ビバーナム・スノーボール、季節の生花を飾ろう。

金子三保子
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今回ご紹介する季節の生花は、ビバーナム・スノーボール。あじさいをひと回り小さくしたような、ボール状の花を初夏に咲かせる落葉低木です。
新緑の季節にぴったりなライムグリーン色のボール状のかわいい花で、グリーン色という花色なので色合わせがしやすいこともあって、とても人気のある花材です。
目次
ビバーナム・スノーボールの流通
ビバーナム・スノーボールとクリスマスローズ、ニゲラなどをガラスの花瓶にざっくりと生けてみました。
花屋さんでは冬場でも見かけることはありますが、ビバーナム・スノーボールの本来の開花時期が初夏なので、一年で一番出回り量が多く価格的にも買いやすい価格で出回っているのが5月ごろです。
ビバーナム・スノーボールは、切り花の分類としては、「枝もの」です。茶色い枝から今年伸びたグリーン色の新しい茎に、花と葉っぱがついている形状です。
葉っぱの色が新緑の季節にぴったりな若緑色、花は咲き始めはライムグリーン色、咲き進むと白に変化していきます。庭木としてだと、このグリーンから白の色の変化は、2週間くらいかかります。
切り花のビバーナム・スノーボール
花屋さんで売っているビバーナムは、同じ花でも花の丈や一輪についている花の数によって価格が違います。ビバーナム・スノーボールも長い丈は1メートル近くのものもあれば、40センチくらいの短めの丈もあります。長い丈は高く低い丈はお得な価格なので、小さなサイズのアレンジを作るのだったら短めの丈がおすすめです。
ビバーナム・スノーボールの美しい色の変化
咲き始めのビバーナム・スノーボール
ビバーナム・スノーボールはつぼみから咲き始めはライムグリーン色、小さな花ひとつひとつが閉じていますが、徐々に開いてきます。こちらはまだ2~3割開いたくらい。葉っぱと花の色合いがとても素敵です!
咲き進んだビバーナム・スノーボール
花が開いてきて、だいぶ緑の色が淡くなってきました。最終的にはほぼ白に近い色になります。
ビバーナム・スノーボールを生けるときのポイント
ビバーナム・スノーボールを買ってきたら、通常の生花と同じように切り口を1センチ弱切ってから花瓶に生けます。その時の枝の太さにもよりますが、枝ものの花を生けるときに水揚げをよくするポイントをご紹介します。
★切り口周辺の枝を薄く削ると給水の面積が増えるので水があがりやすくなります。
★枝が太い場合は、切り口を十文字に切ると水があがりやすくなります。
★初夏は気温が上がってきて水が腐りやすくなる時期です。花瓶の水はまめに取り換えるか、切り花延命剤を入れて生けると花が長持ちします。
ビバーナム・スノーボールを育てたい!
ビバーナム・スノーボールは、スイカズラ科の落葉性低木です。新緑の季節にグリーンから白に変化するので、白にこだわったホワイトガーデンをはじめ、どんな花色にもあうので、お庭の植栽におすすめです。花の他、秋の紅葉もきれいです。
ビバーナムはこのスノーボールをはじめ、同じビバーナムとついている花木がたくさん種類があって、植物の属性から違うものもありますのでご注意ください。
(例 ビバーナム・ティナス、オオデマリ、ビバーナム・オプルス、ビバーナム・サーゲンティー・・・などビバーナムとついている花がたくさんあります。)
今回のビバーナムを植えたい方は、「ビバーナム・スノーボール」で探してください。
ビバーナム・スノーボールは新緑の季節にぴったりな花材です。お部屋を新緑の季節感で彩りませんか?
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