スイートピーの育て方|種まき、植え付け、摘芯などたくさんの花を咲かせるコツ
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スイートピーは、ほんのりと甘い香りがするマメ科の草花。切り花の流通で一番多いのが春に咲くスイートピーですが、夏咲きや冬咲き種もあります。今回は、春に咲く一般的なスイートーピーの育て方をご紹介します。
目次
スイートピーの育て方
種まき
春咲きのスイートピーは、10月に入ってから種をまきます。大きくて扱いやすいものの固いため、発芽を良くするために吸水処理をしてから種をまきます。
やり方は、種全体が浸る程度に水につけ、半日~1日程度吸水させます。吸水させてもふくらまない種は、表皮に傷をつけてからまくと発芽しやすくなります。
苗の選び方

スイートピーの苗は、正月を過ぎたあたりからポット苗が流通します。

葉の色が濃く、生き生きとした緑色で、つるが伸びすぎていない苗を選びましょう。
植え付け

日当たりと風通しが良い場所に植え付けましょう。巻きひげが絡みつきながら生長するので、フェンスやトレリスまたはつるを誘引するネットが必要です。プランター栽培は、支柱とネットを用意しましょう。

スイートピーは直根性
つるが伸びてからだと扱いが難しいのと、直根性(*)のため早めに定植した方がよい植物です。根を触らないようにそっとポットから抜き取り、植え付けます。
地植えにする場合は、マメ科のスイートピーは連作を嫌う性質なので、昨年と同じ場所に植えないようにするか、土壌改良してから植えるようにしましょう。
*直根性とは・・・
根っこが地中深く枝分かれすることなく、まっすぐに伸びていく性質のこと。 地中深く伸びた後に分岐するものもありますが、基本的には太い根が下に伸びながら生長します。そのため直根性の植物は、太い根を少しでも傷めてしまうとダメージが大きくうまく根付きません。
スイートピーの育て方のコツ|摘芯や誘引

スイートピーは、茎が7~8節伸びたら摘芯をしましょう。
伸びている茎を切ることに抵抗を覚えるかもしれませんが、摘芯をすると剪定したところからわき芽が伸び、結果的に花数の多い株になります。ただし、つるがあまり伸びない矮性のスイートピーは、摘芯の必要はありません。
つるの誘引

スイートピーはつる性なので、日々伸びたつるを誘引する作業が必要です。
水やり
基本的には乾かし気味に育てます。
地植えは、他の植物が水を与えなくても育っている場所なら、特に水やりの必要はありません。
鉢植えは、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
鉢植えの追肥は、開花中に行います。スイートピーは肥料が少なめでも育つ草花です。既定の量より少なめに施し、様子を見ながら追肥しましょう。
スイートピーの開花時期と花がら摘み

スイートピー・アズレウス
春咲きのスイートピーは、4月~6月に開花します。
たくさんの花を楽しむために大切な作業|花がら摘み

終わった花をそのままにしておくと、種をつけてしまいます。植物としては、花を咲かせることより、次の子孫を残すことの方が重要ミッション。次第に種を作ることにエネルギーが回り、花数は少なくなります。たくさんの花を咲かせるには、花がら摘みをこまめに行うことが大切です。

切り花のスイートピー
スイートピーは、花茎の下から上にかけて徐々に開花します。花色があせてきたものから摘み取りましょう。
スイートピーを寄せ植えや花壇に使うなら

花壇
つる性であることを意識し、花壇の後方にトレリスやフェンス、誘引用のネットなどをセットして植え付けましょう。手前に同じ時期に咲く草花類を植えると、高低差や奥行きが感じられる素敵な空間になります。
寄せ植え
スイートピーは、つるが長く伸びるタイプと、つるがさほど伸びない矮性タイプがあります。複数の草花との寄せ植えにスイートピーを使うなら、矮性タイプがおすすめ。
どんな草花と組み合わせたらいい?
他の草花を組み合わせた寄せ植えの草花選びのポイントは、2つあります。
・開花時期の同じ草花を選ぶ
スイートピーの開花時期は4月~6月なので、同じ時期に花盛りになる草花を選びましょう。
(パンジー、ビオラ、アリッサム、クリサンセマム、デージー、カレンジュラ、シレネなど)
・栽培環境の好みが似た草花を選ぶ
スイートピーは、日当たりと風通しが良い場所を好みます。寄せ植えに使う草花も同じ環境を好む草花を選びましょう。
スイートピーは、コツさえつかめば育て方は比較的簡単です。つる性の草花は、仕立て方次第でいろいろ楽しめるので、春のガーデニングにスイートピーを取り入れてみませんか。
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