アジサイの種類によって違う剪定!アジサイ、カシワバアジサイ、アナベル、ノリウツギの剪定方法
金子三保子
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新枝咲きのアジサイの剪定方法と剪定時期
アナベル
アナベルとノリウツギの剪定時期
新枝咲きのアジサイ、アナベルとノリウツギは、花が終わった後から冬まで剪定の時期が自由です。いつまでに切ればよいか?というと、花芽は4月以降にできるので、一番遅くて2月~3月までに剪定しておけば大丈夫です。
アナベルとノリウツギの剪定方法
新枝咲きのアジサイは新枝に花が咲くため、剪定に決まりがありません。弱剪定、強剪定のどちらの剪定も可能です。仕立てたい花の丈や花のサイズをイメージして剪定することができます。強く切るか、弱く切るかによって、咲く花の丈と花のサイズに違いが出てきます。
強剪定
強剪定の場合は、地際2~3節でばっさりと切り詰めます。春に伸びる枝の数が限定されるので、花数は少し減りますが、枝に勢いが出て、花が大きくなります。雪があまり積らないエリアは、強剪定、弱剪定を選べますが、雪が積るエリアの新枝咲きのアジサイは、強剪定で剪定します。これは雪の重みで枝が折れてしまう可能性があるからです。また、公園などの公共スペースのような、決まった時期にしか手入れができない場所は一度でばっさりと切る強剪定が一般的です。
弱剪定
弱剪定の場合は、花の後に花だけ切って、さらに秋以降~冬にかけて、充実した芽の上で軽く剪定します。弱剪定の魅力は、古い枝を残すので、そこから新しい枝がたくさん出ます。その分、花数は多くなりますが、枝が多いのでエネルギーが分散されて、花のサイズは小さめになります。
アナベル
アナベルは、アメリカアジサイやアメリカノリノキの別名を持つアジサイの仲間の落葉性低木です。初夏に20~30cmの大きな花が開花し、花の色は、最初はグリーン、咲き進むにしたがって白くなる色の変化も素敵で、最近とても人気のある品種です。グリーン~白の花色が、どの花色とも色合わせがしやすいので、様々な草花と一緒に花壇に植栽すると魅力的な空間に仕上がります。
秋色になったアナベル
新枝咲きのアナベルは、秋色になるまでゆっくりと色の変化を楽しめます。
▼アナベルの剪定について詳しくご紹介しています。
ノリウツギ・ライムライト
ノリウツギは別名ピラミッドアジサイとも呼ばれる、アジサイ科の落葉低木。花の形がピラミッド型のアジサイの仲間です。ノリウツギの開花時期は、西洋アジサイより少し遅い7月頃から開花が始まります。
ノリウツギは、花も大きいので庭に植えるととても見栄えのする花木です。最近多く流通しているのは「ライムライト」、「ミナヅキ」などの園芸種ですが、本来のノリウツギはもう少し素朴な雰囲気のする花木です。ノリウツギは地域にもよりますが、特に寒冷地では、咲き始めから秋にかけて美しい秋色に変化します。花の形が似た旧枝咲きのカシワバアジサイと違って、新枝咲きのノリウツギは、夏に急いで剪定をする必要がありません。そのため、晩秋まで秋色に変化していく様をゆっくりと楽しむことができます。アナベル同様、初めてアジサイを育てる方におすすめしたい花木です。
今回買った「ノリウツギ・ライムライト」の鉢の株元の剪定を確認してみました。緑の丸印が剪定した部分です。地際で剪定されていますね。
株が元気だと、株元からも新しい茎が出てきます。(ピンクの丸印)
アジサイは種類がたくさんあって、同じアジサイの仲間でも剪定時期、方法がまったく違います。来年、たくさんの花を楽しむための剪定作業の参考にしてみてください。
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