玄関アプローチの素材や作り方って? デザインやポイントについて
森野陽子
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外観とともに住まいの顔となるアプローチ。家に帰ってきてほっとするような玄関アプローチを作りたいものですね。ここでは、玄関アプローチのポイントをご紹介します。
目次
玄関アプローチは住まいとのトータルコーディネート
玄関アプローチは戸建て住宅において、門扉から玄関までの小道のことを言います。家を出て、プライベート空間からパブリックな空間へと気持ちを切り替えるうえでも大切な場所です。
毎日通る場所なので、そこを通ると気分が良くなるというようなアプローチにしたいものです。外観と同様、住まいの顔となるので、外壁、植栽、道の素材と、トータルでコーディネートしないとちぐはぐな印象になってしまうので気を付けましょう。また、家を守る防犯面でも重要な役割を果たします。
直線にするか、曲線にするか
昔から、玄関からまっすぐなアプローチはあまりよくないと言われています。それは、玄関を開けると家の中が丸見えになってしまうことや、家からものが出ていきやすく(散財しやすい)、悪いものも入ってきやすいといった風水的な意味合いがあるそうです。実用的な面から言えば、曲線にすれば奥行きや距離感が得られるということもあります。そうすることで、防犯にも効果をもたらします。
アプローチに面積がとれない場合でも、タイルを斜めにおいたり、色彩を変えたり、デザイン次第でこの条件をクリアすることができます。面積が広いお庭ならば、アプローチを歩いている途中で立ち止まって家の見方や植栽など何が見えるかまで考えてみましょう。見せたい樹木や花など庭の造形によってアプローチ方法を考えます。
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どんな素材でアプローチを作りたいか
アプローチの幅は一般的に80センチくらいとされていますが、住まいによってさまざまです。使われる素材には、住まいの外観が和風なら飛び石や砂利、枕木、外観が洋風ならレンガやタイルなど、住まい全体の雰囲気に合わせて考えます。アプローチによく使われている素材を紹介します。
タイル
洋風でも和風でも対応できる、一番アプローチに使われている素材です。形には正方形と長方形などがあり、デザインの自由度も高いといわれています。
砂利
化粧砂利といわれるもので、グレーやベージュ、ピンク、ホワイトなど色も大きさもさまざま。雑草防止になり、防犯対策に音の出るものもあります。
レンガ
曲線を作りやすく、温かみのある風合いで洋風の外観にはぴったり。グリーンにもよく似合うのでナチュラルガーデン風のお庭にはおすすめの素材。
石
御影石や石英石、ピンコロ石などがあります。和風の飛び石のイメージもありますが、形によっては洋風にも使えます。割れにくく丈夫。雨に濡れると雰囲気が変わるので、購入するときに濡らした状態のものも見てみて。大理石はすべりやすいので不向き。
枕木
もともと線路に使われていたもので、アンティークな雰囲気があり自然風の小道を作れるため人気。傷みやすく、シロアリなどの心配もあるのでメンテナンスが必要。
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防犯面や安全面を考えよう
アプローチは外に直結しているところなので、防犯面には気を付けなければなりません。死角がないように植栽や門扉を取り付けましょう。門扉や玄関灯はもちろん、アプローチに園路灯もつけて、夜なども暗くならないようにしましょう。センサー付きのアプローチ灯、太陽光で充電するものなどもあります。また、お年寄りや小さな子供がいる家では、滑りにくい素材にしたり、ベビーカーが通れるようにスロープを付けてもよいでしょう。
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