオドリコソウの花の可愛らしさに見とれてしまって抜き取ることができないかもしれません。そんな時は秋の芽吹きの時期を狙って、根っこから抜き取るとよいのではないでしょうか。

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小さな淡いピンク色の花が可愛らしいヒメオドリコソウ。頭頂の方の葉もうっすらとピンク色を帯びるので群生する姿はピンク色の絨毯のようです。 ちょっと摘んで小瓶に生けても楽しめます。春には春の野草を愛でてみませんか。

 

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