秋らしい深みのあるカラーリーフを使った秋色アレンジ!
金子三保子
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夏に植えこんだカラーリーフ。暑さに強いタイプのカラーリーフは、花壇や寄せ植えでも大活躍ですが、アレンジの葉ものとしてもおすすめの素材が多いのです。
今回は夏を越して旺盛に生長して混みあった部分を剪定した茎を使って、秋の草花と一緒に生けてみました。秋なので、こっくりと深みのある色合いのカラーリーフと草花を使った秋色アレンジをご紹介します。
目次
カラーリーフって?
カラーリーフとは、植物の葉の色がライムグリーン、茶色、赤、青緑、黄色や斑入り、銀葉(シルバーリーフ)など、葉っぱに色がある植物のことを言い、特定の色を表現したものではありません。花が咲くものもありますが、葉の色がとても美しく、花よりむしろ葉っぱの色彩で使われることが多いのが特徴です。年々、カラーリーフの素材が増えて、寄せ植えや花壇に大活躍の植物です。
コリウス
シルバーレース
カラーリーフで秋色アレンジ
今回のアレンジに使ったカラーリーフは、栄養系コリウス、イレシネ、アルテルナンテラです。
秋なので、どれもこっくりとした深い色みのある色彩のカラーリーフを選んでみました。
アルテルナンテラ
アルテルナンテラ・レッドフラッシュ
品種が豊富で、葉の色もたくさんの色があります。本来は多年草ですが、寒さには弱いので日本では1年草として扱われています。お日様が大好きなので、よく日光に当てると葉がきれいな色になります。初夏から植えると、夏場の色と秋になってからの葉の色に変化があるので、変化を見るのも楽しみのひとつです。品種によって、這うように広がるほふく性から木立性のものまであるので、用途によって品種を選びます。
栄養系コリウス
栄養系コリウス
初夏から秋のカラーリーフプランツの代表と言えば、コリウス。とにかく品種が豊富です。性質が強くて、暑さにもとても強いです。本来は多年草ですが、寒さには弱いので日本では1年草として扱われています。お日様が大好きなので、よく日光に当てると葉がきれいな色になります。頻繁に切り戻した方が、きれいな株姿を保ちます。
コリウスは、種から育てる種子系と挿し木で増やす栄養系があって、種子系は小ぶりで花が咲きますが、栄養系は花がつきにくいかわりに、切り戻しを繰り返すと、こんもりと大株に育ちます。初夏から花壇に植える場合は、株と株の間をあけて植えた方がよいです。
イレシネ
イレシネ
たくさんの品種があるイレシネ。葉っぱの色、形も豊富で、秋の寄せ植えや花壇に合うカラーリーフです。暑さに強く、性質がも強いので育てやすいですが、寒さには弱いので冬場は室内で管理するか、1年草として扱うことが多いです。お日様が大好きで、日に当てないときれいに発色しないので、日当たりのよい場所で育てるのがポイントです。
カラーリーフを花止め代わりに
育てているカラーリーフが混みあってきたので、株をすっきりとさせるために透かし剪定した茎を使いました。
最初に枝分かれしているカラーリーフを花瓶に生ける。
カラーリーフを花止めの役目にして、花をカラーリーフにひっかけるように入れていくと、少ない本数の花でも、花がくるくると動かず、生けたい場所に生けることができます。
(花止めとは、ケンザンや吸水スポンジのように花を固定するための役目のことを言います。)
まずは一番大きな花のジニア(オレンジ色)を入れて、バランスを見ながら残りの花を入れていきます。
完成です。カラーリーフと秋の草花の秋色アレンジ。
使った花は、ジニア、エキナセア、アベリア、ペラルゴニウム。
ハートの葉がかわいいイレシネ。
この品種は同じ株から丸い葉とハートの形の葉の両方が出てくるようです。
今回使った栄養系コリウスは、水に生けておくと、根が出てきます!
それほど繁殖力が強いということですが、耐寒性はないので日本では1年草として扱われています。水に挿して根が出たらポット苗に植えこんで、冬の間は室内で管理すると越冬することもできます。
いかがでしたか?
園芸だけでなく、アレンジの葉ものとして使っても重宝するカラーリーフです。花屋さんで気に入った花を買ってきて、おうちのカラーリーフと組み合わせてアレンジしてもいいですね。
あっという間に季節は進み、寒さに弱いカラーリーフの寿命もあとわずかです。最後は生けて楽しんでみませんか?
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